京都大学iPS細胞研究所(CiRA)とのiPS細胞研究に関する共同研究の開始について

平成 29 年 1 月 23 日
各 位
会社名 タカラバイオ株式会社
(コード番号 4974 東証 1部)
本社所在地 滋賀県草津市野路東七丁目4番38号
代表者 代表取締役社長 仲 尾 功 一
問合せ先 専務取締役 松 崎 修一郎
TEL (077)565-6970
URL http://www.takara-bio.co.jp/




京都大学 iPS 細胞研究所(CiRA)との
iPS 細胞研究に関する共同研究の開始について


タカラバイオ株式会社と京都大学 iPS 細胞研究所(CiRA)は、このたび、iPS 細胞技術の臨床応用
に向けた共同研究を開始しましたのでお知らせいたします。

本共同研究では、より品質の高い iPS 細胞を継続的に製造することを目的とし、CiRA 附属細胞調製
施設において、アカデミアにおける GMP 体制の整備ならびに新たな出荷試験項目の規格値等の策定を
目指します。

なお、本件による当社連結及び単体の平成 29 年 3 月期業績への直接的な影響は軽微です。

詳細につきましては、添付のニュースリリースをご参照ください。


当資料取り扱い上の注意点
当資料中の当社による現在の計画、見通し、戦略、確信などのうち、歴史的事実でないものは、将来の業績に関する見通
しであり、これらは現時点において入手可能な情報から得られた当社経営陣の判断に基づくものですが、重大なリスクや不
確実性を含んでいる情報から得られた多くの仮定および考えに基づきなされたものであります。実際の業績は、さまざまな
要素によりこれら予測とは大きく異なる結果となり得ることをご承知おきください。実際の業績に影響を与える要素には、
経済情勢、特に消費動向、為替レートの変動、法律・行政制度の変化、競合会社の価格・製品戦略による圧力、当社の既存
製品および新製品の販売力の低下、生産中断、当社の知的所有権に対する侵害、急速な技術革新、重大な訴訟における不利
な判決等がありますが、業績に影響を与える要素はこれらに限定されるものではありません。
News
Release
2017 年 1 月 23 日
京都大学 iPS 細胞研究所(CiRA)
タカラバイオ株式会社



京都大学 iPS 細胞研究所とタカラバイオ株式会社の

iPS 細胞研究に関する共同研究の開始について

京都大学 iPS 細胞研究所(所在地:京都市左京区、以下「CiRA」(サイラ))とタカラバイオ株式
会社(本社:滋賀県草津市、以下「タカラバイオ」)は、このたび、iPS 細胞技術の臨床応用に向け
た共同研究を開始しましたのでお知らせします。

iPS 細胞技術は、創薬研究、細胞治療、薬物安全性評価などに応用できる可能性があります。
iPS 細胞技術のさらなる発展のためには、品質の保証された iPS 細胞を提供できる体制が不可欠
です。そこで CiRA では、2013 年度から再生医療用 iPS 細胞ストックプロジェクト注1を推進していま
す。

今般、より品質の高い iPS 細胞を継続的に製造することを目的として、細胞製造において実績
のあるタカラバイオと協力し、CiRA 附属細胞調製施設において、アカデミアにおける GMP 体制注2
の整備ならびに新たな出荷試験項目の規格値等の策定を目指します。本提携は、iPS 細胞技術
の研究と臨床応用に大きく貢献するものと期待されています。

タカラバイオ代表取締役社長の仲尾功一は、「当社がこれまで蓄積してきた再生医療に用いる
幹細胞や遺伝子導入細胞などの各種細胞の製造、品質管理・保証体制についての技術・ノウハ
ウを活用し、iPS 細胞技術の臨床応用、再生・細胞医療の社会実装化に貢献してまいります」と述
べています。

CiRA 所長の山中伸弥は、「タカラバイオ株式会社と共同研究を実施することは、iPS 細胞の製
造・提供ひいては iPS 細胞技術を用いた医療応用を実現する上で大きな力になります。タカラバイ
オのご協力に心から感謝申し上げます。この提携を通して、iPS 細胞を安定的に提供できる体制
を整え、各研究所および医療機関での研究の進展に貢献してまいります」と述べています。





注1 再生医療用 iPS 細胞ストックプロジェクト

あらかじめ品質を保証した iPS 細胞を製造し、研究・医療機関に提供することを目的としている。
2017 年度末までに、日本人の 3〜5 割程度をカバーできる再生医療用 iPS 細胞ストックの備蓄を
目指しています。



注2 アカデミアにおける GMP 体制

GMP は、「Good Manufacturing Practice」の略で、恒常的な商用生産に必要な品質を保つための
製造管理・品質管理基準のこと。CiRA では少量多種類を単回製造する iPS 細胞ストックプロジェク
トの目的に沿う、より質の高い GMP 体制を目指します。

以上

<京都大学 iPS 細胞研究所(CiRA)について>
国立大学法人京都大学に、2010 年 4 月 1 日に設立されました。世界初の iPS 細胞に特化した先
駆的な中核研究機関としての役割を果たすことなどを目的としています。現在、山中伸弥教授を
所長として、約 30 の研究グループが基礎研究から前臨床、臨床応用に向けた研究、倫理的課題
の研究に取り組み、iPS 細胞を用いた再生医療や創薬の実現を目指しています。詳細については、
https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/index.html をご覧ください。

<タカラバイオについて>
タカラバイオ株式会社は、寳酒造株式会社(現、宝ホールディングス株式会社)のバイオ事業部
門としてスタートし、2002 年 4 月 1 日に分社設立されました。滋賀県草津市に本社を置き、「遺伝
子治療などの革新的なバイオ技術の開発を通じて人々の健康に貢献する」の企業理念の下、研
究用試薬、理化学機器の製造・販売、研究開発・製造受託サービスを世界中のバイオ研究者に
提供しつつ、遺伝子治療の商業化、機能性食品・キノコの製造販売を行っています。詳細につい
ては、http://www.takara-bio.co.jp/をご覧ください。





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