SDGsに貢献するエネルギーシフトの取り組み強化

2021 年 5 月 11 日
各 位
会 社 名 中 央 発 條 株 式 会 社
コード番号 5992 東証・名証第1 部
代 表 者 代表取締役社長 髙 江 曉
問合せ先 執 行 役 員 矢 澤 文 希
T E L 0 5 2 - 6 2 4 - 8 5 5 0


SDGsに貢献するエネルギーシフトの取り組み強化

~ コイルばね・スタビライザの生産プロセス改革によるCO2削減 ~

中央発條株式会社(本社:名古屋市緑区、代表取締役社長:髙江
暁)は、生産プロセス改革の一環として、低炭素社会への貢献を目指
し、従来の熱間加工からより効率のよい加熱処理となる冷間加工の設
備を藤岡工場(愛知県豊田市)へ敷設いたしました。
サスペンション用スプリングとスタビライザの従来の加工は、ガ
ス、灯油を使った炉での加熱が主体でしたが、当社では高周波による
効率化された電気熱処理へのシフトを進めています。
また、形状を作る成形工程では、加熱した状態で加工する熱間加工
写真提供:トヨタ自動車株式会社
から加熱を伴わない冷間加工へシフトしています。これらの改善によ
り、車1台あたり約80%のCО2削減を実現いたしました。

コイルばね 製造工程 【材料加熱工程】 【成形工程】







材料供給 全体加熱 巻き成形
灯油加熱 熱間成形






工 巻取り
V V


材料供給 誘導加熱 水焼入れ 焼き戻し 巻き成形
電気加熱 冷間成形



《生産プロセス変更のポイント:コイルばね》

・材料の熱処理を灯油加熱から電気加熱へ変更

・熱間成形から冷間成形へ変更し加熱工程を廃止
スタビライザ 製造工程

【先端加熱工程】 【材料加熱工程 ⇒ 成形工程】




材料供給
先端加熱 目玉成形 全体加熱 曲げ成形
灯油加熱 灯油加熱 熱間成形




材料供給

先端加熱 目玉成形 曲げ成形 通電加熱
電気加熱 冷間成形 電気加熱




《生産プロセス変更のポイント:スタビライザ》

・材料の熱処理を灯油加熱から電気加熱へ変更

・熱間成形から冷間成形へ変更し加熱工程を廃止




更に当社ではSDGs推進室を発足させ、政府目
標である 2030 年度までに 13 年度比 46%削減を目指
し、今後もあらゆる施策を当社グループ全体で取り
組んで参ります。

その一例として当社 100%子会社の株式会長崎中発
(長崎県大村市)では、太陽光パネルを設置し、ク
リーンエナジーの普及に貢献しております。




写真:(株)長崎中発 太陽光パネル


弊社では、今後もSDGsが掲げる開発目標のひとつである「気候変動への具体的な対策を求める目標13」
に取り組み、コイルばねやスタビライザの生産プロセス改革を国内工場のみでなく海外関係会社へも展開し、低
炭素社会の実現に向けて貢献してまいります。

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