2023年12月期 第2四半期決算説明会書き起こし要約

2023年9月13日
株式会社マイネット
(コード番号:3928)


2023年12月期 第2四半期決算説明会書き起こし要約


2023年12月期 第2四半期決算説明会の書き起こし要約について公開致します。要約をしている部
分もありますので、実際の動画もあわせてご覧ください。


■2023年12月期 第2四半期決算説明会動画
https://youtu.be/RgTKpEcOHt0?si=YLvUlwW3CdYzXZTB


■書き起こし要約
・スピーカー:代表取締役社長 岩城 農




2023年12月期 第2四半期の説明をさせていただきます。
それではエグゼクティブサマリーから参ります。4点ございます。


後ほど詳細は触れますが、営業利益については前四半期に続き黒字着地で、
上期累計の営業利益は74百万円で着地をしました。非常に好調に進捗しております。


第2四半期につきましては、人員合理化にも着手し、コスト最適化施策と称していたフェーズにつき
ましても完了しています。34名の人員削減を実行した上で下期の人件費については、約100百円の削
減を見込んでいるところでございます。


次のフェーズとして売上の再成長というところが大きなテーマになっております。
こちらは当然中長期的な取り組みとなりますが、まずは第2四半期においてゲーム事業および新規事
業領域ともに着実に基礎固めを進行した四半期となりました。
ゲーム事業については、セカンダリ市場におけるフルの買取型の1領域から5領域に拡大しました。
各領域において営業活動を行ってまいりまして、引き合いの案件数が増加しております。今後の成長
に向けた基礎固めがしっかり進行した第 2 四半期となりました。
新規事業のファンタジースポーツにつきましては、「B.LEAGUE#LIVE2022」(2022-23 シーズ
ン)のプロダクトマーケットフィットを完了し、来シーズンに向けてしっかりとした基礎KPIの検証
が済みました。加えて、OneSports Next社のM&Aを通じて、競争力の強化も進めておるというとこ
ろでございます。


これらを受けまして、通期業績予想についても上方修正を行いました。今後においても、しっかりと
達成できる数字を着実にお出ししていきたいと考えておりますので、そういった数値として捉えてい
ただければと思っております。純利益は前回すでに上方修正しておりますので、今回は通期の営業利
益予想を110百円、経常利益を85百万円に上方修正をしてございます。
それでは各項目のご説明に入ってまいりたいと思います。
通期業績予想は先ほど触れたとおりですが、5月15日の上方修正に続きまして、
今回は営業利益と経常利益の上方修正をいたしました。


タイトル運営が堅調に推移していること、人員の合理化などコスト適正化の施策がしっかりと進行し
たこと、加えましてこちら非常に重視しておりましたゲーム事業の新領域におけるパイプライン形成
の進捗を踏まえまして、通期業績予想の上方修正をいたしました。
ここまでの上期累計の実績です。


売上高は株式会社滋賀レイクスターズの株式譲渡などもございましたので、前年比で90.1%というこ
とで負けておりますが、それ以外の数値につきましては通期の業績予想に比較して、非常に前倒しと
言いますか、しっかりと巻く形で進捗しております。


特に最終利益につきましては、昨年度からも増減率129.9%ということで非常に好調に推移しており
ます。
こちらは、最新の通期業績予想に対する進捗率です。


売上高は50.8%ということで、巡航速度というところでございます。営業利益につきましては、110
百万円に対して67.5%。経常利益につきましては78.5%。最終利益につきましては100%を超えてい
る状態ではございますが、通期業績予想としては100百万円というところで見込みを立てておりま
す。
続きまして、売上高の推移です。


先ほど少し触れましたグループ会社の連結除外を行った影響もありまして、第1四半期に比べてスト
ンと落ちていますが、当然コスト側も含めてしっかりとバランスをとってございますので、第2四半
期も黒字というところでしっかり推移ができてございます。


今後はこちらの目線感からしっかりと引き上げていくといったところで考えられればと思っておりま
す。
続きましてEBITDAと営業利益です。


こちらはEBITDAと営業利益推移を示ししているところで、非常に小さい数字でございますが、着実
に2四半期連続で黒字にできておりますので、ここはしっかりと続けてまいりたいと思っておりま
す。
こちらは費用の推移です。


人員合理化の影響は第3四半期以降に出てまいりますので、そちらを含まない形ですが、
しっかりと昨年の第4四半期に比べて着実に適切なコストに近づいているところです。


今後は筋肉質な組織を持って、しっかりとまわしていきたいと思っており、
第2四半期のコストは前年同期比79.4%と着実に減少してきております。
こちらは貸借対照表です。


