東急建設とアイリッジ、RFIDとスマホを活用した建設DX「工具ミッケ」を共同開発 10月から販売開始

2022 年 9 月 21 日
株式会社アイリッジ
東急建設株式会社




東急建設とアイリッジ、RFIDとスマホを活用した
建設DX「工具ミッケ」を共同開発 10 月から販売開始
「建設業の 2024 年問題(残業規制導入)」に向けた業務 DX で工数削減を実現
鉄道工事現場を皮切りに計 20 箇所への導入を目指す(2022 年度末)


株式会社アイリッジ(本社:東京都港区、代表取締役社長:小田 健太郎、東京証券取引所グロース:3917、
以下「アイリッジ」)と東急建設株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:寺田 光宏、東京証券取引所
プライム:1720、以下「東急建設」)は、RFID(無線自動識別)タグとスマートフォンアプリを活用した建設
DX サービス「工具ミッケ」を共同開発し、2022 年 10 月 1 日より販売を開始することを発表します。PoC※1 で
は最大 8 割程度の工数削減効果が認められており、10 月中に東急建設の 5 箇所の現場での導入も決定していま
す。




左:照合作業イメージ / 右:「工具ミッケ」の仕組み



建設 DX サービス提供の背景
コロナ禍の非接触・非対面志向、働き方改革の流れも相まって DX への危機感が強まったこの 1・2 年、企業
のアプリ開発ニーズは顧客(消費者)向けだけでなく従業員向けにも拡大してきています。なかでも建設業界は、
働き方改革関連法によって 2024 年 4 月以降、時間外労働の上限規制が適用になるため、DX による業務効率化
が急務となっています。アイリッジでは、東急電鉄など延べ 20 社近くの鉄道事業者のアプリ開発を行っていま
すが、鉄道工事の現場においても、資機材の置き忘れによる重大なインシデントを防ぐため時間と手間をかけて
行われてきた工具管理を、IT の導入で精度を担保しつつ作業工数を削減したいという声が多く聞かれるようにな
りました。

このような背景を受け、アイリッジでは RFID タグとスマートフォンアプリを活用して工具管理の DX を実現
するツールを企画しプロトタイプを開発、この取り組みは、「東急アクセラレートプログラム(現:東急アライ
アンスプラットフォーム)※2」を通じて実現し、2020 年度に登壇した TAP Demo Day※3 にて「SOIL 賞」を受
賞しました。その後、両社で共同開発を開始し、これをもとに PoC を複数回実施しサービス化したのが「工具ミ
ッケ」です。


「工具ミッケ」概要(https://kougumikke.iridge.jp/index.html)
「工具ミッケ」は、工事現場で使う工具の照合作業を自動化し、管理業務の縮減と生産性向上を実現する、建
設 DX サービスです。月額 5 万円からご利用可能で、RFID の利用にあたって必要となる、電波法に基づく総務




株式会社アイリッジ 広報担当 Email:pr@iridge.jp TEL:03-6441-2325
省への各種申請手続き代行もサービス内に含まれています。2019 年に電波利用申請の新たな局種として「陸上
移動局」が施行されたことを踏まえ、特定されない作業場所や、移動車両による設備点検での使用を想定した機
動性の高い設計となっています。消費者向けアプリ開発で培ってきたノウハウに基づく使いやすい UI(ユーザー
インターフェース)が特長で、現場職員一人ひとりが各自のスマートフォンアプリから情報更新や確認を行える
ため、現場へのノート PC の持ち込みも不要です。

鉄道工事で使用する工具はドリルや脚立など数百種類にのぼりますが、現場への工具置き忘れを防止するため、
これまでは持ち出す工具をまずヤード(資材置き場)で紙に書き出し、現場に移動後作業開始前に 1 回、作業終
了後に 1 回、ヤードに戻って 1 回の計 3 回、一つずつ目視確認をしながら慎重に照合するという作業が毎回行わ
れていました。「工具ミッケ」では、ひとまとめにした工具類の上に RFID スキャナをかざすだけでスマートフ
ォンアプリ上のリストと照合でき、PoC ではトラック 1 台分程の工具類でも 1 分かからず照合~作業報告完了ま
でできており、ターミナル駅の工事現場など、大規模な現場ほど工数削減の効果が期待できます。

