ITO代替微小銅ワイヤー透明導電膜(微小めっき法)の開発

2015 年 6 月 1 日
FCM株式会社


ITO 代替微小銅ワイヤー透明導電膜(微小めっき法)の開発が
NEDOからの助成事業として採択決定


FCM㈱では、ITO 代替微小銅ワイヤー透明導電膜(微小めっき法)の開発を進めてまいりました
が、この度、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(略称:NEDO)より 2015
年度「希少金属代替・低減省エネ材料技術実用化開発助成事業」として採択されましたので、お
知らせします。


開発の背景
2004 年頃から大型液晶テレビの普及拡大に伴い、ITO(Indium Tin Oxide)と呼ばれる透明電
極の需要が増大した。ITO は液晶テレビなどのフラットパネルディスプレイやタッチパネルに使
用されており、希少金属 In(インジウム)が必要となる。In の収集についてはリサイクルが進
められているが、わずかな量の In を大量のエネルギー消費と大量の廃液の発生により回収する
ことになり、環境負荷が大きい。
すでに ITO の透明電極に対しエッチング工法による銅ワイヤーもあるが、技術的な問題により
透明度及びコストに問題がある。
そこで、ITO代替微小銅ワイヤー透明導電膜(微小めっき法)の開発を進め市場に投入するこ
とで、希少金属であるInの使用量を削減できる。
さらに、従来の銅ワイヤーを用いたエッチング工法に対し低コストかつ高性能(特に透明度の
点において)な技術を確立する。


当社では、コア技術である表面処理加工を通じ、資源の有効活用を目指し、地球環境にやさし
い社会の構築に貢献してまいりたいと考えております。
以上

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