順天堂大学とセルソース、エクソソームを用いた脳梗塞後遺症・パーキンソン病の治療について共同研究を実施

2021 年 6 月 11 日


各位
会社名 セルソース株式会社
代表者名 代表取締役社長 裙本 理人
コード番号 4880 東証マザーズ
問合せ先 執行役員 経営管理本部長 大西 勝二
TEL 03-6455-5308




順天堂大学とセルソース、エクソソームを用いた

脳梗塞後遺症・パーキンソン病の治療について共同研究を実施




概要
順天堂大学(学長:新井一、大学院医学研究科神経学 服部 信孝教授、上野 祐司准教授、常深 泰司准教
授)とセルソース株式会社(代表取締役社長 CEO:裙本理人、以下「セルソース」
)は、エクソソームを含む
細胞分泌物(セクレトーム)を用いた、脳梗塞後遺症・パーキンソン病における新規治療開発について共同
研究契約を締結いたしました。
エクソソームは生体の細胞から分泌される小胞です。細胞間の情報伝達の役割を担っており、細胞に対し
様々なはたらきを促す機能を持ちます。医療においては創傷治癒や炎症抑制、細胞再生等の効果が期待され
ており、疾患治療へ応用するための研究が世界中で進められています。
この度の順天堂大学とセルソースの共同研究は、重度の運動障害を引き起こす可能性がある脳梗塞後遺症
やパーキンソン病に対し、エクソソームを含むセクレトームを用いた治療の安全性・有効性を検討するもの
です。


背景
1)脳梗塞後遺症の治療について
脳梗塞は、様々な原因で脳の血管が塞がれ、脳組織に血液が巡らず損傷する疾患です。これにより運動麻
痺等の後遺症が生じる場合があり、日常生活に重大な支障をきたす可能性があります。
脳梗塞で損傷した脳組織は部分的に再生することが知られていますが、セクレトームはこの再生を促し、




運動機能を回復させることで後遺症を軽減させる可能性が期待されます。この度、共同研究においてセクレ
トームを用いた治療について検証を行ってまいります。


2)パーキンソン病の治療について
パーキンソン病は、運動機能に関わる神経伝達物質・ドパミンを作る神経細胞が脳の異常により変性、脱
落しドパミンの産生が減少することが主な原因で発症する神経変性疾患のひとつです。手足の震えやこわば
り、姿勢反射障害などの運動障害を引き起こすほか、認知症の併発リスクの高さも示唆されています。この
度の共同研究では、セクレトームがもつ免疫調整・神経保護作用等の多面的な機能によるドパミン神経の保
護作用を解明し、パーキンソン病の新規治療法のひとつとして応用可能か検証を進めてまいります。


順天堂大学とセルソースの共同研究においては、脳梗塞後遺症・パーキンソン病に対してセクレトームの
治療効果及び作用機序について検証するとともに、臨床応用可能か安全性と有効性の検討を進めてまいりま
す。
そして、セクレトームを用いた治療が確立されることで、将来的には、軽度認知障害(MCI)や高次脳機
能障害等の治療への応用も期待されます。


以上


順天堂大学
順天堂大学は、
「不断前進」の理念のもとに学是「仁」を大切にしながら、出身校、国籍、性別の差別のな
い“三無主義”を学風として掲げ、6 学部 3 研究科 6 附属病院からなる「健康総合大学・大学院大学」とし
て教育・研究・医療そしてリベラル・アーツを通じて国際レベルでの社会貢献と人材育成を進めておりま
す。
ホームページ https://www.juntendo.ac.jp/


セルソース株式会社
再生医療の産業化推進を目的とし、再生医療を提供する医療機関さまへの法規対応サポートと、脂肪由来
幹細胞や血液の加工受託を行う再生医療関連事業を展開しています。再生医療等安全性確保法にもとづく
特定細胞加工物製造許可施設(施設番号:FA3160006)にて約 20,000 件の細胞等加工を受託しており、豊
富な実績をもとに医療機関さまに安心してご利用いただけるサービスの提供と、研究・技術開発に努めて
います。
本社所在地 東京都渋谷区渋谷 1-19-5 渋谷美竹ビル 2F
代表者 代表取締役社長 CEO 裙本 理人(つまもと まさと)
上場市場 東京証券取引所マザーズ(証券コード 4880)
設立 2015 年 11 月 30 日
公式サイト https://www.cellsource.co.jp





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