JA全農が提供する営農管理システム「Z-GIS」における「レイミーのAI病害虫雑草診断」との連携による新機能リリースのお知らせ

2024 年 4 月 3 日
各位
会 社 名 日 本 農 薬 株 式 会 社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 岩田 浩幸
コード番号 4997 東証プライム
問合せ先 総務・法務部長 吉岡 正樹
電 話 0570-09-1117


JA全農が提供する営農管理システム「Z-GIS」における
「レイミーのAI病害虫雑草診断」との連携による新機能リリースのお知らせ

当社は、2020 年 4 月より配信しておりますスマートフォン用アプリケーション「レイミ
ーのAI病害虫雑草診断*ア」とJA全農が提供する営農管理システム「Z-GIS*イ」を
システム連携させた新たな機能をリリースします(ベータ版)。
(注)“ベータ版”とはまだ完全ではないテスト段階の状態を意味します。


(1)システム連携の内容
今回の連携で当社が提供するスマートフォン用アプリ「レイミーのAI病害虫雑草
診断」の診断結果をJA全農が提供する「Z-GIS」上で容易に表示ができるように
なりました。
認証を受けた複数の「レイミーのAI病害虫雑草診断」ユーザーの病害虫雑草診断結
果が「Z-GIS」で一覧できるようになり、視覚的に雑草および病害虫の発生状況の
把握が可能になります。なお本システム連携はZ-GISのベータ版機能としてテス
ト運用した後に、JA全農より有償サービスとして展開する計画です。





(2)本システム連携が提供する具体的なソリューション
作物の栽培においては、病害虫や雑草の的確な防除が非常に重要です。そのためには、
被害や発生状況を正確に把握する必要があります。これまでは、病害虫や雑草を正確に
識別し、その情報を発生地点ごとにマッピングすることが困難でした。
しかし、今回のシステム連携により、「Z-GIS」による圃場データの地図上での
見える化、「レイミーのAI病害虫雑草診断」による病害虫雑草の正確な診断という
両プロダクトの利点を組み合わせることが可能になりました。これにより、病害虫や
雑草の発生動向の正確な把握が可能となり、管理がより簡便になります。農業法人は
自社が管理する圃場のより詳細な状況把握に役立てることができ、また、JAの営農
指導員や都道府県の普及指導員は、管轄する地域の病害虫雑草の発生状況を広く捉え
ることができ、防除指導にこの情報を活用できます。本機能は病害虫雑草の管理に広
く役立つものと考えられます。




(3)連携の背景
日本農業は生産者の減少・高齢化が加速化し、深刻な労働力不足がすすむ一方で、担
い手への農地集積により1経営体あたりの経営規模が拡大しています。その生産基盤
を維持する打開策として、スマート農業市場の拡大・発展が、生産現場に不可欠となっ
ています。このような背景の中、当社が提供する「レイミーのAI病害虫雑草診断」と
様々なスマート農業技術のなかでも比較的安価であり、大規模な担い手だけでなく、小
規模な農家のデジタル化・スマート化にも貢献できるツールであるJA全農が提供す
る「Z-GIS」と連携させることが生産者にとって価値のあるソリューション提供に
なると判断し協議を進めてきました。今回この連携が高い価値を持つ形態であると、J
A全農との間で合意し、この機能をリリースすることになりました。





(4)「レイミーのAI病害虫雑草診断」、「Z-GIS」について
*ア.「レイミーのAI病害虫雑草診断」は日本農薬が2020年にリリースし
た、日本農薬と株式会社NTTデータCCSが共同開発したAIを活用したス
マートフォン専用の防除支援ツールです。作物や田畑に発生する病害虫や雑草
を写真から診断し、表示された診断結果から利用者が選択した防除対象に有効
な防除薬剤の情報を提供します。
*イ.「Z-GIS」はJA全農が提供する営農管理システムです。高精細な地図
上にマウス操作で簡単に圃場ポリゴンが作成でき、そこにユーザーが登録した
い情報をエクセル形式で入力し紐づけることで、圃場の位置と営農情報を効率
的かつ自由度高く管理できるようになります。スマート農業の第一歩として2
018年からサービスを開始し、「Z-GIS」を「スマート農業のプラット
ホーム」としてJAグループの担い手サポーターであるTACを中心に普及活
動を展開中です。




以上





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