肺高血圧症新薬候補となる抗IL-21アプタマーの決定について

News Release
2020 年 7 月 1 日
各 位
株式会社リボミック

(コード番号:4591 東証マザーズ)


肺高血圧症新薬候補となる
抗 IL-21 アプタマーの決定について

既にお知らせの通り、当社は、これまで、国立循環器病研究センター血管生理学部(中岡

良和部長)との共同研究によって、当社が動物モデル用に創製した抗 IL-21 アプタマーが、
マウス及びラットの肺動脈性肺高血圧症モデルにおいて血行動態の改善効果を示すことを確
認しておりました(非臨床 POC 獲得)。
この度、ヒト IL-21 に対する優れた阻害作用を持つ臨床開発用のアプタマーの創製に成功
し、開発コード RBM-011 を付与するとともに、物質特許の出願を完了いたしましたので、
お知らせいたします。
今後は、RBM-011 の臨床試験のための準備を進めてまいります。


<肺動脈性肺高血圧症について>
肺動脈性肺高血圧症は、肺動脈壁が肥厚して血管の狭窄が生じることで肺動脈圧が上昇す

る難治性疾患で、進行すると右心不全から死に至ることのある重篤な疾患です。近年、プロ
スタグランジン I2 製剤などの治療薬の開発で予後は改善しつつありますが、治療薬が十分な
効果を発揮しない患者様の予後は依然として極めて悪い状態です。これらの既存治療薬は、

いずれも血管を拡張させる作用を持つものであり、血管壁の肥厚を抑制する作用を持つ治療
薬の開発が強く望まれています。
<IL-21 について>

国立循環器病研究センターの中岡部長らの先行研究により、IL-21 が肺高血圧症モデルマ
ウスにおいて血管壁の肥厚を促進する作用を持つことが明らかになっており、RBM-011 は
肺動脈壁の肥厚を抑制することで病態の進展を抑える新規治療薬になることが期待されます。

以上


【本件に関するお問い合わせ先 : 経営企画部 03-3440-3745】

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