Japan Energy Capitalファンドを通じたオームコネクト社への投資実行のお知らせ
プレスリリース
2022年6月9日
ENECHANGE株式会社
ENECHANGE、家庭向けに革新的なデマンドレスポンスサービスを提供する
米「オームコネクト」へ脱炭素テックファンドを通じて出資
ENECHANGE株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:城口 洋平、代表取締役COO:有田 一
平)は、Japan Energy Capitalと運営参画するJapan Energy Fund (JEF)の海外特化型の脱炭素テックファン
ドを通じて、OhmConnect, Inc.(以下、オームコネクト)に出資したことをお知らせします。
アメリカに本社を置くオームコネクトは、家庭向けのデマンドレスポンス(DR)サービスを提供していま
す。ピーク時など電力需給がひっ迫する時間帯に参加者へ節電をメールやSMSで促し、参加者は協力した節
電量に応じて報酬が得られます。
オームコネクトは、今回のシリーズDラウンドで5,500万米ドル(72億円※1)を調達し、エネルギー融通ソ
リューションを新市場に拡大するとともに、全米で数ギガワットの電力融通負荷の構築を支援します。
※1 1米ドル=131円
オームコネクトのアプリのイメージ図 (オームコネクト提供)
■背景
世界的な資源価格の高騰により、インセンティブ付き節電に対する消費者の関心は高まっています。日本で
も、東京電力エナジーパートナーによる今年6月の標準世帯(月の電力使用量260kWh)の電気料金は、前年
同月比で23.9%上昇しており、家計に大きな影響を及ぼしています。また、ネットゼロを実現するために
は、化石燃料を中心としたエネルギー消費の大幅な削減が必要です。日本政府は、2030年までに再生可能エ
ネルギーを36~38%、エネルギー自給率を30%とする目標を掲げており※2、これらの目標達成とさらなる
脱炭素化のために、消費者側の行動変容を促す仕組みとしてデマンドレスポンスへの注目が高まっていま
す。
オームコネクトは、ENECHANGEが主催する、エネルギー分野の革新的な企業と日本のエネルギー関連企業
をつなぐことを目的としたベンチャープログラム「Japan Energy Challenge 2020」の受賞者3社のうちの1
社として選ばれました。このプログラムは2018年から実施され、2021年にENECHANGE Insight Ventures
としてリブランディングされました。オームコネクトが優秀企業として選出されて以降、当社とオームコネ
クトは提携とさらなる脱炭素化の道を模索し、今回の投資にいたりました。
※2 経済産業省「エネルギー戦略プランの概要」2021年10月(2021年11月26日更新)、
https://www.enecho.meti.go.jp/en/category/others/basic_plan/pdf/6th_outline.pdf
■オームコネクトのデマンドレスポンス「オームアワー」について
OhmHours(オームアワー)と AutoOhms(オートオーム)は、オームコネクトが指定する時間帯に参加者
が節電することを約束する節電の取り組みです。参加者は節電協力すると、現金などで報酬を受け取ること
ができます。オームアワーは、グリッドが今後24時間以内にエネルギーの急増を予測したときに基づいてお
り、オートアワーはリアルタイムで行われます。参加者は、SMSや電子メールで節電のためにあらかじめ紐
づけた家電などの電源を切るタイミングを通知を受け取り、スマートデバイスをオームコネクトのプラット
フォームとリンクさせることで、適切なタイミングで電源を切ることができるようになります。オームコネ
クトのツールは、このように参加者に省エネを促し、参加者は協力に見合った報酬を得ることができます。
この取り組みは、現在、アメリカカリフォルニア州、ニューヨーク州、テキサス州で実施されています。
■オームコネクトについて
オームコネクトは、2021年Fast Company World Changing Ideas Awardを受賞した企業で、数十万件におよ
ぶ家庭の電力を管理しており、よりスマートに電気を使用することで報酬を得ることができるよう支援して
います。同社は、送電網にストレスがかかり、非再エネ電力を利用する可能性が高いときに電力を節約した
