陶板壁材事業の開始に関するお知らせ

平成27年4月14日
各 位
会 社 名 株式会社 鶴 弥
代表者名 代表取締役社長 鶴見 哲
(コード番号 5386 東証第2部・名証第2部)
問合せ責任者 常務取締役管理本部担当 山内 浩一
(TEL.0569-29-7311)


陶板壁材事業の開始に関するお知らせ



この度、当社は、下記の通り新たな事業として住宅用建材である壁材(陶板壁材)の製造販売を開
始することを決定いたしましたので、お知らせいたします。



1.新たな事業の内容
当社は 1887 年(明治 20 年)の創業以来、粘土瓦の製造販売を主たる事業として参りました。
粘土瓦は、古くから家屋を守る屋根材であり、日本の風土に合った高耐久の建材として現在でも
新築戸建住宅において最も多く採用されております。
その理由は、原料である粘土を 1,130 度という高温で焼成することによる耐久性、また焼き物
特有の落ち着いた風合いと高級感のある質感による意匠性、さらに断熱性などであります。
この度、それら粘土瓦としての特性に加えて、中空形状による軽量化、長年培ってきた粘土瓦
生産技術のノウハウによる高い生産性を実現した陶板壁材「スーパートライ Wall シリーズ」の
製造販売を新たな事業として開始することといたしました。
製品概要については、次項以降の添付資料をご参照下さい。


2.新たな事業を開始する時期
すでに基礎的な試験研究は終了し、現在、量産化に向けた試作を行っております。新製品とし
ては平成 27 年 10 月ごろより用途に応じて順次発売を予定しております。


3.新たな事業のために特別に支出する予定額の合計額
前期(平成 27 年 3 月期)までに取得済みの試験研究および量産化試作用の生産設備、また既
存の生産設備を応用するため、本件に関わる今後の新たな設備投資は 100 百万円程度となります。


4.今後の見通し
本事業の当期(平成 28 年 3 月期)業績に与える影響は軽微でありますが、来期(平成 29 年 3
月期)以降は、通期売上高として 700 百万円を見込み、その後同事業を将来的に粘土瓦と並ぶ新
たな事業の柱とすることを目標としています。



以上
陶板壁材
添付資料
スーパートライ Wall シリーズ
1.事業の開始に至った背景
当社がこれまで 128 年に亘って主たる事業として
製造販売を行って参りました粘土瓦は、日本では
1400 年以上の歴史があり、近代にあってはその生産
技術はめざましく発展し、様々な形状が開発されて
おります。当社におきましても、長年多くの新製品
を開発、また生産技術の研究を続けております。そ
のような状況下、平成 24 年 10 月に新たな焼成設備
である連続焼成炉ローラーハースキルンを取得し、
新たな生産技術の習得および製品開発を進めて参り
ました。 モニター施工物件

一方で、外壁材市場においては、高価格帯である外
壁タイルと、比較的安価な窯業系サイディングや金属
サイディングとの二極化が進んでおり、粘土瓦の持つ
特性とその生産技術を発展させることで消費者に新
たな選択肢を提供できるのではないかと考え、陶板壁
材の研究を進めて参りました。この度、当該製品の基
礎的な研究が完了し、外壁材としてのみならず、内壁
材としての使用を見据え、量産化の試験を開始するに
至りました。
焼成の様子(焼成炉内)

2.製品概要
寸法:全長さ 900~2,000mm
働き幅 303mm 厚み 20mm
重量:約 30Kg/㎡未満
材質:陶器質(せっ器質(Ⅱ類) )
施工:金具留め工法・目地シール処理
用途:屋外壁・屋内壁
※製品概要は今後の開発状況によって
変更になる場合があります。

3.製品特徴 製品外観(ゆう薬や焼成方法によって多様なカラーと質感が表現可能)


(1)耐久性:原料粘土を高温で焼き締めることによる高耐久性
(2)意匠性:焼き物特有の落ち着いた風合いと高級感のある質感
(3)施工性:中空形状による軽量化、大判化・金具留め工法による窯業系サイディング同等の施工性

4.本件製品および販売に関するお問い合わせ先
営業企画部 木村
TEL:0569-29-2901
FAX:0569-28-5566
E-mail:n-kimura@try110.com

報道関係者様向け お問い合わせ窓口
経営企画室 中村
TEL:0569-29-3436 FAX:0569-28-5891 E-mail:h-nakamura@try110.com
本件に関する取材等のお問い合わせは上記広報担当者までお願いします

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