イラク向けJICA支援プロジェクトへの浄化槽および海水淡水化装置の納入について

2022 年 10 月 26 日
各 位 会 社 名 株式会社ダイキアクシス
代 表 者 名 代表取締役社長 CEO 大 亀 裕
(コード番号:4245 東証プライム市場)
問 合 せ 先 取締役 副社長 CFO 堀淵 昭洋
(TEL:089-927-2222)


イラク向け JICA 支援プロジェクトへの浄化槽および海水淡水化装置の納入について

株式会社ダイキアクシス(本社:愛媛県松山市、代表取締役社長:大亀 裕)は、2021 年 3 月 25 日
付のプレスリリースでお知らせしました、国際協力機構(JICA)による「イラク製油所近代化プロジェ
クト」向け浄化槽および海水淡水化装置の納入を行いましたので下記のとおりお知らせいたします。

1.背景
世界有数の産油国であるイラクにおいて、石油は基幹産業となっています。しかし、現在操業中
の製油所は戦災や老朽化により生産能力が低下し、石油精製量に大きな影響を及ぼし、産油国であ
りながら国内需要も賄えない状況となっています。この状況を解決するために、バスラ製油所の近
代化を行うことが当該プロジェクトの目的であり、日本による対イラク復興支援としては最大規模
のものであります。
この度、当社は当該精油所建設現場で働く作業員の方々の生活排水処理および飲料水確保を目的
とした浄化槽および海水淡水化装置を納入しました。日本政府の認証製品である「浄化槽」は、中
東の厳しい環境下でも、能力を発揮することが確認されています。当該プロジェクトにおいて水環
境保全と土壌汚染防止の両面に大きく貢献できたことから、今後も同様のプロジェクトにおける需
要を見込んでいます。引き続き現地の気候等に合わせた製品開発を進めると同時に、世界の水環境
の保全および環境衛生の向上を目指してまいります。

2.プロジェクトの概要
南部石油精製公社(South Refineries Company)
(1) エンドユーザ―
(イラク製油省傘下の石油精製会社)
(2) 建 設 場 所 イラク共和国バスラ
(3) 発 注 者 日揮株式会社
(4) 受 注 概 要 浄化槽(3,600 ㎥/d)および海水淡水化装置(3,600 ㎥/d)の納入
2022 年 9 月
(5) 納 入 時 期 ※当初は 2021 年 12 月納入予定でしたが、コロナの影響により現場全体
の進捗も遅れ、10 ヶ月遅れとなりました。
(6) 契 約 形 態 設計、機器調達、建設および試運転の管理・監督
発注者による見積合せ(入札)であるため金額の開示は控えさせて
(7) 受 注 金 額 いただきますが、当社グループにおける案件としては大型規模の
受注であります

3.納入した装置の概要
・海水淡水化装置
中東各国における「水」は言うまでもなく貴重な資源であり、海水淡水化装置による飲料水の
確保はそこで働く人々のライフラインです。24 時間稼働で1日当たり 3,600 トンの海水を飲料
化することが可能です。


・排水処理装置
製造期間約8ヶ月をかけて、円筒槽は全て当社グループのインドネシア工場で製造しました。
24 時間の漏水検査を経てコンテナで輸送、 現場には円筒槽 97 基、カプセルタイプの処理槽 10 基
を納入しております。1日当たり 3,600 トン(日本の基準に換算すると 18,000 人分の生活排水
に相当)の各生活棟からの生活排水を適切に処理することで、周辺環境を破壊することなく排水
が可能です。




円筒槽(直径:約2m×長さ:約 10m) 海水淡水化装置




以 上





4445