高コントラスト無彩色偏光板の開発

ニュースリリース



2018年12月3日
株式会社ポラテクノ
代表取締役社長 﨑玉克彦

高コントラスト無彩色 TM 偏光板の開発

株式会社ポラテクノ(代表取締役社長:﨑玉克彦、本社:新潟県上越市)は、日本化薬株式会社
(代表取締役社長:鈴木政信、本社:東京都千代田区)との共同研究により、新規に開発した染料と
フィルム加工技術により、非常に高いコントラストを有する無彩色 TM 偏光板の開発に成功いたしまし
た。

デジタルサイネージやウェアラブル製品の普及に伴い、液晶ディスプレイは屋内だけでなく、屋外
においても視認性や色再現性の要望が強くなってきております。
現在、これら用途に最適な表示装置として半透過型液晶ディスプレイが注目されています。この
ディスプレイは、暗い環境下ではバックライトによる透過モードで視認性を確保し、直射日光が当た
る屋外などの明るい環境下では反射モードで視認性を確保することで、電力消費を低減できることを
特長としています。
しかし、一般的な透過型液晶ディスプレイと比較すると、表示が暗いという欠点がありました。
また、液晶ディスプレイの共通課題である「白表示は緑黄色味に、黒表示は青味になる」という色再
現性も克服されていない状況でした。

当社は、これまで無彩色 TM 偏光板である“ ”シリーズを製品化してまいりました。
2014年には、反射型モノクロ液晶ディスプレイ用途を製品化、2016年には高コントラスト化
に成功、反射型マルチカラー液晶ディスプレイ用途を製品化してまいりました。
そして今回、今までに無い全く新しい構造の染料を用いることにより、透過率41%において、
前回品に比べ3倍以上のコントラストを有した高コントラスト無彩色 TM 偏光板の開発に成功いたし
ました(下図参照)。同時に、短波長領域のコントラストを大幅に改善したことにより、液晶ディス
プレイの共通課題であった色再現性(特に白表示)の向上も期待され、反射型だけでなく、半透過型
液晶ディスプレイにおいても高品位なフルカラー表示を提供できるようになります。
さらに、染料系偏光板は耐久(光)性に優れていることから、屋内・屋外を問わないフルカラーデ
ジタルサイネージ用途の発展に大きく貢献できると考えております。

この内容は、12月5日~12月7日に幕張メッセで開催されるファインテックジャパンに出展
予定です。




開発した高コントラスト無彩色 TM 偏光板と当社従来品との比較

本件に関するお問い合わせ先
株式会社ポラテクノ 経営企画部
電話:0255-78-4700
以上

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