新規殺菌剤「ミギワフロアブル」の農薬登録取得に関するお知らせ

2020 年 8 月 18 日
各 位
会 社 名 日 本 曹 達 株 式 会 社
代表者名 代表取締役社長 石 井 彰
(コード番号 4041 東証第一部)
問合せ先 総 務 部 長 竹 内 哲
( TEL 03-3245-6053)



新規殺菌剤「ミギワフロアブル」の農薬登録取得に関するお知らせ


当社は、新規の農薬原体「キノプロール」を含有する殺菌剤「ミギワフロアブル」の日本におけ
る農薬登録を取得いたしましたので、お知らせいたします。



「ミギワフロアブル」は、当社が開発した新規農薬原体キノプロール(開発コード:NF-180)を
有効成分とする殺菌剤で、新規の作用機構と推定しております。 有効病害範囲が広く、特に既存の
薬剤に耐性を持つ菌が出現しているリンゴ黒星病に対して、予防効果と治療効果を併せ持つ殺菌剤
として高い期待が寄せられております。 青森県からの要請により、改正農薬取締法に基づく新規
防除薬剤の優先審査の対象となり、申請から 1 年 3 ヶ月という早さで登録を取得することができ
ました。

同製品は、リンゴ・ナシ・ブドウ・モモなどの黒星病や晩腐病・灰星病、マメ類・果菜の灰色
かび病や菌核病、および稲のいもち病や稲こうじ病などに優れた効力を示し、既存剤の耐性菌に
対しても有効に作用します。
2021 年春から、東北 6 県および長野県において、リンゴを含む果樹向け製剤「ミギワ 20 フロ
アブル」の販売を開始する予定であり、その後、日本国内における展開を順次進めてまいります。
また、対象となる病害範囲が広いことから海外における販売も予定しており、米国および欧州に
おける登録申請を実施済みです。 引き続き日本国内における適用拡大と、その他の地域を対象と
した開発を鋭意進めてまいります。
農薬原体キノプロールの量産プラントは二本木工場(新潟県上越市)に建設いたします。

当社は本年 2 月に創立 100 周年を迎えました。 そして 5 月に当社グループの長期経営ビジョン
「かがくで、かがやく。2030」 、ならびに 3 ヵ年の中期経営計画「かがくで、かがやく。Stage I」
を発表いたしました。
同計画では成長投資と徹底した構造改革により、事業環境の変化に強く、安定した収益を生み
出す事業ポートフォリオへ変革することとしております。 次の 100 年に向けて、農薬をはじめと
した高付加価値事業の拡大に向けたリソース投入を強化し、高効率な事業構造への変革を積極的に
進めてまいります。
そして、引き続き効力に優れ、安全性が高く環境に配慮した農薬の開発を通じて、食糧確保と
持続可能な農業に貢献してまいります。

以 上

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