半導体用高純度薬液 中小型容器充填設備刷新の取り組み

2022 年9月1日
ステラケミファ株式会社
(4109 東証プライム市場)



半導体用高純度薬液 中小型容器充填設備刷新の取り組み

このたび、当社の主力製品である半導体用高純度薬液に関し、中小型容器の充填設備を刷新する
ことを決定しましたので、お知らせいたします。


1.背景
半導体の製造工程におけるエッチング・洗浄用薬液として、当社の高純度フッ化水素酸および機
能性薬液は、国内・海外の半導体メーカーでご使用いただいており、半導体市場の成長に伴いその
需要は堅調に推移しています。
このうち特に海外の半導体メーカーに向けた製品販売におきましては、機能性薬液の販売が増加
傾向にあり、これには多様な品目が存在することも起因し、取扱いや運搬における利便性から中小
型容器による供給を求められる傾向にあります。また、国内半導体メーカーにおいても同様にその
要望が高まっています。中小型容器に
よる製品出荷量は、2025 年には 2016 年
と比較すると約 2 倍に及ぶことが見込
まれ、以後も増加していくものと予想
しています。
そのため当社では、長期的な視野に
立ち、ユーザーのご要望にお応えする
ことで競争力の維持・強化を図るべく、
「中小型容器の充填能力強化」を第3
次中期経営計画の取り組み事項として
掲げております。



2.計画概要・効果
中小型容器充填設備の刷新および集約を行い、国内外の半導体メーカーの需要拡大に応えていく
べく、充填能力向上と効率化、工程費削減等を実現してまいります。


(1)計画概要
①設備の場所 大阪府堺市堺区海山町7丁 227 番地
ステラケミファ株式会社 三宝工場
②工期 着工予定 2023 年1月
竣工予定 2024 年3月
③投資金額(予定) 約 54 億円
(2)効果
①充填能力
設備の刷新・集約により、中小型容器の充填能力は現在と比較すると大きく向上いたしま
す。現在の 24 時間稼働の充填能力に対し、12 時間稼働でも約2倍の充填能力を有すること
となります。


中小型容器 充填能力(年間比較)
約2倍




現在の充填能力 刷新後の充填能力
(24 時間稼働) (12 時間稼働)



②業務効率化による工程費削減・人的資源の有効活用
省力化や設備管理の効率化、また稼働時間を現在の半分とする場合でも約2倍の充填能力
を実現できることから、人員配置や勤務体制の見直し(深夜勤務の廃止など)が可能となり
ます。これにより、工程費が削減でき、さらにはダイバーシティの観点も含めた人的資源の
有効的な活用に繋がるなど、企業の持続的成長に寄与する効果も期待できます。


③災害に強く、環境に優しい生産設備
刷新する設備では、地震による津波や水害を想定して電気関連設備を全て上層階に配置し、
建物周囲には止水板を設置することで緊急時に建物内への浸水を防ぐ構造とするなど、災害
に強い設備を実現いたします。
また、冷凍設備に環境負荷が極めて低い冷媒を使用するなど、地球環境の保全に配慮した
設計に努めています。



当社では今後も引き続き、半導体メーカー各社の需要拡大や技術革新を見据え、高品質製品の安
定供給体制強化やユーザー要望にお応えすることで他社との差別化を図るなど、主力事業の強化に
努めてまいります。



【本件に関するお問い合わせ先】
ステラケミファ株式会社 総務部 IR 担当
TEL:06-4707-1511
Email:kanri@stella-chemifa.co.jp


以上

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