顧客に対して報酬を支払い、クリーンで安価、かつ信頼性の高いエネルギーを取り出しています。オームコ
ネクトは、1,700万ドル以上の報酬を顧客に支払い、100%クリーンなエネルギーの未来を誰もが手に入れる
ことができるようにしています。
オームコネクトウェブサイト:https://www.ohmconnect.com/
■関係者のコメント
ENECHANGE株式会社代表取締役CEO 城口 洋平
オームコネクトへの投資を発表できることを大変嬉しく思います。Japan Energy Challenge 2020で優勝し
て以降の米国での実績、特にカリフォルニアでの成功を注視してきましたが、彼らの技術は日本市場でも同
様に成功すると確信しています。世界的なエネルギー価格の高騰を背景に、オームコネクトのソリューショ
ンは、家庭における電気料金の上昇を補う真の機会を提供すると同時に、日本における脱炭素社会の実現に
向けた取り組みに貢献するものと確信しています。
オームコネクト CEO シスコ・デブリース氏
今回の投資は、柔軟な需要へのコミットメントを意味し、グリッド・レジリエンスにおいて人々が果たすこ
とのできる重要な役割を浮き彫りにするものです。オームコネクトが世界中の数百万世帯に拡大するにつ
れ、大規模な参加は老朽化した電力インフラにとって究極のゲームチェンジャーとなるでしょう。
■脱炭素テックファンドの目的と投資方針
欧米を筆頭に再生可能エネルギー普及拡大に必要な需要コントロールやエネルギー効率化、電気自動車(
EV)や充電設備、蓄電池のなど脱炭素社会の実現に必要なテクノロジーの開発が積極的に行われていま
す。本ファンドは、先行する海外の技術や事業を取り込み、日本国内での優先的事業展開や事業シナジーを
生むことで、脱炭素社会の実現を加速させることを目指しています。
ウェブサイト: https://www.japanenergyfund-ventures.com/
■脱炭素テックファンドの概要
ファンド名称 Japan Energy Capital 2号ファンド(英名:Japan Energy Capital 2 L.P.)
通称:脱炭素テックファンド
ファンド組成日 2021年9月30日
投資方式 キャピタルコール方式
投資対象 脱炭素分野の海外エネルギーベンチャー企業
ファンド規模 50百万USドル
運用期間 2031年9月まで
無限責任組合員 Japan Energy Capital 合同会社
有限責任組合員 ENECHANGE株式会社
※2022年6月1日時点 BIPROGY株式会社(旧日本ユニシス株式会社)
東芝エネルギーシステムズ株式会社
三井住友信託銀行株式会社
脱炭素テックファンド設立に関するプレスリリース(2021年9月30日)
https://enechange.co.jp/news/press/decarbonized-tech-fund/
■ENECHANGE株式会社
ENECHANGE(エネチェンジ )は、「エネルギーの未来をつくる」をミッションに掲げ、脱炭素社会をデ
ジタル技術で推進する脱炭素テック企業です。2015年創業、2020年東証マザーズに上場(証券コード4169
)し、「エネルギーの4D(自由化・デジタル化・脱炭素化・分散化)」分野でのSaaS事業を中心に急成長
を実現しています。当社のルーツは、自由化先進国のイギリス・ケンブリッジでの電力データ研究所にあ
り、現在もイギリスに子会社SMAP ENERGY LIMITEDを有しており、エネルギーデータの解析技術とグ
ローバルなネットワークが特徴です。
名称 :ENECHANGE株式会社
所在地 :〒100-0004 東京都千代田区大手町2-6-2 日本ビル3階
URL :https://enechange.co.jp
■報道関係のお問い合わせ先
ENECHANGE株式会社 広報担当:中田
Mail:pr@enechange.co.jp
※本プレスリリースは、ENECHANGE、BIPROGY株式会社、東芝エネルギーシステムズ株式会社、三井住
友信託銀行株式会社による投資運用業務の提供や特定の運用商品の勧誘を目的とするものではありません。
ENECHANGE、BIPROGY株式会社、東芝エネルギーシステムズ株式会社、三井住友信託銀行株式会社は、
本プレスリリースにより上記のファンド等について勧誘を行うものではありません。
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