右側の折れ線グラフ部分でございますが、自己資本比率が33%ということでゆっくり回復してきてお
ります。こちらまだまだ改善を進めてまいりたいと考えております。


ネットキャッシュについても改善傾向にございます。
M&A等の多い会社でもございますので、波はあるとは思いますが、しっかりと適切なキャッシュ状
態で経営が取り行えるように進めてまいりたいと考えております。
こちらは従業員数の推移です。


人員合理化を行いましたので、どういった規模になっているのかといったところを触れさせていただ
きます。前年同期比で568名の従業員数が452名ということで、当然間接雇用者も入ってございます
ので、大きな数字となっておりますが、こういった数字になっております。


一方、こちらが今後の課題でございますが、一人当たりの単月の売上高です。
期初にもご報告申し上げましたとおり、また先ほどの通期予想に対する進捗でも示しておるとおり、
着実に黒字化体質に戻すというところを最優先で進めてきております。ですので、中期的にしっかり
と売上を伸ばしていくというフェーズに入っていければと思っておりますので、一人当たりの売上高
ということが改めて右上方向に向いていくように取り込んでまいりたいと考えております。
続きましてトピックスです。まずは全体観です。


2022年第4四半期から始めました利益体質への転換に向けた「コスト削減」、そして中長期も見据
えた「コスト最適化」を実行アクションとして掲げてまいりましたが、これらの推進が完了しました
ので、今後は3つ目のフェーズである「売上の再成長」について注力していきたいと思います。


その内容は大きく 2 つです。
ゲーム市場におけるゲーム会社マイネットとしての事業の拡大、こちらがまず本丸です。もう1つは
新規事業であるファンタジースポーツというスポーツ分野における事業の確立です。ファンエンゲー
ジメントコンテンツとしてのファンタジースポーツというサービスの優秀さというのは先ほど触れま
した通りしっかりとKPIを確認できておりますので、こちらを着実に、まだ大きな利益というところ
には少し時間はかかりますが、しっかりと、コントロールされた範囲の中で投資を推し進めていこう
と考えております。
コスト最適化につきましては、一つ大きな施策として今期のトピックスでございます。


先ほど触れました人員合理化の部分でございます。先月リリースも出させていただいている通りでご
ざいますが、全体の7.5%にあたる 34 名という人員合理化を実行いたしました。業績影響をつきまし
ても、こちらも資料の通りの影響を今期に関しても見込んでおるというところでございます。
当然、来期以降の収益性の改善というところはきっちりと見込んで実行しております。
続きましてゲーム事業です。周辺領域の拡大と申し上げましたが、どういった形で領域が広がってい
るのかというところをしっかりとご説明する上で一枚用意させていただきました。


まずは、既存事業である買取です。
「既存」のパイプライン「1」という数字が、今までのセカンダリ市場における買取の案件になりま
す。スライドの右下にも記載していますが、現在交渉が進んでいる案件数も含む数値となります。通
常の新規開発等々と比べて、当然これから進行して成約まで至るか至らないかという不確定要素があ
りますので、この数字の中にも確度が潜んでおります。


既存事業における獲得活動というものがある一方、近年タイトルの大型化が進み、結果的に獲得数も
少なくなってきているのも事実でございます。インパクトは大きく年間で数本といったところになっ
ております。こういった波をしっかり平準化させつつ、且つ当社としてもゲーム企業としての強みを
生かした周辺領域の拡大という意味で、既に一昨年の途中から成果出し始めております「運営受託」
がございます。昨期までは「既存」と「運営受託」の2つで獲得本数という形でお示してきました
が、「新領域」として推し進めていた「運営受託」がバランスを取って今走っている状態になりま
す。


そこに加えまして、フル受託ではなくファンクション、例えばマーケティングであったり、あるいは
開発の1機能であったり、といったものを「部分受託」させていただくと言ったところについても、
積極的に案件を取りに行っていた第 2 四半期というところになります。現状、パイプライン2件とい
うところですが、現状広げていっているということをお示しする資料ですので、これで決まりとか全
部ということではないのですが、こういった案件も増やしていっています。


加えまして「開発受託」は新作の開発の受託等です。
安定的に収益をしっかりと作りゲームタイトルを収益化に導いていくというような我々の運営力や運
営実績といった強みにご期待いただくような引き合いも営業活動を行う中で何件かいただきまして、
「新領域」として加わり始めておくというところでございます。