<サービス内容に含まれるもの>
工具管理アプリ / RFID スキャナ / RFID サンプルタグ / 陸上移動局申請書類
/ 総務省への申請代行

<主な機能>
・工具持ち込みリスト作成
工事現場に持ち込む工具のリストを作成します。

・工具数量チェック
ヤードからの工具持ち出し時や、工事開始前・工事終了後に、使用した工具をスキャン機能
にて RFID 読み込み。数秒で持ち込みリストとの差分を明らかにします。また工具にサムネイ
ル画像を登録することで、不足している工具が一目で分かるようにする工夫をしています。

・作業完了報告
工具数量チェックで全ての工具が揃った時のみ、作業完了報告ができる画面に遷移。予め指
定した工事監督者のメールアドレスと作業完了報告内容が入力された状態でメール画面が立
ち上がり、送信ボタンをタップするだけで、ペーパーレスで作業完了報告ができます。

アプリ画面イメージ
今後の展望
まずは 10 月中に東急建設の工事現場 5 箇所での本格導入を進めるとともに、アイリッジと取引実績のある鉄
道会社の建設現場を中心に 2022 年度中の 20 箇所展開を目指します。また、今後もサービス改善を重ねながら、
より幅広い建設現場の DX を支援してまいります。

※1)PoC(Proof of Concept):概念実証のこと

※2)TAP(東急アライアンスプラットフォーム):東急株式会社が主催する事業共創プラットフォームです。2015 年度から
開始した東急アクセラレートプログラムを、2021 年 8 月に東急アライアンスプラットフォームへとリブランディングし
ました。(https://tokyu-ap.com/)東急グループの誰もが参画可能なプラットフォームとして事業共創機会の最大化を
図っています。グループの幅広い顧客接点とアセットを活用して新たな価値を創出し続けることで、スタートアップ企業
などから選ばれ続けるプラットフォームとなることを目指しています。2015 年度から通算で、96 件のテストマーケティ
ングや協業、うち 32 件の事業化や本格導入、うち 7 件の業務・資本提携を実現しました。(件数は 2022 年 8 月末現在)

※3)TAP Demo Day:東急アライアンスプラットフォームで 1 年に 1 度開催している、東急グループとスタートアップを中
心とする企業とで事業共創を進めてきたプロダクトやサービスをプレゼンするイベントです。


サービス(工具ミッケ)に関する問合せ先
株式会社アイリッジ MaaS 事業推進室 / モビリティグループ
TEL:03-6441-2441 MAIL:mobility@iridge.jp




株式会社アイリッジ 広報担当 Email:pr@iridge.jp TEL:03-6441-2325
株式会社アイリッジ

株式会社アイリッジは、 「Tech Tomorrow:テクノロジーを活用して、わたしたちがつくった新しいサービスで、昨日より
も便利な生活を創る。 」という理念のもと、スマートフォンアプリを活用した企業の OMO(Online Merges with Offline)支
援を軸に、リテールテック、フィンテック、MaaS、VUI(音声インターフェース) 、業務支援等、幅広い領域で DX を支援し
ています。OMO 支援ではアプリの企画・開発における業界トップクラスの実績に加え、アプリマーケティングにも強みを持
ち、データに基づく施策でユーザーを優良顧客へと育成するファン育成プラットフォーム「FANSHIP」を通じて、購買促進
や CX 改善の支援を行っています。
https://iridge.jp/


東急建設株式会社

東急建設株式会社は、 「安心で快適な環境づくり」を企業理念として、渋谷や東急線沿線の開発で培ったまちづくりのノウハ
ウを活かし土木・建築の建設事業に加え、国際事業や不動産事業など幅広く事業を行っています。2021 年 3 月に新たな企業
ビジョン「VISION2030」を公表し、その達成に向けた長期経営計画では 3 つの提供価値「脱炭素」「廃棄物ゼロ」
「防災・
減災」を戦略の軸に掲げ、 「人材」と「デジタル技術」を高めることで、社会的価値の提供と持続的な企業価値の向上に取り
組んでいます。
https://www.tokyu-cnst.co.jp/


※記載されている各社の会社名、サービス名、製品名等は、各社の登録商標または商標です。




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