「利用者の運転状況」に関するケアマネジャーの調査結果

株式会社インターネットインフィニティー
News (コード番号:6545 東証マザーズ)


Release 〒141-0032 東京都品川区大崎 1-11-2

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ゲートシティ大崎イーストタワー4 階




2019 年 8 月 16 日

ケアマネの半数近く、「要介護認定後も運転」する利用者を担当
認知機能に不安がある人を担当するケアマネの 8 割超、免許返納などを提案
―利用者の運転状況に関するアンケート調査―


全国のケアマネジャー9 万人が登録するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」
( http://www.caremanagement.jp/ ) 、 全 国 に リ ハ ビ リ 型 デ イ サ ー ビ ス 「 レ コ ー ド ブ ッ ク 」
(http://www.recordbook.jp/)を展開するなど、健康寿命の延伸に向け、様々なヘルスケアサービスを運営する株
式会社インターネットインフィニティー(本社:東京都品川区、代表取締役社長:別宮 圭一)は、サイト会員を対
象に、利用者の運転状況に関し、アンケート調査を実施いたしました。



■調査概要
調査名:CMNR 「ご利用者の運転状況に関するアンケート」
期間:2019 年 7 月 3 日~2019 年 7 月 16 日
調査パネル:「ケアマネジメント・オンライン」に登録する会員ケアマネジャー
調査サンプル数:1094 名
調査方法:WEB アンケート



■調査結果(サマリー)
警察庁の調査(平成 30 年における交通死亡事故の特徴等について)によると、死亡事故を起こした 75 歳以上
の人の約半数に、認知症か認知機能の低下のおそれがある可能性が示されています。国は加齢に伴う身体機能の低下
などの理由から運転に不安を感じるようになった高齢ドライバーに、自主的に運転免許証を返納することを勧めていますが、
自動車がなくては生活するのが難しい高齢者も多いという現実もあります。


こうした中、ケアマネジメント・オンラインでは、高齢者の生活を支えるケアマネジャーを対象にアンケート調査しました。


その結果、ケアマネジャーの半数近くが、要介護認定や要支援認定を受けた後でも運転を続ける利用者を担当していま
した。さらに認知症と診断された後も、運転を継続する人が一定数いることもわかりました。また、認知機能などに不安を
抱える利用者を担当した場合、ケアマネジャーの 8 割超は、免許の自主返納を提案したり、できるだけ運転を控えるよう
勧めたりしていました。
■調査結果

問:あなたが担当する要介護者(もしくは要支援者)の中で、運転を継続している人はいますか。




担当する要介護者や要支援者に、運転を続けている人がいるケアマネジャーは 44.5%(487 人)。いない人は
55.5%(607 人)となりました。ケアマネジャーの半数近くが、運転を継続している要介護者や要支援者を担当して
いることになります。




問:運転を継続している担利用者の認知機能などについて、複数回答で答えて下さい。

0% 20% 40% 60% 80% 100%


認知症の診断を受けた後も運転を継続している人がいる 13.3

MCI(軽度認知障害)だが、運転している 17.2

認知機能に問題はあるが、運転している(診断や検査は
受けていない)
23.0

認知機能に問題はないものの、視力や聴力、体力、反射
などに不安がある。だが、それで運転を継続している
49.1

認知機能に問題がある人で運転を継続している人はい
ない
25.7
(n=487)



運転を継続する要介護者や要支援者を担当するケアマネジャーの 13.3%(65 人)は、認知症の診断を受けても運
転している人を受け持っていました。また、17.2%(84 人)は、MCI で運転を続ける人を担当。医師の診断などは受け
ていないもの、認知機能に問題がある利用者が運転しているというケアマネジャーは 23.0%(112 人)となりました。


一方、認知機能に問題がある人で運転を継続している人はいないと答えたケアマネジャーは 25.7%(125 人)でした。




問:認知機能に何らかの不安がある利用者に対し、運転免許の自主返納や運転の自主的な規制など


を提案したことがありますか。(認知機能などに何らかの問題がある人を担当していたか、担当していると回


答した人限定)



ない
14.1%




ご利用者ではなく、ご
家族や関係者を通し ある
て提案した 59.9%
26.0%




(n=362)



認知機能に不安がある人を担当したケアマネジャーの約 6 割が、運転免許の自主返納や運転の自主的な規制などを提
案していました。


家族や関係者を通して提案したケアマネを含めると、86.9%のケアマネジャーが、何らかの働きかけを行っていました。




問:免許の自主返納や運転の自主規制を提案した結果、利用者は免許返納や運転の自主規制をし


ましたか。
提案の前と変わらず、運転を続け 免許を返納した
ている 12.9%
35.0%




免許は返納してい
ないが、運転する
一定の条件下でのみ運転するようになった(ex:夜は 機会は減った
運転しない、決まった道だけしか運転しない、など) 24.8%
27.3%
(n=311)

自らの提案によって免許の自主返納した利用者がいたというケアマネジャーは 12.9%(40 人)いました。また、運転の
自主規制するようになった利用者がいたというケアマネジャー(「免許は返納していないが運転する機会は減った」と「一定
の条件下でのみ運転するようになった」の合計)は 52.1%(162 人)いました。一方、利用者は提案後も変わらず運
転を続けているというケアマネジャーは 35.0%(109 人)でした。




問:認知機能などに不安がある人が運転免許を自主返納したり、運転を自主規制したりするには、どのよ


うな取り組みを進める必要があると思われますか。該当する答えはすべてお選び下さい。(複数回答)

0% 20% 40% 60% 80% 100%
巡回バスなど、公共交通機関の充実 81.8
介護タクシーの拡充 48.1
宅配食や自宅近くまで赴く移動商店などのサービスの充実 57.1
在宅の介護保険サービスの拡充 21.8
施設サービスの拡充 6.1
危険な運転に対する罰則の強化 23.9
緊急ブレーキ装置や運転支援など、安全運転のための支援機器の開
発・普及の促進 60.2
交通機関の優待券や割引券、各種施設の優待券など、運転免許を自
主返納した人に対する助成制度の充実 66.5
その他 5.1
あてはまるものはない 1.8
(n=1094)



公共交通機関の充実こそが重要と考えるケアマネジャーが 8 割を超えました。次いで多かったのは、助成制度の充実の必
要性を指摘したケアマネジャーでした。


一方、罰則の強化や介護保険サービスの充実が必要と考えるケアマネジャーは少数派でした。
なお、認知機能などに問題がある利用者に免許自主返納などを進めなかったケアマネジャーからは、次のよ


うな声が寄せられました。




「ケアマネの立場では『事故を起こすと大変』と注意喚起を行っているが、返納をして閉じこもってしま
った時の責任はとれないから勧めてはいない」
「生活にどうしても必要だから」
「やめてほしいものの、その代替え案が無いため、積極的にやめて下さいとは言えない」
「孫の送り迎えを担当している。家族の役割であり、本人の生きがいとも言えるから」
「家族を差し置いて勧めるのもどうかと思い、していない」
「車がなくなったときの対案がない」
「生活が立ち行かなる、楽しみの一つ」
「家族や関係者が返納を勧めても拒否していると聞いたから」
「リスクを考えお伝えはしているのですが、なかなか伝わらない。地域の対応策が進んでいないため、自
主返納には繋がっていない」




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