東邦亜鉛株式会社との共同研究開発契約の締結について

2021年8月10日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 ア サ カ 理 研
代 表 者 名 代表取締役社長 油木田祐策
(コード番号:5724)
問 合 せ 先 取締役執行役員管理本部長 山 田 浩 太
TEL. 024-944-4744(代)


東邦亜鉛株式会社との共同研究開発契約の締結について


当社は東邦亜鉛株式会社との間に、使用済みリチウムイオン電池(LiB:Lithium-ion Battery)
からのレアメタル抽出・精製にかかる前処理プロセスの確立を目的とした共同研究開発契約を締結
いたしましたのでお知らせいたします。


1. 本研究の概要
脱炭素社会の実現に向け、急速な市場拡大が見込まれている電気自動車を始め、LiBの活用が
広がる中、当社は「豊かな創造性を発揮し社会貢献を果たす」の社是のもと、資源循環型企業
として長年にわたり培ってきた技術力を活かし、電池寿命を迎えた使用済みLiB(廃LiB)の資
源循環を実現させるべく、事業化に向けた実証実験を進めてまいりました。

当社の強みは溶媒抽出法を用いた湿式処理にあり、高回収率でレアメタルを抽出することが
できる点ですが、事業化に向けた課題の一つが、廃LiBの集荷や解体、焼成等の前処理プロセス
にありました。この課題解決には既に使用済み二次電池のリサイクルを事業化している東邦亜
鉛株式会社の強みである分別・解体・乾式処理にかかる技術が有用であり、事業化に向け、強
い相乗効果があると判断いたしました。また、当社が掲げる廃LiBからLiB材料を生産する『LiB
to LiB』という理念に強く共感していただけたことも、同社を信頼できるパートナーとして選
択した大きな理由の一つです。

以上、同社と共同研究開発契約を締結し、第一段階として廃LiBから有用なレアメタルを抽
出・精製するための乾式処理原料(ブラックサンド)の製造を目指すことといたします。
なお、同社とは共同研究開発の範囲に留まらず、事業化フェーズ移行後につきましても同じ
福島県いわき市という工場立地条件を活かし、共同で事業を進めていく方針です。



2. 契約相手先の概要

名 称 : 東邦亜鉛株式会社
所 在 地 : 東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 鉄鋼ビルディング
小名浜製錬所 : 福島県いわき市小名浜字芳浜10番地
代 表 者 : 代表取締役社長 丸崎 公康
資 本 金 : 146億円
事 業 内 容 : 製錬事業、リサイクル事業、資源事業、電子部材事業 等
創立年月日 : 1937年2月27日




以上

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