いちよし経済研究所によるアナリストレポート発行のお知らせ

各 位

2022 年 9 月 28 日

株式会社ライトアップ
(コード番号:6580 東証グロース)



いちよし経済研究所によるアナリストレポート発行のお知らせ


いちよし経済研究所から、アナリストレポートが発行されましたので、お知らせいたします。


■アナリストレポート発行企業情報
(企業名)株式会社いちよし経済研究所
(所在地)東京都中央区八丁堀一丁目 5 番 1 号 オリックス八重洲通ビル 2 階
(企業 HP)https://www.ichiyoshi-research.co.jp/
企業レポート

2022 年 09 月 15 日

ライトアップ(6580、東証グロース)
サービス業/ユニバース銘柄 伊藤 研一
23.3 期 1Q 決算を踏まえ、各期の業績予想を大幅に下方修正するが、BPO への期待は不変
株価(9/14) 1,067 円
発行済株式数 5,274 千株  23.3 期 1Q 決算は、当研究所予想を大幅に下回り、ネガティブ
時価総額 56 億円  各期の業績予想を売上高、利益共に大幅に下方修正する
株式売買代金(25 日平均) 1.49 億円
 コンサル収益獲得及び、BPO 事業のスケールに期待であろう
23.3 期予想 PER 11.3 倍
24.3 期予想 PER 8.7 倍
22.3 期実績 PBR 2.3 倍 23.3 期 1Q(4-6 月)決算を踏まえ、各期の業績予想を売上高、利益共に
23.3 期予想 PBR 1.9 倍 大幅に下方修正する。依然として BPO の拡大に対する期待は大きい一方
22.3 期実績 ROE 24.6%
23.3 期予想 ROE 16.9% で、過年度と比較すると主力サービスである J システム及び JD ネットの
23.3 期予想配当利回り -% 伸びが鈍化していることや、コンサル売上高の計上までのリードタイム
22.3 期自己資本比率 78.6%
が長期化していることを考慮した。
発行済株式数は自己株式を含まない

事業内容
23.3 期 1Q 決算は、売上高 4.8 億円(前年同期比 22.2%減)、営業利益
同社は、 「全国、全ての中小企業を黒字にする」
を理念に掲げ、 「人」「モノ」「金」の支援を行
、 、 0.0 億円(同 99.5%減)となり、 当研究所予想(売上高 7.0 億円、 営業利益
う IT サービス企業である。地方金融機関や、自 1.5 億円)を大幅に下回った。コロナ禍における地方経済の低迷を背景
治体の Web サイト等に設置されている助成金自
動診断システム「J システム」や、助成金、補助 に、J システム及び JD ネットの新規顧客から得られる初期費用(50 万円
金の申請から、活用支援を行うコンサルティン ∼)が減少したことや、 コンサルメニューの変更に伴い、 受注から売上高
グサービスである 「J コンサル」 また IT ツール

計上が長期化したこと、現場の評価制度を補助金中心の件数ベースに変
の共同仕入れネットワークである「JD ネット」
といったサービスを提供している。収益構造は、 更した影響、が主因。コロナ禍の助成金拡大を追い風に高成長が続いて
各サービスの月額利用料、コンサルティングフ きたが、今年度はやや逆風となっているのであろう。
ィー、 ネット経由の IT ツール販売手数料で構
JD
成されている。

売上・営業利益構成比(22.03 期)
23.3 期業績予想は、売上高、利益共に下方修正する。売上面は、J シ
売上 営業利益 ステム及び JD ネットの初期費用、コンサル売上高、BPO の見通しを下方
DXソリューション 86.1% 116.1% 修正したことが主因。なお、JSaaS(インクルード、月額 3,000 円)は順調
コンテンツ 13.9% 12.9%
全社消去 -% -29.0% に継続社数が増加しているが、単価が低いことから業績貢献は限定的で
あろう。利益面は、売上高と比較して、小幅下方修正に留める。会社側
は、BPO 立ち上げに向けた先行投資を考慮している模様だが、1Q 決算を
踏まえ、やや保守的な想定と判断した。

