金融業界初、ブロックチェーン技術を活用した電子地域通貨の商用化に向けた取り組み開始

2016 年 11 ⽉ 30 ⽇
株式会社アイリッジ
⾶驒信⽤組合




⾦融業界初、ブロックチェーン技術を活⽤した電⼦地域通貨
地域創⽣の取り組みとして岐⾩県⾶騨地域で商⽤化
〜アイリッジと⾶驒信⽤組合の協業により実現〜


株式会社アイリッジ(本社:東京都港区、代表取締役社⻑:⼩⽥ 健太郎、以下「アイリッジ」)と⾶驒信
⽤組合(本社:岐⾩県⾼⼭市、理事⻑:⼤原 誠)は、フィンテックソリューションによる地⽅創⽣の取り組
みとして、スマートフォンアプリを活⽤した電⼦地域通貨のプラットフォームを導⼊します。⾦融機関によ
る地域通貨の電⼦化は業界初で、地域密着型の⾦融機関として、利⽤者のメリットを確保しながら地域経済
活性化を⽬指すことを本旨とし、併せて⾦融機関⾃⾝の収益にも資するビジネスモデルを実現し、全国の⾦
融機関や⾃治体等に向けて提供を開始します。
本プラットフォームはブロックチェーン技術を活⽤し、セキュリティを確保しながら、システム投資コス
トの低減を可能とする利便性の⾼い⾦融サービスを実現します。
第⼀弾として来春、⾶驒信⽤組合の職員を対象とし、「さるぼぼ倶楽部コイン(仮称)」を導⼊し、商⽤化
に向けた実証実験を⾏います。本実証実験を通じて、技術、セキュリティ、法制度や運⽤⾯における課題を
抽出・検証し、来夏の実現を⽬指します。

n 電⼦地域通貨「さるぼぼ倶楽部コイン(仮称)」とは
本通貨は地域限定で利⽤できる地域通貨で、地域住⺠や訪⽇外国⼈向けに提供する電⼦通貨です。スマー
トフォン上で利⽤できるため、地域通貨の印刷・流通コストを減らすことが可能です。ユーザーは現⾦でコ
インをチャージし、加盟店での⽀払いをキャッシュレスで⾏うことができます。コインにはプレミアムを付
与することで普及を促す他、有効期限を設定することで、コインを眠らせることなく、⼀定頻度での利⽤を
促します。店舗側は導⼊に際し、決済端末等の⼤規模なシステム投資が要らず、クレジットカードなど他決
済システムと⽐べ初期費⽤や決済⼿数料を低く抑えられるため、⼿軽に導⼊することができます。なお、導
⼊については、⾶驒信⽤組合が提供するさるぼぼ倶楽部*の加盟店(さるぼぼ倶楽部ファミリー店)からスタ
ートしたいと考えています。




<「さるぼぼ倶楽部コイン(仮称)
」利⽤イメージ>




株式会社アイリッジ 広報担当 Email:pr@iridge.jp TEL:03-6441-2325
⾶驒信⽤組合 広報担当 Email:kikaku@hidashin.co.jp TEL:0577-32-8988 1
*「さるぼぼ倶楽部」とは、”地元の皆さまが地元で買い物や⾷事などをされることにより、地域が元気になっていく”・・・そんな願い
を込めた組織です。⾶驒信⽤組合の組合員とその家族が、お申し出により倶楽部会員となり、加盟店(さるぼぼ倶楽部ファミリー店)でお
得なサービスや特典を受けられる会員制の優待サービスです。このサービスを利⽤することにより⾶騨地域でのお⾦の流動化を促進し
ます。


n 導⼊の背景
⼈⼝減少や過疎化をはじめとして、社会・経済構造は未だかつてないスピードで変化しており、地⽅にお
いては特にそのような影響が深刻化している状況です。このような状況下、政府は 2016 年 10 ⽉、産業界・
地域と連携した消費需要喚起対策を全国的に展開する必要があるとして、2 億円の第 2 次補正予算を編成す
るなど、地⽅創⽣に向けた取り組みを加速しています。問題の解決には地域資源を利活⽤し、各⾃治体固有
の問題に合致した地域経済再⽣を推進することが求められています。
そのような背景のもと、地域密着型の⾦融機関に求められる役割は⼤きく、取引先企業の成⻑を後押しし
ながら地域経済を活性化させ、⾦融機関⾃⾝の収益⼒強化にもつなげていくことが求められています。
前述の社会課題に対する解決策を講じ、社会から求められる役割を果たすため、今回、フィンテックソリ
ューションや O2O(Online to offline)領域におけるアプリ開発で業界⼀の実績を誇るアイリッジと、岐⾩
県⾶騨地域において⻑らく地域⾦融・経済の要として機能してきた⾶驒信⽤組合が協業し、本プラットフォ
ームを企画・開発していきます。

n 今後の展開
アイリッジと⾶驒信⽤組合は、地域に密着した⾦融機関との協業による、地域創⽣のためのフィンテック
ソリューションを深化させ、決済や売上データの⾒える化により、ビッグデータマーケティングを推進しま
す。加えて、それらデータの活⽤をさらに深化させ、地域経済活性化を⽬的としたトランザクションレンデ
ィング(売買や資⾦決済、顧客評価などの取引履歴を利⽤して審査をする融資)など、次世代フィンテック
サービスを展開していきます。各⾃治体の特性や課題に即したソリューションを提案・提供することで、地
域経済活性化に貢献してまいります。

n 各社の役割分担について
本プロジェクトのビジネススキームの策定については、⾶驒信⽤組合とトーマツベンチャーサポート株式
会社の協業により実施しました。⾶驒信⽤組合は、今後もトーマツベンチャーサポート株式会社と連携し、
法制度や運⽤⾯における課題解決を順次実施していきます。

【株式会社アイリッジについて】
株式会社アイリッジは、 「インターネットを通じて、世の中に新しい価値を創り続けていく」という理念のも
と、スマートフォンを活⽤した、企業の O2O ⽀援を⾏っています。O2O ⽀援はスマートフォンを利⽤した
もので、O2O ソリューション「popinfo(ポップインフォ) 」の提供、O2O アプリの企画・開発、集客・販
促等を中⼼とした企画・運⽤⽀援(O2O マーケティング)をサービスとして提供しており、O2O やスマー
トフォン向け位置連動型サービスの分野では業界トップクラスの実績があります。
URL: http://iridge.jp/

【⾶驒信⽤組合について】
⾶驒信⽤組合は、岐⾩県⾶騨地域の 2 市 1 村を拠点とする地域⾦融機関です。2016 年 4 ⽉より新たにスタ
ートした新中期経営計画においては、 「CSV 経営」をテーマに掲げ、地域の皆さまとともに「HAPPY」をつ
くっていきたいと考えています。 「CSV 経営」とは、事業活動を通じて企業にとっての価値だけでなく、社
会的な価値の創造を⽬指す経営、いわば「三⽅良し」の理念に基づいた経営を意味します。事業活動を通じ
て地域の社会的な課題に取り組んでいくことで、地域・お客さま・当組合職員の「HAPPY」を実現し、地域
に新しい光を灯すことを⽬指しています。
URL: http://www.hidashin.co.jp/




株式会社アイリッジ 広報担当 Email:pr@iridge.jp TEL:03-6441-2325
⾶驒信⽤組合 広報担当 Email:kikaku@hidashin.co.jp TEL:0577-32-8988 2

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