お問い合わせへの回答に関するお知らせ

2024年3月19日
各 位
会 社 名 オンコリスバイオファーマ株式会社
代 表 者 名 代 表 取 締 役 社 長 浦 田 泰 生
(コード番号:4588)
問 合 せ 先 取 締 役 吉 村 圭 司
(TEL.03-5472-1578)


お問い合わせへの回答に関するお知らせ

当社は、フェア・ディスクロージャーの観点から、当社にご関心をお寄せいただいている
ステークホルダーの皆さまへの公平な情報開示の必要性を鑑み、お問い合わせ頂いたご質問
に対して、まとめて回答を差し上げています。

1. お問い合わせ回答

【ご質問①】脳脊髄液採取の意義について
OBP-601 の進行性核上性麻痺 Phase2a 試験において重要なことは、「脳脊髄液」中の NfL
値を低下させたことだと分かりました。血液よりも脳脊髄液の方が、臨床的に意義があ
る理由をご教示頂けますと幸いです。

脳脊髄液を採取する意義は、「バイオマーカー及び薬物動態が血液採取と比較して臨床
的な意義がクリアであること」です。これは既に 2023 年 11 月 27 日のプレスリリースでも
報告した通り、脳脊髄液は脳内の環境と直結しており、脳神経変性の状況を直接反映され
るところに大きな意義があります。血液の検査では脳神経の変化を直接観察することはで
きません。

一方で、これらの脳脊髄液を採取するためには、患者様本人のみならず、医療現場にも
少なからず負担をかけることになります。まず、 「治験参加者に対する侵襲性の高い検査
であり、特に高齢患者さまの身体への負担が大きい」ということです。脳脊髄液検査は、
患者さまにベッドで横向きに寝て頂き、背中に局部麻酔を行った後、長い針を刺して髄液
を採取し、1 時間ほど安静にします。また、臨床現場における脳脊髄液の採取は、X 線透
視下で行なわれないため、熟達した医師による処置が必要になります。

このように脳脊髄液のバイオマーカーを測定することは、治験に参加された患者さまの
みならず、医療関係者を含めた大きなご協力のもとで成り立っています。そうして、
OBP-601 を難治性の神経変性疾患治療薬として開発していくうえで、信頼性の高い価値の
あるデータを得ることが可能となっています。





【ご質問②】OBP-601 学会発表内容について
2024 年3月にリスボンで開催された AD/PD2024 の発表内容について公表する予定はあ
りますか?

この度の AD/PD2024 では、OBP-601 のライセンス先である Transposon 社により PSP(進
行性核上性麻痺)の 48 週データについて発表されました。主な内容は、2024 年 2 月 24 日
のプレスリリースや 2024 年3月7日の社長コラムで報告した通りです。
なお、OBP-601 や臨床試験の意義などについてご質問がございましたら、3 月 28 日に開
催する株主総会後の事業説明会にご来場いただき、是非ご質問ください。当日、皆様とお
会いできることを楽しみにしています。



【ご質問③】テロメライシンの米国胃がん Phase2臨床試験について
2023 年にコーネル大学及びメルク社との共同開発体制の構築が完了した、とリリースが
ありましたが、その後の進捗がどうなっているのか教えてください。

「抗 PD-1/PD-L1 抗体を含む一次治療に抵抗性のある胃癌・胃食道接合部癌患者」を対
象としたテロメライシンとペムブロリズマブ(メルク社)併用の臨床試験は、治験プロト
コールがコーネル大学の IRB(Institutional Review Board:治験審査委員会)ですでに承認
されています。今後、順次胃がん患者さまへの投与が開始される見込みです。

2. 免責事項
・業務上の守秘義務やインサイダー情報管理の観点から、お問い合わせいただく全ての
ご質問に回答することは難しく、よくいただくご問い合わせを抜粋の上、本資料にま
とめています。
・回答内容につきましては、ご質問をいただきました時点での当社の状況及び予測に基
づいており、将来にわたって正確性が約束されたものではないことについてご理解賜
りますよう宜しくお願いいたします。
・医薬品(開発中のものも含む)に関する情報が含まれておりますが、宣伝広告、医学
的アドバイスを目的としているものではありません。



3. その他
当社は、HP に「IR お問い合わせ」ページを設置しています。ご意見・ご不明点等に
つきまして、以下のリンク先、若しくは QR コードからお問い合わせをお願いします。

https://www.oncolys.com/jp/inquiry.html




以 上





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