自動運転システムの公道実験・研究開発を目的とした「Autowareパッケージソリューション」一部取り扱い及び発売開始のお知らせ

平成 28 年 11 月 30 日

各 位

会 社 名 アイサンテクノロジー株式会社
代表者名 代表取締役社長 柳澤 哲二
( JASDAQ コード番号 4667)
問合せ先 取締役経営管理本部長 加藤 淳
( Tel 052-950-7500 )



自動運転システムの公道実験および研究開発を目的とした
「Autoware パッケージソリューション」一部取り扱い及び発売開始のお知らせ



当社は、株式会社ティアフォー(名古屋市中区、代表取締役:竹岡尚三)と共同で、自動運転システムの
公道実験および研究開発を目的とした「Autoware パッケージソリューション」一部取り扱い及び発売を開
始することをお知らせします。

以上
News Release
平成 28 年 11 月 30 日

自動運転システムの公道実験および研究開発を目的とした
「Autoware パッケージソリューション」一部取り扱い及び発売開始のお知らせ


アイサンテクノロジー株式会社(証券コード:4667、本社:名古屋市中区、代表取締役社長:柳澤哲二)
は、株式会社ティアフォー(名古屋市中区、代表取締役:竹岡尚三、以下、ティアフォー)と共同で、自動
運転システムの公道実験および研究開発を目的とした「Autoware パッケージソリューション」の一部取り扱
い及び発売を開始することをお知らせします。

1.製品の概要
「Autoware」とは、オープンソースを活用した自動運転ソフトウェアであり、当社と国立大学法人 名古
屋大学が中心となり設立しました、市街地での自動運転の実証実験を推進するワーキングループ「アーバン
ドライブ WG」の活動の一環による研究成果として、自動運転システムの公道実証実験や研究開発の促進を目
的に無償公開され、自動運転の統合プラットフォームとして、既に国内外の企業および大学等の各方面にお
いて注目、且つ活用されているものです。
現在、ティアフォーがメンテナンスを行っております「Autoware」は、当社が作成する高精度三次元地図
をベースに採用し、レーザースキャナ、カメラ、GNSS などの環境センサを利用して、車両の自車位置や周囲
物体を認識しながらカーナビゲーション等から与えられた走行ルート上での自動運転を可能とします。
(Autoware ウェブサイト: http://github.com/cpfl/autoware )
本ソフトウェアの活用事例としては、今年度、当社が愛知県より受託しております、愛知県内 15 市町の
公道における「自動走行社会受容性実証実験」があり、当社の高精度三次元地図と「Autoware」を利活用し
た公道実証実験を通じ実用性に向けた更なる強化に取り組んでおります。
(愛知県内 15 市町自動走行社会受容性実証実験報告サイト:http://www.aisantec-automobile.com/)

2.製品の構成
「Autoware パッケージソリューション」は、以下のラインナップで構成されています。
①.公道実験システムパッケージ
本パッケージでは、 「Autoware」、車載コンピュータ、高精度三次元地図、レーザースキャナ、カメラ、
GNSS 等を用いたインテグレーションおよび各種セッティングを提供いたします。自動運転の研究開発に
おいて「Autoware」を利用する環境を速やかに構築します。エスティマ、プリウスをはじめ、MKZな
どの複数ベース車両での動作実績に限らず、SB ドライブ株式会社の cocoro Drive(無人タクシー用会
話アプリ)や当社が開発した高精度三次元ナビゲーションアプリである「3D ツインナビ」など、様々な
アプリとも連携します。また、公道実証実験のマネージメントなどもパッケージの一部としてサポート
を行います。本パッケージを利用することにより、自動運転システムの研究開発および実証実験におい
て、カーナビゲーションのルート案内からの高精度三次元地図と連携する自動運転を行うことが可能と
なります。
②.センサーフュージョンパッケージ
本パッケージは、Velodyne LiDAR 製の三次元レーザースキャナと全方位複眼カメラを統合し、車両の
周囲環境を広範囲に認識するオールインワンのセンシングシステムを提供いたします。本システムは、
ティアフォーの Tier Fusion をベースとし、 「Autoware」との接続による車両の周囲環境のセンシング
を、容易に実現します。
③.高精度三次元地図の簡易作成及び更新パッケージ
本パッケージは、三次元レーザースキャナと SLAM※1 技術を用いて、高精度三次元地図を手軽に作成で
きるデバイスキットを提供いたします。本パッケージ活用の一例として、幹線道に接続する生活道路か
ら自宅車庫まで、更には自宅車庫から別の幹線道までの生活道路などの小さなエリアであれば、相対誤
差 3~5cm の精度で三次元地図データを取得することができ、本データと MMS※2 での計測により作成さ
れた高精度三次元地図とを組み合わせることで、高精度三次元地図のアップデートが安価に実現可能と
なります。詳細な傾斜・段差 情報等は、電動シニアカー(電動カート)への利活用も期待されます。

※1:SLAM:Simultaneous Localization and Mapping
※2:MMS: モービルマッピングシステム

当社は、今回の Autoware パッケージソリューションを発売、及びパッケージ支援することにより、市街
地一般道における自動運転の実現に貢献し、高精度三次元地図 ADASmap®の普及に努めてまいります。

※「ADASmap®」はアイサンテクノロジー株式会社の登録商標です。【第 5656788 号】

http://www.aisantec.co.jp
News Release
なお、本件による当社連結業績に与える影響については、現時点では限定的と判断し、業績予想の修正は
行いません。今後、業績予想の修正が必要になった場合には、適時開示を行います。




リアルタイムデータと,高精度三次元地図データを重ね合わせて自己位置を推定するイメージ図




Autoware 公道実験システムパッケージ 高精度三次元地図の簡易作成パッケージ


本件に関するお問い合わせ
■〒460-0003 名古屋市中区錦三丁目 7 番 14 号 AT ビル

アイサンテクノロジー株式会社 3Dソリューション事業部

TEL 052-950-7500 FAX 052-950-7507
お問い合わせ窓口: https://www.aisantec.co.jp/contact/

以上

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