24.3 期以降は、3 割前後の増収増益を予想する。当研究所では、助成
金の拡大を背景とした J システム中心の成長フェーズから、BPO 中心の
成長フェーズへ移行し、国の財源に依存しない安定成長モデルへの転換
に注目している。同社の強みは、J システムを利用して、補助金・助成
金を検索する中小企業から、月間数千件の問い合わせがあることであろ
う。膨大な既存顧客データーベースを活かし、人手不足を解決する BPO
を拡大させることで、新たな成長フェーズ入りが期待されよう。ネット
キャッシュ(24 億円)も潤沢であり、BPO のリソース確保に向けた積極的
な先行投資に期待であろう。


決算期 売上高 前期比 営業利益 前期比 経常利益 前期比 純利益 前期比 修正EPS 1株配当
単独 (百万円) (%) (百万円) (%) (百万円) (%) (百万円) (%) (円) (円)
21.3 2,134 15.3 602 134.2 596 132.8 431 181.7 82.4 0
22.3 2,777 30.1 840 39.5 841 41.1 606 40.6 115.2 0
23.3 予 今回 3,000 8.0 700 -16.7 700 -16.8 500 -17.5 94.8 0
前回 4,000 44.0 1,000 19.0 1,000 18.9 700 15.5 132.7 0
会社予想 今回 4,000 44.0 1,006 19.8 1,002 19.1 695 14.7 131.9 0
24.3 予 今回 3,800 26.7 900 28.6 900 28.6 650 30.0 123.3 0
前回 5,400 35.0 1,300 30.0 1,300 30.0 900 28.6 170.7 0
25.3 予 今回 5,000 31.6 1,200 33.3 1,200 33.3 850 30.8 161.2 0
前回 7,500 38.9 1,700 30.8 1,700 30.8 1,200 33.3 227.5 0




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ライトアップ(6580、東証グロース) いちよし経済研究所



(図表1) 損益計算書 (単位:百万円)
2020/3期 2021/3期 2022/3期 2023/3期 予 2024/3期 予 2025/3期 予

売上高 1,851 2,134 2,777 3,000 3,800 5,000

(前 期 比 ) 14.8% 15.3% 30.1% 8.0% 26.7% 31.6%

営業利益 257 602 840 700 900 1,200

(前 期 比 ) -7.2% 134.2% 39.5% -16.7% 28.6% 33.3%

(利 益 率 ) 13.9% 28.2% 30.2% 23.3% 23.7% 24.0%

経常利益 256 596 841 700 900 1,200

(前 期 比 ) -3.0% 132.8% 41.1% -16.8% 28.6% 33.3%

(利 益 率 ) 13.8% 27.9% 30.3% 23.3% 23.7% 24.0%

当期 純利 益 153 431 606 500 650 850

(前 期 比 ) -19.9% 181.7% 40.6% -17.5% 30.0% 30.8%

(利 益 率 ) 8.3% 20.2% 21.8% 16.7% 17.1% 17.0%

EPS(円) 29.4 82.4 115.2 94.8 123.3 161.2

DPS(円) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

B PS(円) 307.6 389.3 467.4 562.2 685.5 846.7
(出所)決算短信、予想はいちよし経済研究所



(図表2) 事業別業績推移 (単位:百万円)

2020/3期 2021/3期 2022/3期 2023/3期予 2024/3期予 2025/3期予

DXソリューシ ョン事 業

売上高 1,458 1,782 2,391 2,620 3,420 4,620

(前 期 比 ) 19.2% 22.2% 34.2% 9.6% 30.5% 35.1%

営業利益 424 747 975 850 1,050 1,350

(前 期 比 ) 3.9% 76.2% 30.5% -12.8% 23.5% 28.6%

(利 益 率 ) 29.1% 41.9% 40.8% 32.4% 30.7% 29.2%

コ ンテ ンツ事 業

売上高 393 352 385 380 380 380

(前 期 比 ) 0.8% -10.4% 9.4% -1.3% 0.0% 0.0%

営業利益 79 102 108 100 100 100

(前 期 比 ) -30.1% 29.1% 5.9% -7.4% 0.0% 0.0%

(利 益 率 ) 20.1% 29.0% 28.1% 26.3% 26.3% 26.3%

利 益 消去 -246 -246 -243 -250 -250 -250
(出所)決算短信、予想はいちよし経済研究所




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ライトアップ(6580、東証グロース) いちよし経済研究所



(図表3) 四半期業績推移 (単位:百万円)

