サインポストとSCSK、流通小売業のレジ無人化に向け協業

News Release
2017 年 12 月 19 日
サインポスト株式会社
SCSK株式会社

サインポストとSCSK、流通小売業のレジ無人化に向け協業
~「完全スルー型レジシステム」および「設置型 AI レジ」の共同開発契約を締結~


サインポスト株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 蒲原 寧、以下 サインポスト)とSCSK株式会
社(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員:谷原 徹、以下 SCSK)は、流通小売業の店舗におけるレ
ジの無人化を目指して、サインポストが画像認識技術と人工知能技術(AI)を活用した「完全スルー型レジシステ
ム(スーパーワンダーレジ)」の製品化およびすでにサインポストが製品化している「設置型 AI レジ(ワンダーレジ)」
の改良において、 2017 年 11 月からの共同開発契約を締結しました。


1.背景
現在、流通小売業をはじめとするサービス業では人材不足が深刻化し、業界全体に対しても政府から労働生
産性の向上目標を設定され、事業運営において業務効率化への取り組みは重要な経営課題となっています。ま
た、一方で、社会環境・人口構造が変化し、お客様の消費行動やライフスタイルにあわせた多様なサービス提供
が求められています。
こうした業界全体での課題解決に向けて、最先端の IT 技術を活用することにより流通小売業の人材不足問題
や業務効率化の一助となるべく、サインポストとSCSKは共同で「レジレス※」への取り組みを進めることにいたし
ました。
※レジレス:流通小売業の店舗において物理的なレジの機器、場所、要員を必要としない状態


2.AI を活用したレジの無人化
流通小売業にとってレジは、お客様との接点であると同時に多くのコストが発生する部分でもあります。食品
スーパーのような業態の場合、売上の約 2%がレジ要員や機器に関するコストになっていると言われています。そ
のため、今までも「POS レジ」「バーコード」「セルフレジ」「セミセルフレジ」といった、人材不足を補う大きな改善や
業務効率化への取り組みを繰り返しています。
ここ数年では、AI の進化に伴いレジへの AI 活用も大きなテーマとなっています。サインポストとSCSKは、その
中でも AI を用いた画像認識技術の活用によるレジ機能の開発を共同で進めることにしました。両社では、主に
「完全スルー型レジシステム(スーパーワンダーレジ)」と「設置型 AI レジ(ワンダーレジ)」にてレジの無人化を目
指し、人手不足の解消や店舗業務効率化に寄与するサービスを開発していきます。


3.共同開発・提携内容について
サインポストとSCSKは共同開発契約を締結し、両社で協業してレジシステムを開発すると同時に、開発したレ
ジシステムについてはSCSKが販売権を得ることで合意しております。
なお、両社で共同開発し事業展開するサービスは以下の内容です。

1) 設置型 AI レジ(ワンダーレジ) ※別紙写真 1 参照
商品のパッケージや文字などの自動認識により、バーコードやタグに頼ることなく、ワンダーレジに商品を
並べるだけで精算ができるレジシステムです。
商品そのものを認識する当 AI 技術は、バーコードの無い生鮮食品なども認識できる点、また、タグのコスト
やタグを商品に貼る人手が不要である点に優位性があります。





2) 「完全スルー型レジシステム(スーパーワンダーレジ)」 ※別紙写真 2 参照
上記ワンダーレジに搭載している技術を発展させ、買物客が店舗内でカートやカゴに購入する商品を出し
入れする時に都度自動で精算し、決済ゲートを通過する際に IC キャッシュカードや現金などの支払い方法を
選択しその場で決済を完了させるレジシステムです。買物客のレジ待ちを解消するとともに、従来のレジス
ターやレジ要員を必要としない画期的な仕組みとなります。
2017 年 11 月 20 日から 1 週間、JR 東日本様のイベントで大宮駅において「完全スルー型レジシステム(スー
パーワンダーレジ)」の実験店舗を開設し、一般のお客様にお買い物を体験いただきました。

事業対象とするレジレスシステム
レジタイプ 製品化 導入予定先
1) 設置型 AI レジ(ワンダーレジ) レジ開発済 コンビニエンスストアなど商品の購入点数が
(今後量産化) 少ない店舗やレジ

2) 完全スルー型レジシステム 共同開発中 スーパーマーケット、ディスカウントストア、ド
(スーパーワンダーレジ) ラッグストアなど多くの商品を購入する店舗


4.今後の展開
サインポストが持つ画像認識技術および人工知能技術(AI)による単独での事業に、SCSKが持つ開発力、販
売力、国内外ネットワークなどを活用することで、両社が一体となり事業展開を加速していきます。さらに、オープ
ンイノベーションを志向し技術開発および事業展開を進めていきます。


サインポスト株式会社について
「お客さまの IT 部門の一員」として、お客さまの経営・業務課題を解決するために IT 技術を活用し、コンサルティン
グ事業、ソリューション事業、イノベーション事業の 3 つの事業を展開。

SCSK株式会社について
システム開発から IT インフラ構築、IT マネジメント、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)、IT ハード・ソフト
販売まで、ビジネスに必要なすべての IT サービスを、フルラインアップで提供。



本件に関するお問い合わせ先
【製品・サービスに関するお問い合わせ先】 【製品・サービスに関するお問い合わせ先】
サインポスト株式会社 SCSK株式会社 流通システム事業部門
イノベーション事業部 奥井・波川 事業推進グループ 事業戦略部 菅野・田崎
TEL:03-5652-6031 TEL:03-5859-3757
【報道関係お問い合わせ先】 【報道関係お問い合わせ先】
サインポスト株式会社 SCSK株式会社
イノベーション事業部 奥井・波川 広報部 後藤
TEL:03-5652-6031 TEL:03-5166-1150


※掲載されている製品名、会社名、サービス名はすべて各社の商標または登録商標です。





別紙


写真 1 設置型 AI レジ(ワンダーレジ)




人工知能がレジに並べた商品を特定 電気通信大学生協にて実証確認中


写真 2 完全スルー型レジシステム(スーパーワンダーレジ)




① 欲しい商品を棚から取り出すと ② 買い物客は決済エリアで会計結果を
人工知能が商品を特定 画面で確認した後




③ 電子マネーなどで決済 3 ④ 決済完了後出口ゲートが開き退店

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