昭和大学歯科病院との連携による歯髄幹細胞製造の原料となる乳歯を提供頂くための体制構築のお知らせ

2021 年6月 23 日


各 位


会 社 名 株式会社ジーンテクノサイエンス
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 谷 匡 治
(コード番号:4584 東証マザーズ)
執 行 役 員
問合せ先 栄 靖 雄
経営管理本部長
(TEL.03-6222-9547)



昭和大学歯科病院との連携による
歯髄幹細胞製造の原料となる乳歯を提供頂くための体制構築のお知らせ


この度、当社は、学校法人昭和大学 昭和大学歯科病院(以下、
「昭和大学歯科病院」といいます。)と
歯髄幹細胞製造の原料となる乳歯を提供頂くための体制を構築(以下、
「本体制構築」といいます。 し

ますので、下記のとおりお知らせいたします。





1.本体制構築の目的及び理由
当社が再生医療等製品として実用化を目指している歯髄幹細胞は、乳歯の歯髄組織から単離される
間葉系幹細胞で、製品として実用化するためにはこの単離した歯髄幹細胞を、一定の培養条件下で増
殖させる必要があります。この様にして得られる細胞を「マスターセルバンク」と呼びます。当社は、
株式会社ニコンとの業務提携に基き、このマスターセルバンクの製造方法の開発を完了しており、現
在、株式会社ニコン・セル・イノベーション 1)の GCTP 及び GMP に対応した製造施設において、マス
ターセルバンクの製造準備が順調に進んでおります。
一方、乳歯を含め生体組織をドナーから提供頂き、再生医療等製品の原料として利用するためには、
充分なドナーの保護や情報管理等が必要となります。そのため、経済産業省は 2020 年3月、この取り
組みの方針を明確化し、再生医療の取り組みを加速させる目的から、
「ヒト(同種)細胞原料供給に係
るガイダンス(初版)」を発表し、現在では第2版 2)が取りまとめられております。当社は、2020 年8
月3日付「東京大学医学部附属病院との連携による歯髄幹細胞製造の原料となる乳歯を提供頂くため
の臨床研究開始のお知らせ」のとおり、東京大学医学部付属病院との連携の下、国内初の取り組みと
なる、当該ガイダンスに従ったドナーからの乳歯提供システムの構築を推進しております。
そして、今般、海外に依存しない国内乳歯提供体制のさらなる安定化に向け、本体制構築につき昭
和大学歯科病院と合意したものであります。


本体制構築により、安定した乳歯提供体制を確立し、ひいては安定的な歯髄幹細胞製造体制構築を
目指します。これにより当社における再生医療等製品の研究・開発活動を加速すると共に、アカデミ


アや企業との連携による研究・開発パイプラインの強化を進めてまいります。
以上、本体制構築は、当社の中期経営計画のスローガン「こどもの力になること、こどもが力になれ
ること」の一環として、当社の再生医療事業における歯髄幹細胞を活用した治療方法の創出への取り
組みの基盤となるものであります。
1) 株式会社ニコンの 100%子会社で、再生医療向け細胞受託生産事業等を行う会社
2) https://www.meti.go.jp/press/2020/03/20210322007/20210322007-1.pdf


2.今後の見通し
本件に伴う 2022 年3月期の業績への影響は軽微の見通しです。


3.ご参考
2020 年8月3日:「東京大学医学部附属病院との連携による歯髄幹細胞製造の原料となる乳歯を提
供頂くための臨床研究開始のお知らせ」
https://www.g-gts.com/LinkClick.aspx?fileticket=fYezHbROoFg%3d&tabid=106&mid=390&TabModule550=0




以 上





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