2022/3期

上期 下期 通期
4-6月 7-9月 10-12月 1-3月 4-9月 10-3月 4-3月

売上高 625 662 672 818 1,287 1,490 2,777

(前 年 同 期 比 ) 80.6% 45.8% 26.1% 2.1% 60.9% 11.7% 30.1%

営業利益 199 190 169 282 389 451 840

(前 年 同 期 比 ) 637.0% 126.2% 31.0% -22.3% 5.9% -8.3% 39.5%

(利 益 率 ) 31.8% 28.7% 25.1% 34.5% 30.2% 30.3% 30.2%


2023/3期 予

上期予 下期予 通期予
4-6月 7-9月 予 10-12月 予 1-3月 予 4-9月 10-3月 4-3月

売上高 486 600 750 1,164 1,086 1,914 3,000

(前 年 同 期 比 ) -22.2% -9.4% 11.6% 42.3% -15.6% 28.5% 8.0%

営業利益 1 80 180 439 81 619 700

(前 年 同 期 比 ) -99.5% -57.9% 6.5% 55.7% -79.2% 37.3% -16.7%

(利 益 率 ) 0.2% 13.3% 24.0% 37.7% 7.5% 32.3% 23.3%

(出所)決算短信、予想はいちよし経済研究所




想定される主なリスク要因

(1) 顧客企業の業績悪化リスク
同社の主要顧客は、補助金や助成金が必要な中小零細企業である。景気低
迷に伴い、顧客の財務状況が悪化した場合、同社の事業に影響を与える可能
性がある。

(2) 補助金や助成金の縮小リスク
財政悪化に伴い、補助金や助成金の予算が縮小した場合、同社の業績に影
響を与える可能性がある。




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ライトアップ(6580、東証グロース) いちよし経済研究所

『レポート表記上の注記事項』
・ 会社予想以外の予想はいちよし経済研究所。本文および図表での前期比は、注記なき場合は増減率。
・ 四半期の数字は注記なき場合は当経済研究所推計。
・ 図表における前期比の数字は原則として百万円未満を切り捨てて算出しているため、決算短信に表示される数
字と若干異なる場合があります。
・ 株式分割があった場合はフェアバリューも遡及修正を行います。
・ 公募増資等があった場合のEPSは期間按分した修正EPSとします。
・ 1株あたり配当については、株式分割等があっても遡及修正を行いません。
・ ユニバース銘柄は原則として定期的にフォローする銘柄を指します。
・ 業績表の前回予想の前期比(%)は前回予想に基づく伸び率を表示しています。
・ 純利益は、当期純利益(単独)、親会社株主に帰属する当期純利益(日本基準、連結)、親会社の所有者に帰
属する当期利益(IFRS)、当社株主に帰属する当期純利益(米国基準)を表示しています。

『金融商品取引法に基づく表示事項』
○本資料をお客様にご提供する金融商品取引業者名等
商号等: いちよし証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長 (金商) 第24号
加入協会:日本証券業協会、 一般社団法人日本投資顧問業協会

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株式等(ETF、ETN、REIT を含む)の売買取引には、約定代金に対して最大 1.43%(最低手数料 3,300 円)(税
込み)の委託手数料をいただくこととなります。株式等は価格の変動等により、損失が生じるおそれがありま
す。外国株式は為替相場の変動等により損失が生じるおそれがあります。
『アナリスト証明』
私、伊藤 研一は本レポートに記載された見解が私個人の見解を正確に反映していることを表明します。また、
このレポートの執筆にあたり、第三者からの強要・示唆・依頼等、いかなる圧力も受けておりません。私は本レ
ポートを執筆することにより特別の報酬を得ることはありません。また、私及び私の家族は本レポートの対象企
業の有価証券を保有しておりません。
『いちよし証券及びいちよし経済研究所の免責事項』
○この資料は、いちよし証券より対価を受け、公表されたデータ等に基づいて作成されたものですが、過去から
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『いちよし経済研究所のレーティングシステム』
○レーティング(フェアバリューに対するレポートに記載した株価との乖離率)
20%超割安→A(買い)、20%割安∼20%割高→B(中立)、20%超割高→C(売り)。
「中止」はレーティングを失効させる場合、「保留」は一時的にレーティングを停止する場合に用います。
※その他の指標
リスク(財務・業績変動リスク、経営者リスク等を考慮したリスクの総合判断)
ローリスク→LR、ミドルリスク→MR、ハイリスク→HR。

アナリストの判断によりレーティングを付与している銘柄をレーティング「中止」あるいは「保留」とするこ
とがあります。


お問い合わせの際は最寄の取引部支店までご連絡ください。
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