人体の3D 計測技術の基本部分の開発完了

News Release
2021 年 4 月 16 日
株式会社アビスト
(証券コード:6087 東証 1 部)



人体の 3D 計測技術の基本部分の開発完了

株式会社アビスト(本社:東京都三鷹市、代表取締役社長:進 勝博)は、北海道大学 情報科学研究院 シス
テム情報科学部門 システム創成学分野 金井理教授の技術アドバイスのもと、スマートフォン(スマホ)を利
用した高精度な人体 3D 計測技術の開発をおこないました。


【技術開発の概要】
iPad の LiDAR センサーを用いた新たな足の 3D スキャン技術を開発し、合成された 3D モデルの誤差を 10~
20mm から 1~3mm に抑制することができました。今回の技術開発により、高価格の専用設備によるスキャン精
度が一般的なモバイルデバイスでも可能になり、靴や眼鏡などの通信販売、また、検品や設備検査に役立つ
と考えられます。




従来の 3D スキャン結果 本技術開発による 3D スキャン結果
誤差:10~20mm 誤差:1~3mm
※チェッカーボードは寸法基準としてのマーカーではなく、スキャンの精度を表すために使用(精度=柄の明瞭さ)



【技術の特徴】
 使い勝手:専用マットや基準になるマーカーなど、前準備が不要
 処理時間:リアルタイム~数分(求められる精度による)
 汎用性:どのような物でもスキャン可能(透明や光沢が高い物体を除く)


【技術の詳細】
iPad や iPhone など、最新のモバイルデバイスに搭載されたデプスセンサーは、精度や解像度が比較的低い
ため、ミリメートル単位の正確な測定が困難です。今回の技術開発は、次の方法でデプスセンサーの能力を
上回る精度を可能にしました。
 デプスセンサーの情報に加えて、高解像度なカメラの色情報や加速度センサーの位置情報を活用するこ
とで誤差を補正

株式会社アビスト https://www.abist.co.jp
お問い合わせ先 広報部 TEL.0422-26-5960 E-mail: pr@abist.co.jp
 センサーデータの正確さを判定して、誤差が小さい情報を優先的に活用
 様々な方向から取得したデプスや画像データを新たなレジストレーション方法によって精密に合わせるこ
とで、全体的なモデルの誤差を抑制


【効果・応用分野】
業界 用途 対象物 効果
アパレル オーダーメイドシューズ 足 通信販売を可能に
スポーツギア ↑ お客様の満足度向上
メガネ 顔
アクセサリー 手、腕
製造業 組立 部品、機械 作業の効率化
検品 ↑ 品質向上
建設業 現地調査 現場状況
検査 出来形


【今後の取り組み】
特定のユーザーからのフィードバックをもとに使いやすさや性能を最適化し、広くご利用いただけるサービスと
して展開していくことを検討しています。


【社内保有技術の融合】
今回の技術開発については、社内の以下の技術を融合して対応しています。
 3D プリント事業:基準となる足モデルのプリンティングと評価のためのスキャンデータ作成
 設計開発アウトソーシング事業:3D モデル生成技術
 AI ソリューション事業:物体認識技術




空間認識・AR ソリューションの紹介ページ → https://ar.abist-ai.com/


【研究者紹介】
情報科学研究院 システム情報科学部門 システム創成学分野 金井理教授は、3 次元幾何モデリングを核に
大規模環境 3 次元レーザ計測や形状モデリングに関する技術開発を進めており、今回の技術開発において
専門家としての技術アドバイスを受けました。


AI ソリューション事業本部
URL.https://www.abist.co.jp/service/AI_solution.html Email.abist-ai@abist.co.jp


以上




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