「Gomez IRサイトランキング2017」の発表について

2017 年 12 月 13 日
各 位
会 社 名 モーニングスター株式会社
(コード番号 4765)
(上場取引所 東京証券取引所 JASDAQ)
代表者 代表取締役社長 朝倉 智也
開示責任者 取締役管理部長 小川 和久


「Gomez IR サイトランキング 2017」の発表について
~「カプコン」が 4 年ぶりに総合第 1 位を奪還!~

中立的な第三者としての立場から各種金融商品やウェブサイトの客観的な評価 比較を行うモーニングスタ ・
ー 株 式 会 社 ( 以 下 、 当 社 ) は 、 Gomez IR サ イ ト ラ ン キ ン グ 2017 」 を Gomez の ウ ェ ブ サ イ ト

(http://www.gomez.co.jp/)で発表しました。
国内の上場企業は、株主・投資家の視点に立ったウェブサイトの改善や財務情報の掲載のみならず、中長期
的な成長戦略や企業を取り巻く関係者への積極的情報開示など、企業価値の向上や企業ビジョンの共感につ
ながる取り組みを重視しつつあります。
当社では国内の上場企業が提供する株主・投資家向け広報(以下、IR)サイトの使いやすさや情報の充実度
を評価することを目的として行っており、今回で 11 回目の発表となります。 「ウェブサイトの使いやすさ」
「財務・決算情報の充実度」 「企業・経営情報の充実度」 「情報開示の積極性・先進性」の 4 つの切り口から、
主要ユーザーである投資家の視点に基づいて設定した調査項目により当社アナリストが評価を行い、総合的
に優れた IR サイトのランキングを決定します。

「Gomez IR サイトランキング 2017」上位 10 社は、以下のようになりました。
順位 得点 会社名 前回※
1位 8.92 カプコン 2位
2位 8.73 ソフトバンクグループ 1位
3位 8.69 KDDI 4位
4位 8.28 コニカミノルタ 3位
5位 8.17 キリンホールディングス 15 位
6位 8.14 トプコン 13 位
6位 8.14 三菱重工業 5位
8位 8.08 SOMPOホールディングス 23 位
9位 7.98 TDK 17 位
9位 7.98 伊藤忠商事 10 位
※「Gomez IR サイトランキング 2016」(2016 年 11 月 24 日発表)
※11 位以下のサイトについては、Gomez のウェブサイトをご覧ください。

また、新興市場(JASDAQ、マザーズなど)上場企業を対象にした「新興市場 IR サイトランキング」
上位 5 社は、以下のようになりました。
順位 得点 会社名 前回
1位 7.28 トライステージ 1位
2位 7.17 アルトナー 2位
3位 7.09 メディカル一光 6位
4位 6.78 ハーモニック・ドライブ・システムズ 3位
5位 6.60 セプテーニ・ホールディングス 4位
※アルトナーは 2017 年 10 月 26 日に JASDAQ から東証 2 部に市場変更されています。



【ランキング上位企業の評価理由】


今年度はカプコンが 4 年ぶりに総合第 1 位の奪還を果たしました。
IR サイトランキングのノミネート企業の中であまり掲載されていないアナリストのレーティングやコンセ
ンサス等、投資の判断材料となる貴重な情報が提供されています。また、個人投資家向け特設ページでは投
資家から注目される業績情報に加え、事業の強み、自社が置かれている市場のデータや経営目標等が親しみ
やすい表現で解説され、IR 情報も常にソーシャルメディアで発信されています。きめ細かな情報量と高い発
信力の優位性が今回の結果に繋がりました。

総合第 2 位はソフトバンクとなりました。
充実した業績・財務情報に加え、事業戦略や株式関連の積極的な情報開示が高い評価に繋がりました。自社
の保有株式、自己株式の取得や分割履歴等の詳細な情報のほか、 「説明会資料・動画」のカテゴリでは決算説
明会、事業戦略、戦略的提携や合弁会社設立の説明会等、様々なイベントの資料が提供されており、株主及
び投資家対して公平な情報提供を心掛けている IR の姿勢がうかがえます。非財務情報においては CSR 活動全
般の目標と実績や個別の活動状況を詳細に伝えており、CSR 活動の透明性を確保すると共に企業の信頼感を
与えています。

総合第 3 位は KDDI となりました。
Web ページの使いやすさに優れ、IR 情報も充実したバランスの取れたサイトです。各カテゴリのトップペ
ージは大きなアイコンを使ったメニューが配置されており、知りたい情報が探しやすいデザインとなってい
ます。またフッターメニュー、おすすめコンテンツ、人気ページ等が全てのページに共通で設置され、豊富
な IR 情報に到達できる動線が数多く用意されています。また、 企業情報においても製品の写真やロゴや記者
発表の写真等を用いた企業の歴史、そして会社案内のパンフレットのダウンロードサービスなど、豊富なコ
ンテンツが提供されています。



