インフォコムと筑波大学、デジタルアーカイブ利活用促進に関する共同研究をスタート

2015 年 11 月 16 日
インフォコム株 式 会 社
代表取締役社長 竹原 教博
(東 証 JASDAQ:4348)


国立大学法人 筑波大学
学 長 永 田 恭 介



インフォコムと筑波大学、
デジタルアーカイブ利活用促進に関する共同研究をスタート

インフォコム株式会社(東京都渋谷区 以下、インフォコム)と国立大学法人筑波大学(茨城県つくば市)の図書
館情報メディア系・知の共有基盤リサーチユニット(以下、「知の共有基盤」)は、一般の利用者向けにデジタルア
ーカイブ※システムの利便性向上と利活用を促進することを目的に、産学共同研究(以下、共同研究)を行うことと
しました。



【共同研究実施の背景】
近年、多くの研究機関や団体、企業などが、保有する様々なデジタルアーカイブなどの情報資産を独自に提
供しており、これらの情報をいつでもどこからでもインターネット上で利用することができます。その一方、提供が
進むとともに、デジタルアーカイブの利活用性をより高めることに対する社会的なニーズが高まっています。すな
わち、デジタルアーカイブをできるだけ多くの利用者にとって利用しやすいものにして、教育や地域振興に役立
てること、コミュニティの記憶を将来につないでいくことなどが求められています。今回の共同研究は、このような
問題意識の上にたち、デジタルアーカイブシステムの利便性を向上し、有用なコンテンツを後世に伝えていくた
めに利活用を促進していくことを目的としています。



【共同研究について】
今回の共同研究は、「デジタルアーカイブシステムの利便性向上のための研究開発」と銘打ち、「知の共有基
盤」代表者である杉本重雄教授や永森光晴講師と共同で、国内外のデジタルアーカイブに関する動向調査を実
施するとともに、RDF※や Linked Open Data※等の技術を取り入れ「デジタルアーカイブの利便性向上機能」「他の
リソースとの組み合わせによる新しいアーカイブサービス」「メタデータ基盤」などの研究開発を行うものです。


「使い、創り、伝え、繋がり、集うためのデジタルアーカイブ」をテーマとし、インフォコムと「知の共有基盤」が蓄
積してきた知見、技術を相互に提供し、一般の利用者に対する利便性を高めるためのメタデータ※コンテンツとそ
の提供技術について研究を進めます。研究のための検証には、インフォコムも構築に携わっている、被災地各
自治体が展開する東日本大震災アーカイブに含まれる個別のアーカイブ情報も対象とする予定です。


以上





<共同研究に関するお問い合わせ先>
インフォコム株式会社 サービスビジネス事業本部 Tel: 03-6866-3640
デジタルコンテンツソリューション部 E-mail: das_sales@infocom.co.jp
東京都渋谷区神宮前2-34-17 URL: http://www.infocom.co.jp/das/
筑波大学 図書館情報メディア系 Tel: 029-859-1024
教授 杉本 重雄(すぎもと しげお) E-mail: sugimoto@slis.tsukuba.ac.jp
茨城県つくば市春日1-2
<リリースに関するお問い合わせ先>
インフォコム株式会社 広報・IR 室 Tel: 03-6866-3160
東京都渋谷区神宮前2-34-17 E-mail: pr@infocom.co.jp
URL: http://www.infocom.co.jp/
筑波大学 広報室 Tel: 029-853-2039
茨城県つくば市天王台 1-1-1 E-mail: kohositu@un.tsukuba.ac.jp
※ 本リリースに記載された会社名、サービス名及び製品名等は該当する各社の登録商標または出願中の商標です。


■インフォコムグループのデジタルアーカイブ事業について
インフォコムは、文化、教育に関連する情報を有する官公庁、大学、博物館、美術館、図書館、公文書館等向
けに、情報資産のデジタル化、記録保存、情報ネットワークによる検索・発信などを可能にするデジタルアーカイ
ブシステム「InfoLib®シリーズ」を提供しており、これまで多くの機関のデジタルアーカイブシステム構築やメタデ
ータ設計を手掛けてきました。また、メタデータ関連技術(RDF 技術や LOD 技術)を得意分野としデジタルデータ
の公開と流通推進に関連するITソリューションも提供しています。近年は東日本大震災に関連する記録や人々
の記憶をデジタルデータとして保存し後世へ伝えるための事業を実施しています。

■国立大学法人筑波大学 図書館情報メディア系・知の共有基盤リサーチユニットについて
本研究を共同で進める杉本教授は、インターネットの基盤技術を利用したメタデータのためのシステム構成方
式や、デジタルライブラリ、インターネット上でのメタデータ応用システムの研究において、日本を代表する研究
者の一人です。筑波大学リサーチユニット知の共有基盤は、ネットワーク上での知識と情報の検索、アクセス、
利用、生産、共有し蓄積に必要な技術を提供する基盤環境を作り上げることを目的とした研究に取り組まれてい
ます。また、メタデータの蓄積と利用のための技術などに関する岡山県立図書館との協調的活動、The Dublin
Core Metadata Initiative※と連携したメタデータ情報の提供など、国内外のコミュニティと連携した活動を行ってい
ます。

【用語解説(五十音順)】
■Linked Open Data
ウェブ上にあるデータ同士をリンクさせ、データの共有、普及させるためのデータ公開の形式を指す。データは、RDF で表現・記述される。


■RDF( Resource Description Framework の略)
ウェブ上にあるリソースを記述するために統一された、メタデータを記述するためのフレームワーク。W3C 勧告の標準技術仕様。


■The Dublin Core Metadata Initiative
ウェブ上のリソースを記述する共通のメタデータ標準などの研究、開発、促進を行う国際組織.。


■デジタルアーカイブ
図書・出版物、公文書、美術品、歴史資料等をデジタル化し、インターネット上で電子情報として共有・利用できる仕組みを指す。


■メタデータ
「データに関するデータ」。情報資源を組織化し、同定・識別や検索、管理・保存を行うために必要なデータの総称で、あるデータそのもので
はなく、そのデータに関する情報を指す。データの作成日やタイトル等があり、データを効率的に管理、検索するための情報となる。





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