DE-122の滲出性加齢黄斑変性を適応症とする治験許可申請について

2015 年 7 月 1 日

各 位

会 社 名 参 天 製 薬 株 式 会 社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 兼 C E O 黒 川 明
(コ ー ド 番 号 4536 東 証 第 1 部 )
問合せ先 コーポレート・コミュニケーショングループ グループマネージャー 日 比 貴 史
( T E L 0 6 - 4 8 0 2 - 9 3 6 0 )



DE-122 の滲出性加齢黄斑変性を適応症とする治験許可申請について


参天製薬株式会社(本社:大阪市、以下、参天製薬) TRACON Pharmaceuticals, Inc. (本
は、
社:米国カリフォルニア州、以下、TRACON 社)より導入した DE-122 の滲出性加齢黄斑変
性(wet AMD)を適応症とする治験許可申請を米国食品医薬品局(FDA)に行いましたので、お
知らします。DE-122 は、TRACON 社が保有する抗エンドグリン抗体 TRC105 の眼科疾患治
療剤です。 2014 年 3 月に TRC105 の全世界の眼科領域における開発権を TRACON
参天製薬は、
社より獲得しました。本契約に基づき、DE-122 の治験許可申請により参天製薬はマイルスト
ーンとして 3 百万ドル(約 3.8 億円)を TRACON 社に支払います。


なお、本件の今期連結業績予想に対する修正は予定しておりません。




TRC105 について
エンドグリン(CD105)は血管内皮細胞に存在するレセプターであり、病態時に発生する新た
な血管の形成プロセス(血管新生)に必須なタンパクです。TRC105 はこのエンドグリンとい
うタンパクに対する抗体であり、TRACON 社は全く新しいタイプのファーストインクラス抗
癌剤として臨床開発中です。TRACON 社は、TRC105 が現行の抗 VEGF 治療を補完する新た
な治療薬となることを期待し、米国国立癌研究所 (NCI)の癌治療評価プログラム (CTEP)を活
用しつつ、現在各種癌患者を対象にした複数の第 2 相臨床試験を実施しております。同様に、
TRC105 は加齢黄斑変性に対しても抗 VEGF 治療を補完するものと期待されています。臨床
試験の詳細については www.traconpharma.com/clinical_trials.php をご参照ください。
滲出性加齢黄斑変性について
加齢黄斑変性(AMD)は中途失明の主な原因のひとつです。加齢黄斑変性は、萎縮型(dry)
または滲出型(wet)のいずれかに分類されます。滲出型の場合、網膜下で病的な新生血管が
形成され、滲出液の漏出等により網膜の破壊や機能障害が起こり、視野の中心部に歪みや暗点
がみられるようになります。さらに症状が進行すると高度な視力障害に至る場合があります。
Wet AMD は先進国において高齢者の失明の主な原因になっており、全世界で患者数は増加傾
向にあります。




参天製薬株式会社について
参天製薬は、眼科に特化したスペシャリティ・カンパニーとして、医薬品の研究、開発、販売・
マーケティング活動を行っています。世界約 20 か国に拠点を構え、70 か国以上に製品を供給
しており、国内の医療用眼科薬市場においては No.1 のシェアを有しています。今後も眼科領
域におけるリーディング・カンパニーとして、未充足ニーズを満たす価値ある製品・サービス
の提供を通じて、社会への貢献を果たしてまいります。詳細については、当社ホームページ
www.santen.co.jp をご参照ください。


TRACON 社について
TRACON 社は、癌治療、加齢黄斑変性治療および線維性疾患治療のための標的療法の開発を
行っています。現在、TRACON 社は主力パイプラインとして 2 つの臨床試験段階の開発品を
有しています。抗エンドグリン抗体の TRC105 は、腎細胞癌、軟部組織肉腫、肝細胞癌、神経
膠芽腫および絨毛癌の治療を対象に開発中です。小分子の治療のために開発された抗エンドグ
リン抗体 TRC102 は、肺癌及びグリア芽腫の治療を対象に開発中です。TRACON 社や開発品
の詳細については、www.traconpharma.com をご参照ください。


参天製薬の将来見通しに関する注意事項
このプレスリリースにおいて提供される情報は、いわゆる「見通し情報」(Forward-Looking
Statements)が含まれています。これらの見通しが実現できるかどうかは、さまざまなリスク
や不確実性に左右されます。従って、実際の業績はこれらの見通しと大きく異なる結果となり
得ることをご承知置きください。また、日本ならびにその他各国政府による医療制度や薬価等
の医療行政に関する規制が変更された場合や、金利、為替の変動により、業績や財政状態に影
響を受ける可能性があります。

5432