【総評と IR サイトのトレンド】


・268 社を 2017 年「IR サイト優秀企業」に選定
「Gomez IR サイトランキング 2017」のノミネート企業 377 サイトのうち総合得点 6.00 点以上に贈られる
「IR サイト優秀企業」に今年度は 268 社が選定されました。昨年の 213 社から大きく増加しています。主な
増加要因としては、各企業における Web アクセシビリティへの対応や、昨今の Web サイトの閲覧環境変化に
対応して行ったリニューアル(377 社中 80 社)の際に IR や企業情報、決算概況と業績ハイライト部分が充
実してきていることが主な要因であると分析しています。

・スマートフォン対応
デバイスの多様化に伴い、IR サイトにおいてもスマートフォン専用ページや、タブレットからパソコンま
で閲覧環境に応じて可変するレスポンシブ Web コンテンツを構築した企業が増えました。マルチデバイスに
対応した IR サイトの重要性は今後も増大していくことが予想されます。
今回のノミネート企業において、IR ページのスマートフォン対応は 377 社中 287 社(約 76%)が対応して
いました。IR トップページのみならず、財務や企業情報などコンテンツ部分まで広がり、更に IR 情報を簡
単にチェックできる IR アプリを導入する企業が見られました。





・個人投資家向けコンテンツ
昨今、株式市場における個人投資家は企業の持ち合い解消の受け皿や長期保有の安定株主として期待され
て注目を浴びています。IR サイトランキングのノミネート企業においても個人投資家をターゲットとした積
極的な情報開示を行う企業が増えています。今年度はノミネート企業の約 87%が個人投資家向け特設ページ
を設置しており、昨年度と比較しても経営計画等の将来の見通しや業績情報等のコンテンツの充実を図る企
業が増えました。

【トピックス】


(1) IR サイト優秀企業 2017
IR サイト優秀企業:金賞(全 8 社)
得点 企業名
8.92 カプコン
8.73 ソフトバンクグループ
8.69 KDDI
8.28 コニカミノルタ
8.17 キリンホールディングス
8.14 トプコン
8.14 三菱重工業
8.08 SOMPOホールディングス


IR サイト優秀企業:銀賞(全 79 社)
得点 企業名 得点 企業名
7.98 TDK 7.37 明治ホールディングス
7.98 伊藤忠商事 7.35 東京建物
7.96 曙ブレーキ工業 7.32 ナブテスコ
7.96 エヌ・ティ・ティ都市開発 7.31 ANA ホールディングス
7.94 国際石油開発帝石 7.31 アコム
7.90 ニコン 7.30 リコーリース
7.90 豊田通商 7.30 東急不動産ホールディングス
7.90 東京海上ホールディングス 7.30 昭和電工
7.88 みずほフィナンシャルグループ 7.29 東京瓦斯
7.87 りそなホールディングス 7.29 UACJ
7.85 オリエンタルランド 7.28 三菱商事
7.83 LIXILグループ 7.28 トライステージ
7.82 レオパレス21 7.26 オムロン
7.81 サイバーエージェント 7.26 T&Dホールディングス
7.81 日本電気 7.25 リクルートホールディングス
7.77 フィールズ 7.24 帝人
7.76 トーセイ 7.22 エムティーアイ
7.75 J トラスト 7.21 ミネベアミツミ
7.72 ドンキホーテホールディングス 7.21 ラサ商事
7.70 SUBARU 7.20 グローリー
7.69 リンテック 7.20 千趣会
7.66 日本電信電話 7.19 東レ




7.64 ライオン 7.18 大日本住友製薬
7.63 第一生命ホールディングス 7.17 アルトナー
7.62 オリンパス 7.16 中外製薬
7.60 セガサミーホールディングス 7.13 第一三共
7.59 野村不動産ホールディングス 7.13 パルコ
7.59 ソニーフィナンシャルホールディングス 7.09 メディカル一光
7.56 NTTドコモ 7.09 TOKAIホールディングス
7.55 双日 7.08 住友金属鉱山
7.53 富士フイルムホールディングス 7.07 ファーストリテイリング
7.53 TIS 7.07 大京
7.53 富士電機 7.05 SBI ホールディングス
7.49 日本ユニシス 7.03 ブロードリーフ
7.49 アサヒグループホールディングス 7.03 リコー
7.49 丸紅 7.03 三井物産
7.44 三菱UFJフィナンシャル・グループ 7.02 日本電産
7.43 ヤマハ発動機 7.00 ニチレイ
7.42 オエノンホールディングス 7.00 トクヤマ
7.40 JFEシステムズ


