グリーンボンド発行に関するお知らせ

2021年11月12日
日本ガイシ株式会社



グリーンボンド発行に関するお知らせ

日 本 ガイシ株 式 会 社 (社 長 :小 林 茂 、本 社 :名 古 屋 市 )は、当 社 初 となるグリーン
ボ ン ド ( 無 担 保 社 債 ) の 発 行 を 予 定 し ていま すの でお 知 ら せし ま す 。


当社は、本年4月に策定した「NGKグループビジョン Road to 2050」、「NGKグループ環境ビジョン」
の達成の活動資金として、当社初となるグリーンボンド(無担保社債)を12月に発行する予定です。
本日11月12日に本発行に向けた社債の訂正発行登録書を関東財務局長に提出しましたのでお知
らせします。


1. 本グリーンボンド発行の目的・背景

NGKグループは1919年の創立以来SDGs的発想を持ち、セラミックスをキーに社会に新しい価値を
提供してきました。今後もこの理念を大切に、変革の時代の社会課題解決に貢献し続けていくため、
「NGKグループビジョン Road to 2050」を策定しました。
2050年の未来社会を見据え、カーボンニュートラルの実現とデジタル社会への爆発的進化という
大きな流れを新たな発展機会と捉え、①ESG経営の推進、②収益力向上、③研究開発への注力、
④商品開花への注力、⑤DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進の5つの変革に取り組み、
“Surprising Ceramics.”をスローガンに当社独自のセラミック技術を生かし、「第三の創業」に向けて
事業構成の転換を図るものです。
自然環境と人間が共生する「カーボンニュートラル」、安全で便利・快適で健康に暮らせる「デジタル
社会」関連を注力分野と位置付け、これらの関連製品が2050年には当社売上の80%を占めるよう
に事業展開していきます。今後10年間で総額3,000億円の研究開発費を確保し、その80%を両分野
に配分する予定です。通過点となる2030年の目標として、新規事業の売上高1,000億円を実現する
「New Value 1000」を掲げました。将来有望な開発テーマに重点的に経営資源を投じ、新製品・新規
事業を創出していきます。

また「NGKグループ環境ビジョン」では、事業活動を通じて社会の要請である「カーボンニュートラル」
「循環型社会」「自然との共生」の実現に寄与することを定めています。具体的な数値目標としては、
2050年度にグループ全体におけるCO2排出量をネットゼロとすることを掲げ、そこに至るまでのマイ
ルストーン目標として、2025年度に排出量55万トン(基準年2013年度比25%削減)、2030年度に同
37万トン(同50%削減)を設定しています。

当社は、このたび発行を予定するグリーンボンドを活用し、カーボンニュートラル関連の研究開発
および当社グループの事業活動における脱炭素化に資するプロジェクトへの投資等を通じて、ビジ
ョンの実現に向けた活動を推し進めていきます。
2. 本グリーンボンドの概要

社債の名称 日本碍子株式会社第7回無担保社債(社債間限定同順位
特約付)(グリーンボンド)
発行年限 7年
発行額 100億円
発行時期 本年12月頃(予定)
主幹事証券会社 野村證券株式会社、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株
式会社、SMBC日興証券株式会社および大和証券株式
会社
※1
ストラクチャリング・エージェント 野村證券株式会社
※1 ストラクチャリング・エージェント:グリーンボンド・フレームワークの策定および第三者評価取得の
助言等を通じて、グリーンボンドの発行支援を行う者のこと。

3. 本グリーンボンドの対象となる適格プロジェクト

当社は、「カーボンニュートラル」「循環型社会」「自然との共生」の実現に寄与する製品とサービ
スの開発・提供、および製造プロセスの確立に係る投資をグリーンボンドの対象となる適格プロジェ
クトとしています。

A. 環境効果のある製品・サービスの提供
適格事業区分 ICMA GBP※2カテゴリー 適格クライテリアとプロジェクト例
電池関連 環境効率、循環経済 再生可能エネルギー利用促進やスマートグリッド構築の
に適応した製品、製造 ために高度化する各種蓄電・発電ニーズに応える電池
技術、製造プロセス の提供のための研究開発や製造
<プロジェクト例>
› NAS®電池
› 亜鉛二次電池 ZNB®
› オールセラミックス電池(全固体電池)
次世代パワー 環境効率、循環経済 モーター制御など電力の制御や変換を行うパワー半導
半導体関連 に適応した製品、製造 体に関し、従来のシリコン(Si)半導体ではなく、SiC半導
技術、製造プロセス 体やGaN半導体などの消費電力の大幅な削減が可能
な次世代パワー半導体を実装し、カーボンニュートラル
社会を実現するために必要な素材、部品の提供のため
の研究開発
<プロジェクト例>
› 窒化ガリウム(GaN)ウエハー
› 絶縁放熱回路基板

CCU/CCS 環境効率、循環経済 CO2 の回収、貯留、有効利用を行うための装置に不可
お よ び 水 素 / に適応した製品、製造 欠な技術、製品および水素/アンモニア利用促進のため
アンモニア関連 技術、製造プロセス の技術、製品の研究開発
<プロジェクト例>
› CO2分離膜
› SOEC(固体酸化物形電気分解セル)
› 合成燃料向けハニカム構造リアクター
B. 自社の事業活動・生産活動におけるカーボンニュートラルへの取り組み
適格事業区分 ICMA GBPカテゴリー 適格クライテリアとプロジェクト例
ク リ ー ン エ ネ 再生可能エネルギー 自社工場での生産活動への適用を目指した、カーボン
ルギーの利活 ニュートラル関連技術、設備の開発・導入。実証試験・
用関連 試験的運用を含む
<プロジェクト例>
› 水素・アンモニアを燃料とするセラミックス焼成方法
の開発
› 水素・アンモニアを燃料とするセラミック焼成窯の実
証試験

自社の事業活動にて利用する電力のクリーンエネルギー
への転換のための設備導入や取り組み
<プロジェクト例>
› NAS®電池、ZNB®を活用した太陽光発電設備の導

› 太陽光発電設備の導入
› 再生可能エネルギー由来電力の購入
› カーボンニュートラル燃料の購入

製造プロセス エネルギー効率 自社 工場 での生産 活 動におけるエネルギー効率 の
の省エネ化 向上のための高効率設備の導入や取り組み
関連 <プロジェクト例>
› カーボンニュートラル達成のために、十分な省エネ
水準を満たす高効率設備への投資
› 省エネルギーのための新プロセスの研究開発

※2 GBP:グリーンボンド原則(Green Bond Principles)

なお、当該グリーンボンド・フレームワークの適合性評価については、国際資本市場協会(ICMA)に
よる「グリーンボンド原則(Green Bond Principles)2021」および環境省による「グリーンボンドガイド
ライン2020年版」に適合しており、第三者機関である株式会社日本格付研究所(JCR)より「JCRグ
リーンボンド・フレームワーク評価」の最上位評価である「Green 1(F)」の評価を取得しています。

株式会社日本格付研究所(JCR)によるグリーンボンド・フレームワーク評価結果
https://www.jcr.co.jp/greenfinance/green/

<参考>
グリーンボンド・フレームワーク
https://www.ngk.co.jp/resource/pdf/ir/greenbond/framework.pdf

ご注意:この文書は、グリーンボンド発行に向けた訂正発行登録書の提出に関して一般に公表する
ための発表文であり、投資勧誘又はそれに類する行為を目的として作成されたものではあ
りません。

以 上

10092