鹿児島大学との共同研究によるリハビリ装置の試作機完成に関するお知らせ

平成 28 年 11 月 30 日

各 位

会 社 名 株 式 会 社 マ ル マ エ
代表者名 代表取締役社長 前田 俊一
( コード番号:6264 東証マザーズ )
問合せ先 取締役管理部長 藤山 敏久
( TEL.0996-64-2900 )


鹿児島大学との共同研究によるリハビリ装置の試作機完成に関するお知らせ


当社は、今般、国立大学法人鹿児島大学大学院理工学研究科と進めている共同研究に関連し、リハビ
リ装置(上肢の麻痺改善装置)の試作機を完成いたしましたので、お知らせいたします。





1.リハビリ装置の共同研究契約の研究目的及び内容
脳卒中の後遺症等による片麻痺に対して有効とされる促通反復療法を省人化・ロボット化するため
のリハビリ装置を、鹿児島大学の独自の特許技術などを用いて実用化する研究開発を行い、装置の製
品化を目指しております。


2.試作機の概要
今回の試作機は、当社が開発している上肢に対する複合的なリハビリを行う装置の一環で、おもに
手首のリハビリを行うユニットになります。今後は、この装置を用いて鹿児島大学大学院理工学研究
科とリハビリに関する研究開発を進めるほか、上肢のほかの部位に対するリハビリ装置の開発を進め
る予定です。
試作機の詳しい内容は別紙「参考資料」をご覧ください。


3.今後の見通し
本試作機の完成による当社の平成 29 年8月期の業績に与える影響につきましては、
軽微であります。


以 上
参考資料

リハビリ装置(腕の麻痺改善装置)の開発用試作機

株式会社マルマエ(本社:鹿児島県出水市、代表取締役社長:前田俊一)は、国立大学法人鹿児島大
学大学院理工学研究科と進めている共同研究に関連し、リハビリ装置(上肢の麻痺改善装置)の試作機
を完成させました。




1.試作機の特徴
本リハビリ装置は、脳卒中の後遺症等によって上肢に残る片麻痺を改善する装置の一環で、先行し
て開発している手首のリハビリを行うユニットです。本装置は鹿児島大学保有の特許技術を用いたソ
フトを組み込んでおり、装置によって促痛反復療法を行うことで、人によるリハビリより効率的に脳
機能を回復または補完させる効果を狙っております。
促進反復療法については、伸張反射を利用することで、脳の運動神経の一部が機能しない患者にも
有効であり、ブルンストロームステージでⅡないしⅢからの患者にも対応する装置です。
装置のコンパクト化を行ったことで、複合的なリハビリ装置への組み込みや、場所を選ばず設置で
きる装置としております。
2.今後の計画
本試作品を用いて、脳シナプスを成長促進させるために効率的な条件の確立や、脳機能を活性化さ
せることで更にリハビリの効率を上げる研究を行います。その後に、得られた条件を患者さん毎に設
定できる臨床試験用モデルを開発し、同モデルで臨床試験を実施した上で、医療用機器として承認を
取り販売することを目指します。
また、上肢のほかの部位に対するリハビリ装置についても引き続き開発を行います。

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