IR サイト優秀企業:銅賞(全 181 社)
Gomez のウェブサイトをご覧ください。

(2)ランキングアップ企業
今回の IR サイトランキングにおいてもウェブサイトのリニューアル、 コンテンツの拡充や新規機能の追加
等により、充実した IR サイトが数多く見られました。その中でも特に 2016 年調査時よりスコアを大きく伸
ばした企業は下記の通りです。

前回調査からスコアを大きく伸ばした企業
前回比 得点 企業名
+3.68 6.10 新生銀行
+1.21 7.18 大日本住友製薬
+0.99 7.76 トーセイ
+0.96 7.55 双日
+0.95 6.98 プロネクサス
+0.89 6.28 やまびこ
+0.87 7.09 メディカル一光
+0.87 7.82 レオパレス21
+0.81 6.68 日産車体
+0.80 7.25 リクルートホールディングス





(3)業種別ランキング第 1 位企業
業種 得点 企業名 業種 得点 企業名
水産・農林業 6.81 日本水産 精密機器※ 8.14 トプコン
鉱業 7.94 国際石油開発帝石 その他製品 7.69 リンテック
建設業 6.91 大東建託 電気・ガス業 7.29 東京瓦斯
キリンホールディング
食料品 8.17 陸運業※ 6.51 日立物流

繊維製品 7.24 帝人 海運業 6.80 日本郵船
化学 7.64 ライオン 空運業 7.31 ANA ホールディングス
倉庫・運輸関連業
医薬品※ 7.04 大日本住友製薬 6.18 郵船ロジスティクス

石油・石炭製品 コスモエネルギーホー
6.73 情報・通信業※ 8.92 カプコン
※ ルディングス
ゴム製品※ 6.25 ブリヂストン 卸売業 7.98 伊藤忠商事
ガラス・土石製 ドンキホーテホールディン
6.88 日本特殊陶業 小売業※ 7.72
品※ グス
みずほフィナンシャルグル
鉄鋼 5.91 新日鐵住金 銀行業 7.88
ープ
証券・商品先物取
非鉄金属 7.29 UACJ 7.05 SBI ホールディングス
引業
SOMPOホールディング
金属製品 7.83 LIXILグループ 保険業※ 8.08

機械 8.14 三菱重工業 その他金融業 7.75 J トラスト
電気機器 8.28 コニカミノルタ 不動産業※ 7.96 エヌ・ティ・ティ都市開発
輸送用機器※ 7.96 曙ブレーキ工業 サービス業 7.85 オリエンタルランド
※前回調査から第 1 位企業の変更があった業種


【調査概要】


 2017 年 4 月 1 日~2017 年 11 月 18 日まで
調査期間
 ランキング結果は、2017 年 10 月 1 日時点の各サイトに基づいています。

調査対象  2017 年 10 月 1 日時点の国内証券取引所上場企業

 IR 情報、ならびに会社情報や CSR 情報が掲載されたページを調査
調査範囲
 採用サイト、商用サイト、製品・ブランドサイト等は、評価範囲から除外


 上記の調査対象企業について、約 12 項目の予備調査を行い、一定基準を満たす企業
を最終調査にノミネート。
調査手順  ノミネート企業を 243 の調査項目からなるスコアカードに基づいて、当社のアナリ
ストが実際にウェブサイトを使用しながら調査を行い、総合ランキングを決定。
 総合得点 6.00 以上を IR サイト優秀企業として選定(2017 年調査では 268 社が該当)






【評価方法】


カテゴリ名称 評価内容
ウェブサイトの使いやすさ IR 情報を提供するウェブサイト全体のユーザビリティを評価するカ
テゴリです。情報の見つけやすさや各コンテンツの見やすさ・使いや
すさ、ウェブ・アクセシビリティ基準への対応状況等を総合的に評価
します。
財務・決算情報の充実度 財務や決算に関する情報量を評価するカテゴリです。ウェブサイト上
に掲載されたディスクロージャ資料や説明会情報など、主に業績を中
心とする定量的な情報の充実度を総合的に評価します。
企業・経営情報の充実度 企業や経営に関する情報量を評価するカテゴリです。会社情報、経営
戦略、コーポレートガバナンスや CSR など、企業に関する定性的な情
報の充実度を総合的に評価します。
情報開示の積極性・先進性 基本情報の一歩先を進んだ情報開示を評価するカテゴリです。個人投
資家向け情報や英語による情報開示などのコンテンツ面、動画・音声
配信、ソーシャルメディア、スマートフォン対応などの機能面の両面
から評価します。

Gomez について
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