海外子会社アソシエーツ オブ ケープ コッド インクのカブトガニ保全活動における100万匹放流達成のお知らせ

2021 年 11 月 10 日


本プレスリリースは、生化学工業株式会社の海外子会社アソシエーツ オブ ケープ コッド インクが、2021 年 11 月
3 日(現地時間)に発表したプレスリリースを参考に作成したものです。詳細内容については、同社の英語版プレス
リリースをご参照ください。https://www.acciusa.com/about-us/news-and-notices/articles/



海外子会社アソシエーツ オブ ケープ コッド インクの
カブトガニ保全活動における 100 万匹放流達成のお知らせ

生化学工業株式会社(本社:東京都千代田区、以下「生化学工業」)の海外子会社アソシエーツ
オブ ケープ コッド インク*1(本社:アメリカ マサチューセッツ州、以下「ACC 社」)が、カブ
トガニ保全活動において、この種の取り組みでは初めてとなるアメリカ産カブトガニ累計 100 万匹
の放流を 2021 年 10 月に達成しましたので、お知らせいたします。

本活動は、持続的な生態系保全として、エンドトキシン測定用試薬*2 の製造に血液が使用される
カブトガニの個体数を維持することを目的としたもので、2017 年にアメリカで開始し、2019 年に
はアジアにも拡大しました。本活動では、カブトガニを傷つけずに生殖細胞を採取し、体外受精さ
せた後、マサチューセッツ州ファルマスにある ACC 社において、特許出願中の独自の養殖システム
内で幼体にまで成長させます。カブトガニの幼体が、小指の爪ほどの大きさに達すると、自然環境
に放流します。

ACC 社 CEO の A.J. Meuse 博士は「当社のカブトガニの保全活動は、生態系の影響を受ける当社と
全てのステークホルダーにとって重要な活動です。当社は、アメリカ産カブトガニの個体数への影
響を最小限に抑え、カブトガニの成長をサポートするために、新しい養殖システム技術を開発しま
した。さらに、地域の規制当局も当社のミッションを支持し、養殖を認可したことにより、この計
画を実現することができました。」と述べました。
また、ACC 社の LAL プロダクションマネージャーで、養殖システムの設計者である Brett
Hoffmeister 氏は「カブトガニ幼体を飼育し放流する活動を今後も継続し、カブトガニの個体数の
維持に貢献していきます。今回のすばらしい成果は、当社のカブトガニ保全活動チームの献身的な
働きによって生み出されました。私たちの保全活動が地域の生態系に与える効果を目にする日を楽
しみにしています。また、この活動を全面的に支援してくれている生化学工業にも感謝していま
す。」と述べました。

なお、保全活動と並行して、カブトガニから採取した血液を使用せずに製造できる遺伝子組換え
エンドトキシン測定用試薬「PyroSmart NextGen™」を 2021 年 4 月に ACC 社が海外向けに、5 月に生
化学工業が国内向けに発売し、天然由来原料に依存しない取り組みも進めています。
引き続き、生化学工業グループは、医薬・薬学の分野に多大な貢献をしているカブトガニの保全
活動を推進するとともに、維持可能な範囲で利用をしていくことに努めていきます。





カブトガニの幼体 幼体の放流


<ご参考>
*1 アソシエーツ オブ ケープ コッド インク(ACC 社)
生化学工業の 100%子会社である ACC 社は、エンドトキシン測定用試薬を世界で初めて開発し
た会社です。1974 年に設立され、1997 年に子会社となり、現在は LAL 事業の中心的な役割を
担っています。マサチューセッツ州のファルマステックパーク内の ACC 社本社にあるエンド
トキシン測定用試薬製造工場では、 原料となるカブトガニの血球を抽出する工程から、 エンド
トキシン測定用試薬やグルカン測定体外診断用医薬品の製造までを一貫して行っています。

*2 エンドトキシン測定用試薬
エンドトキシンは、グラム陰性菌を構成する成分のひとつで、極めて微量で強い発熱活性を
示す物質です。医薬品等への混入は重大な副作用の原因となる可能性があることから、医薬
品や医療機器の製造においては規制に基づいた厳重な管理が求められています。エンドトキ
シン測定用試薬は、医薬品等の品質管理や病院での人口透析における水質管理のために、広
く世界で使用されています。

本件に関するお問い合わせは次にお願いします。
生化学工業株式会社 総務部 コーポレートコミュニケーション担当
TEL:03-5220-8950
E-mail:ir@seikagaku.co.jp





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