愛知県による平成29年度「自動走行実証推進事業」受託のお知らせ

平成 29 年6月6日

各 位

会 社 名 アイサンテクノロジー株式会社
代表者名 代表取締役社長 柳澤 哲二
( JASDAQ コード番号 4667)
問合せ先 取締役経営管理本部長 加藤 淳
( Tel 052-950-7500 )

公道での遠隔型自動走行システムを活用した自動走行等を実施する
愛知県による平成 29 年度「自動走行実証推進事業」受託のお知らせ

当社は、昨年度に引き続き、愛知県より別紙記載の愛知県内 10 市町の協力を得て、自動走行のための
高精度3Dマップの作成、並びに公道での遠隔型自動走行システムを活用した自動走行実証実験等を含む、
自動走行実証推進事業を受託しましたので、お知らせいたします。

1.本実証実験の背景
愛知県は平成 27 年8月、国の国家戦略特区(近未来技術実証特区)に地域指定され、「自動走行実
証プロジェクト」を推進しています。本プロジェクトでは、道路交通法等の規制を緩和し、無人走行
車両を利用したタクシーの旅客サービスや無人配送サービス等を目指した実証を行うこととしてお
り、平成 28 年度には、山間地や離島等、道路・周辺環境が異なる様々な県内の実証エリア 15 か所で
の自動走行の実証を当社が受託し、取り組みを行いました。
平成 29 年度は、国の規制緩和の動きと連動し、さらに技術を高度化させた、自動車から遠隔に存在
する運転者が電気通信技術を活用して当該自動車の運転操作可能な自動運転技術(以下「遠隔型自動
走行システム」 )等を活用して、閉鎖空間等における実証実験を全国に先駆けて開始し、社会的受容性
を醸成していくこととしています。
なお、別途、自動走行技術の進展を見据え、具体的なビジネスモデルの創出に向けた検討をあわせ
て行うことにより、自動走行に関する新たな産業の創出につなげていくことを目指しております。

2.事業の内容及び委託内容
本事業は、「遠隔型自動走行システム」等を搭載した車両を用い、自動走行システムの活用が想定さ
れる実環境のもとで実証実験を行うことを予定しております。
自動走行を行うルートは本事業に協力・参画を希望する県内市町村(31市町村)より選定し、高
精度3Dマップを作成して自動走行実証実験を行います。併せて一般県民の方々を対象とした、無人
タクシーのニーズの把握及び社会的受容性醸成のためのモニター調査の実施を予定しております。
当社は、愛知県から本事業の委託を受け、国立大学法人 名古屋大学、アイシン・エイ・ダブリュ
株式会社、株式会社アックス、株式会社ティアフォー、株式会社スリード等との連携の下、県内 10 箇
所の市町の御協力を得て、実証実験を行います。
本実証実験では、自動走行に必要な高精度3Dマップを作成し、遠隔型自動走行システム等による
自動走行を行います。また、4市町においては、無人タクシーの擬似体験ができるアプリケーション
による、県民の皆様を対象とした、自動走行モニター調査も実施いたします。

3.当社の役割
① 自動走行のために必要な高精度3Dマップの新規作成又は更新作業
② 遠隔型自動走行システム等による自動走行の実証実験
③ 自動走行のニーズや社会受容性に関して、4市町でのモニター調査の実施
4.本事業における連携先
① 国立大学法人 名古屋大学
② アイシン・エイ・ダブリュ株式会社
③ 株式会社アックス
④ 株式会社ティアフォー
⑤ 株式会社スリード

5.本事業における安全対策
① 本事業実施に当たっては、関係機関とのスケジュール及び業務管理を適正に実施します。
② 本事業において、道路使用許可等の取得に当たっての関係機関等との調整を適正に実施します。
③ 本事業において、「自動走行システムに関する公道実証実験のためのガイドライン」(平成28年
5月警察庁作成。今後内容等に変更があった際には変更後のガイドライン、及び平成29年6月
1日に策定・公表された「遠隔型自動運転システムの公道実証実験に係る道路使用許可の申請に
対する取扱いの基準」を含む。)に即して実施します。

以上
(別紙) 実証実験実施市町一覧(五十音順)
走行
実証区分 実施市町 実走主体 実施予定地域又はルート 距離
(km)

名古屋市 地下鉄市役所駅周辺 -
警察庁新ガ
アイサンテクノ
イドライン 春日井市 高蔵寺ニュータウン内 -
ロジー㈱
遠 対応
幸田町 幸田町民会館周辺 -

型 第4駐車場→刈谷ハイウェイオアシスバス
刈谷市 名古屋大学 0.5

閉鎖空間内
アイサンテクノ
あま市 あま市七宝焼アートビレッジ内 0.8
ロジー㈱
サイエンスコア→天伯団地→豊橋技術科学
豊橋市 4.0
大学→JAあぐりパーク食彩村

可能な限り 豊田市 どんぐりの里いなぶ周辺又は足助病院周辺 -
アイサンテクノ
非 遠隔型を目
ロジー㈱ イオンモール常滑→中部国際空港アクセス
遠 指す 常滑市 4.7
プラザ1階空港バス乗り場

型 日進市 名鉄米野木駅→愛知牧場 3.0


非遠隔型の アイシン・エィ・ こども発達センター→岡崎市民病院
岡崎市 3.0
み ダブリュ㈱ →三河青い鳥医療療育センター
※1 網掛けはモニター調査実施予定地域
※2 岡崎市は昨年度と同一ルートの拡張
※3 最終的な実証実験ルートについては、愛知県警や地元市町等との調整により変更の可能性有
※4 走行距離の記載がない箇所は、今後ルートを設定する際に確定

【用語説明】
警察庁新ガイドライン:警察庁が平成 29 年 6 月 1 日に策定・公表した「遠隔型自動運転システムの公道実証実験に
係る道路使用許可の申請に対する取扱いの基準」
遠隔型:自動車から遠隔に存在する運転者が電気通信技術を利用して当該自動車の運転操作を行う(運転席無人)
非遠隔型:運転者となる者が実験車両の運転者席に乗車し常に周囲の道路交通状況や車両の状態を監視(モニター)
し、緊急時等には、他人に危害を及ぼさないよう安全を確保するために必要な操作を行う(運転席有人)
【実験車両】

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