そして、最後に新作そのものをリリースしていくという「新規開発」も視野に入れております。
後ほど説明するOneSports NEXT社のM&Aによってまずは具現化しているところではあるのです
が、新作も当然リスクはコントロールした上で、こういったゲームの周辺領域、我々の多数のタイト
ルを運営してきておる。運営力に基づくような、多数のタイトルに関わってきた経験からしっかりと
価値が提供できるという範囲を見定めて、「新領域」として着実に拡大していく方向でございます。


例年であれば「買取」にフルの「運営受託」を加えて数値づくりを形成していたのですが、今後につ
いては新領域として「部分受託」や「開発受託」の広がりなども含めてしっかりとゲーム事業として
売上の成長、着実な収益の拡大というところを進めてまいりたいと考えております。


繰り返しになりますが、こちら数字が全て取れますということではなく、こういうふうに領域を広げ
て参っておるというところでございます。お出しできるものにつきましては決まり次第、リリース
等々でも発表していくことになると思いますし、逆に言うと、しっかり黒子として裏方で支えるとい
う案件も多数含まれておりますので、そういったものをお出しすることはないですけど、こういった
四半期に一度の中で業績に含まれる形でお示しできればという風に考えております。
まずは、しっかりと領域の拡大が着実に進んでいるという内容でございます。
先日M&Aの予定を発表させていただきました、OneSports NEXT社についてです。


同社はプロスポーツライセンスを使用したスポーツゲームの開発、パブリッシングの実績およびグロ
ーバル展開の経験も有する企業で、こういったスポーツコンテンツビジネスに精通した経験豊富なメ
ンバーが加わることによって2つ効果を考えております。


1つ目はゲーム事業における新作のリリースです。
新作のリリースが我々の引き出しにもう一つ加わるというところで、大きな効果を考えております。


もう1つはファンタジースポーツのチームとの相性も非常に良いと考えております。
ここにおける競争力強化、開発ラインの拡張といったところが叶うというところで、非常にWin-Win
なディールになったという風に考えております。
先日、新規タイトルのリリースを開示しましたが、OneSports NEXT社より一般社団法人日本野球機
構承認の「プロ野球ネクストヒーローズ」というスマートフォンアプリがリリースされるということ
で、こちら非常に喜ばしい話だなと思っております。


ゲーム事業において競争力を強化していく上で、我々としても得意とするジャンルを重要視してまい
りたいと考えておりますので、そういった意味で、ここまで続けてきたスポーツ事業とゲーム事業の
接点がより増えて、そこにおける競争力強化がなされるという効果も見込んでおります。今後のリリ
ースにも期待しております。
加えまして「B.LEAGUE#LIVE2022」のプロダクトマーケットフィットは検証完了しております。
第1四半期の決算説明会でもKPIをお見せしておりますが、既に「B.LEAGUE#LIVE2022」の検証を
完了しておりますので、来シーズンに向け、他競技の横展開も進行していくべく、まずは今回のOne
Sports NEXT社の合流によってリソースの強化、開発ラインの拡張をいたします。順次どういったと
ころに展開を進めていくか、また単純なファンタジーなのかについては今後ご報告していこうと思い
ますが、まずは1ラインから3ラインに増やすというところを決めております。もちろんコントロー
ルされたリスクの中で我々ができる投資の中で着実に進めてまいりたいと考えております。いずれに
しましてもしっかりとKPIが見えております。
今後さらに「B.LEAGUE#LIVE2022」が浸透してキャズムも超えていくといったところまでは多少
時間かかるかもしれませんが、着実にユーザ数と売上を伸ばしていきながら、こちらの事業も中長期
的に主力事業となっていけるように、しっかりと取り組みを進めてまいりたいと考えてございます。


非常に駆け足でございましたが、第2四半期の決算説明としましては、以上とさせていただきます。
ご清聴ありがとうございました。


【マイネットグループ】 https://mynet.co.jp/
ゲーム領域とスポーツ領域で事業展開を行うエンターテインメントコンテンツ企業。 ゲーム領域で
は累計80本を超えるタイトル運営実績を軸に、初期開発から運営受託、プロジェクト全体から部分的
な役務提供まで、幅広く事業を手がける。 スポーツ領域ではスポーツメディア運営や選手の実成績
に連動してポイントや勝敗が変動する仕組みを取り入れたファンタジースポーツを展開。ファンエン
ゲージメントとスポーツ観戦の新たな形を提供している。


【本件に関する問い合わせ先】
株式会社マイネット IR担当
お問合せフォーム:https://www.mynet.co.jp/ir/contact

18084