腰椎椎間板ヘルニア治療剤「ヘルニコア椎間板注用1.25単位」の国内における薬価基準収載及び発売時期に関するお知らせ

2018 年 5 月 22 日
各 位

会 社 名 生化学工業株式会社
代表者名 代表取締役社長 水 谷 建
(コード番号 4548 東証第一部)
会 社 名 科研製薬株式会社
代表者名 代表取締役社長 大 沼 哲 夫
(コード番号 4521 東証第一部)



腰椎椎間板ヘルニア治療剤「ヘルニコア®椎間板注用 1.25 単位」の
国内における薬価基準収載及び発売時期に関するお知らせ

生化学工業株式会社(本社:東京都千代田区、以下「生化学工業」)と科研製薬株式会社(本
社:東京都文京区、以下「科研製薬」)は、腰椎椎間板ヘルニア治療剤「ヘルニコア®椎間板注
用 1.25 単位」(一般名:コンドリアーゼ、以下「本剤」)が、本日、薬価基準に収載されまし
たことをお知らせします。なお、発売時期は 2018 年 8 月を予定しています。


本剤は、コンドリアーゼを有効成分とする新規の腰椎椎間板ヘルニア治療剤です。国内初と
なる椎間板内に直接注射する治療剤であり、全身麻酔の必要もなく、手術療法と比較して患者
の方々への身体的侵襲が小さいという特徴を有しています。国内においては、2018 年 3 月 23
日に生化学工業が製造販売承認を取得し、科研製薬が販売します。本剤 1 回の投与により後縦
靱帯下脱出型*の腰椎椎間板ヘルニアの症状改善効果が期待できることから、治療の新たな選
択肢として、患者の方々の生活の質の向上に貢献できると考えます。


なお、本剤は新規作用機序の医療用医薬品であり、安全確保の観点から添付文書における「使
用上の注意」として、「本剤の投与は、腰椎椎間板ヘルニアの診断及び治療に十分な知識・経
験を持つ医師のもとで行うこと。また、椎間板穿刺に熟達した医師が投与すること。」とされ
ています。
これに従いまして、現在、具体的な医師要件及び施設要件の検討が進められており、これら
の要件が定められた後に販売を開始し、適正使用を推進しながら、段階的な普及に努めてまい
ります。


*後縦靱帯下脱出型:ヘルニアが線維輪の最外層を超えるが、後縦靭帯で覆われるタイプ


<製 品 概 要>
製 品 名:ヘルニコア®椎間板注用 1.25 単位
英 名:HERNICORE® 1.25units for intradiscal inj.
一 般 名:コンドリアーゼ
効 能 ・ 効 果:保存療法で十分な改善が得られない後縦靱帯下脱出型の腰椎椎間板ヘルニア
用 法 ・ 用 量:通常、成人にはコンドリアーゼとして 1.25 単位を症状の原因である高位の
椎間板内に単回投与する。
薬 価:81,676 円(1.25 単位 1 瓶)


製造販売承認日:2018 年 3 月 23 日
薬価基準収載日:2018 年 5 月 22 日
発 売 時 期:2018 年 8 月(予定)
製 造 販 売 元:生化学工業株式会社
発 売 元:科研製薬株式会社
作 用 機 序:コンドリアーゼは、コンドロイチン硫酸、コンドロイチン及びヒアルロン
酸の分解作用を示し、椎間板髄核中におけるグリコサミノグリカン *を分
解して髄核の保水能を低下させ、椎間板内圧を低下させることによりヘル
ニアの臨床症状を改善すると考えられている。
* グリコサミノグリカン(GAG):複合糖質の主要成分の 1 つ。コンドロイチン硫
酸やヒアルロン酸等


<腰椎椎間板ヘルニアとその治療について>
腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板の中心部分にある髄核や外側の線維輪の一部が突出することで
脊椎周辺の神経を圧迫し、痛みやしびれを引き起こす疾患です。
現在の治療は、一時的な疼痛の軽減を目的とした保存療法(安静、非ステロイド性抗炎症薬など
による薬物療法等)と手術療法の二つに大別されています。本剤は、前述の作用により椎間板内
圧を低下させることで神経根への圧迫を軽減することから、後縦靱帯下脱出型の腰椎椎間板ヘ
ルニアの原因療法の新たな選択肢の一つとして位置付けられます。
以 上

本件に関するお問い合わせ先


メディア・投資家・株主の皆さま

科研製薬株式会社
生化学工業株式会社
総務部広報グループ
総務部IR・広報担当
TEL:03-5977-5002
TEL:03-5220-8950
FAX:03-5977-5131


医療機関・卸関係者・患者の皆さま
科研製薬株式会社
医薬品情報サービス室
TEL:0120-519-874
FAX:03-5977-5139





5839