ペプチドリーム社とのコラボレーションが順調に進展

2018 年 5 月 24 日
各位
本店所在地 東京都千代田区麹町2丁目 1 番地
会社名 そーせいグループ株式会社
(コード番号4565 東証マザーズ)
代表者 代 表 執 行 役 社 長 CEO ピーター・ベインズ
問い合せ先 コーポレートコミュニケーション IR 担当

電話番号 03―5210―3290(代表)


PAR2 標的に対して高い親和性と選択性を有する
ペプチド・アンタゴニストを同定

ペプチドリーム社とのコラボレーションが順調に進展

東京、日本およびロンドン、英国、2018年5月24日 –
Gタンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとする治療薬の設計および開発における世界的リ
ーダーであるそ-せいグループ株式会社(以下、「そ-せい社」または「当社」;東証マザーズ
コード番号:4565)は、バイオ医薬品企業ペプチドリ-ム社(本社:神奈川県川崎市 東証第一
部:4587)との戦略的コラボレーションのもと、この度、プロテアーゼ活性化受容体2 (PAR2)に
対し高い親和性と選択性を有するペプチド・アンタゴニストを同定することができましたのでお
知らせいたします。


この度の同定は、構造的に安定な受容体の精製、提供を行うそ-せい社のStaR®プラットフォー
ムとペプチドリーム社独自の創薬開発プラットフォームシステム:PDPS(Peptide Discovery
Platform System)を組み合わせることにより可能になりました。

当社とペプチドリーム社は、2017年6月に戦略的コラボレーション契約を締結したばかりで、両
社は共同で創薬・開発プログラムを実施し、そのコストを分担し、得られた成果物を共同所有す
るものです。

PAR2は、疼痛、がん、炎症性疾患における複数の適応で十分に検証済みのGPCR標的です。PAR2は、
酵素によって開裂した受容体の開裂部位が受容体自身のアゴニストとして作用することで活性化
する特殊なGPCRであり、独特の活性化機序のため、従来の創薬アプローチでは、新薬の開発にお
いてPAR2アンタゴニストを同定することは極めて困難なものでした。

現在は、最も有望なリード化合物の臨床開発への進展を目指し、本ペプチドの特性分析と最適化
をさらに行っております。





チーフR&Dオフィサーであるマルコム・ウィアーは次のように述べています。
「当社とペプチドリーム社のコラボレーションにより本標的に対して有望な性質を示す候補ペプ
チドを同定できたことを、大変嬉しく思います。当社が極めて安定したPAR2 StaR®を精製、提供
し、ペプチドリーム社のPDPSを用いることで、2社が持つ創薬技術が相乗的に働き、高い親和性
および薬理学的活性を有する新規ペプチドを2カ月未満で迅速に同定できました。この創造的コ
ラボレーションを継続し、新規ペプチドの創薬研究と開発がさらに進むことを期待しています。」

ペプチドリーム代表取締役CEOであるパトリック・リードは次のように述べています。
「創薬プログラムの迅速な進展を大変嬉しく思います。PDPS技術により困難な標的に対する有望
な候補を迅速に同定し、それが期待する細胞活性を示したことでそ-せい社のStaR®の性能が証
明されました。私たちは、臨床へ向けたこれらの候補物質の開発を引き続き支援して参りたいと
考えております。

-以上-

<ご参考>

そーせいグループ株式会社について
そーせいグループは、G たんぱく質共益受容体(GPCR)をターゲットとした独自の StaR®技術並び
に構造ベースドラッグデザイン技術プラットフォームから生み出される新薬のデザイン・研究
開発にフォーカスした、国際的なバイオベンチャー企業です。

当社グループは提携あるいは自社開発により中枢神経系疾患、がん、代謝疾患、その他希少疾
患など複数の疾患領域において、幅広く期待の持てるパイプラインの構築に取り組んでおりま
す。現在進行中の開発プログラムには、Allergan 社との提携によるアルツハイマー病の対処療
法を目的とした候補薬の開発に加え、日本国内におけるレビー小体型認知症を対象とした前期
第Ⅱ相臨床試験開始に向けた開発や、AstraZeneca 社との提携によるがん治療を目的としたが
ん免疫療法の開発も含まれています。その他に、これまで Novartis 社、Pfizer 社、第一三共
株式会社、ペプチドリーム社、Kymab 社、MorphoSys 社等と提携しています。当社は、英国に研
究開発施設を持ち、日本に本社を置く国際的なバイオベンチャー企業です。

当社は東証マザーズに上場しています(証券コード:4565)。そーせいグループに関する詳細
な情報は、www.sosei.com をご覧下さい。

ペプチドリーム株式会社について
ペプチドリーム株式会社は、「日本発、世界初の新薬を創出し社会に貢献したい」という現会長
窪田と現社外取締役菅(東京大学大学院教授)の共通の夢から、平成18年7月に設立されました。
独自の創薬探索システムPDPS(Peptide Discovery Platform System)を用い、極めて広範囲にわ
たる特殊ペプチドを多数(数兆種類)合成し高速で評価を可能にすることで、創薬において重要
なヒット化合物の創生、リード化合物の選択、もしくはファーマコフォアの理解を極めて簡便に
しかも効率的に行えるようにしました。これによりペプチドリーム株式会社は特殊ペプチドを用
いた創薬企業の世界的なリーダーとして世界中の病気で苦しんでいる人々に画期的新薬を提供す
ることを使命として、研究開発に取り組んでおります。



過去7年間に、当社は多くの世界的製薬企業18社(米AMGEN社、英AstraZeneca社、独Bayer社、米
Bristol-Myers-Squibb社、米Genentech社、英GlaxoSmithKline社、仏IPSEN社、米Janssen社、米
Lilly社、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.、スイスNOVARTIS社、仏Sanofi社、旭
化成ファーマ株式会社、杏林製薬株式会社、塩野義製薬株式会社、第一三共株式会社、田辺三菱
製薬株式会社、帝人ファーマ株式会社)との間で創薬共同研究開発契約を結び、戦略的共同研究
開発を行ってきました。さらに、米Bristol-Myers-Squib社、スイスNOVARTIS社、米Lilly社、米
Genentech社及び塩野義製薬株式会社に対しては、当社独自の創薬開発プラットフォームシステ
ム:PDPS の非独占的なライセンス許諾(技術ライセンス契約)を実施しております。

将来予想に関する記述
本プレス・リリースは製品の創薬、開発および商業化に関する記述を含む将来予想に関する記述
が含まれます。様々なリスクにより将来予想に関する記述で明示的または黙示的に示された内容
とそ-せい社の実際の結果とは異なる可能性があります。臨床開発プログラムでの悪い結果、発
明に対する特許保護の取得の失敗、第三者に所有または管理されている特許によって課せられる
商業化の制限、製品及びサービスの開発及び商業化に関する戦略的提携パートナーへの依存、開
発努力の成果から生じた製品及びサービスを上市するための規制当局の承認取得の困難または遅
延、研究開発の実施ならびに商業化活動の拡大のための多額の資金調達の必要性、競合者による
製品イニシアティブ。上記のような理由のため、投資予定者の方には将来予想に関する記述に頼
らないように警告します。当社は、新たな情報、将来の事象またはその他のいかなることを理由
として将来予想に関する記述を更新または訂正する意図または義務はありません。





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