「働き方改革」、大手企業の副業解禁で今後も広がる 兼業・副業の実態を調査

2017年12月7日
株式会社クラウドワークス
証券コード:3900


「働き方改革」、大手企業の副業解禁で今後も広がる
兼業・副業の実態を調査
〜シェアリングエコノミーの広がりを受け、収入源の複数化が浸透〜

政府主導の「働き方改革」の中でも注目されている兼業・副業。大企業をはじめ副業解禁に踏み切る企業
が増えています。厚生労働省2017年が11月に発表したモデル就業規則からは副業禁止事項が削除されるな
ど、今後ますます副業人口の増加が見込まれる中、実際に副業している方々の実態を調査いたしました。
趣味を活かしたお小遣い稼ぎやキャリアチェンジのきっかけなど、様々な副業の活用法が見えてきました。
(2017年10月実施、対象:クラウドワークス利用者709名)。


■副業の広がりの背景


2017年11月には、企業が就業規則を制定する際のひな型となる厚生労働省の「モデル就業規則」から、兼
業・副業を禁止する項目を削除し、原則容認する方向へ見直すことが発表されました。これにより、近年
増加している大手企業の副業解禁の流れが中小企業へもおよび、副業人口が大幅に増えることが見込まれ
ています。また、副業解禁による労働者、企業へのメリットとしては以下の項目が挙げられます。
<労働者のメリット> <企業のメリット>
・所得の増加 ・社内では得られない情報・知識・スキルの獲得と
・主体的なキャリア形成、起業や転職への準備 それによる事業機会の拡大

・やりたいことへの挑戦、自己実現の追求 ・優秀な人材の獲得と流出の防止、競争力の向上




■副業の実態


1:1人あたりの副業件数は2.88件、収入源の複数化が顕著に

シェアリングエコノミーの広がりにともない、本
業以外に収入を得る手段が増えています。1人あ
たりの副業数平均は2.88件。クラウドソーシング
系サービスで労働力を提供する「リソースのシェ
ア」のほか、ネットオークション、フリマアプリ、
ハンドメイド商品の販売サイトといった「モノの
シェア」を中心にお小遣い稼ぎをする方の割合が
多く見られます。

4位以下は、株式投資、ネット広告収入、FX、ラ
イフメディア、フリル、仮想通貨、ハンドメイド
マーケットという結果が続きます。
▼シェアリングエコノミーとは
シェアリングエコノミーとはインターネット上のプラットフォームを介して個人間でシェア(貸借や売
買や提供)をしていく新しい経済の動きです。
参考:シェアリングエコノミー協会



▼シェアリングエコノミーの分類(カッコ内は例)
・場所のシェア(民泊など)
・モノのシェア
(フリマアプリ、ネットオークションなど)
・スキルなどリソースのシェア
(クラウドソーシングなど)
・移動のシェア(カーシェアリングなど)

出典:シェアリングエコノミー協会




▼シェアリングエコノミー市場の成長性について
国内の潜在市場規模は2兆円以上。市場全体の成長に加え、フリマアプリやハンドメイド作品販売サイト
などによる「モノのシェア」の割合が今後ますます増えることが予測されています。




出所)情報通信総合研究所(2017年6月)
2:約半数が本業とは違う職種の副業に挑戦

クラウドソーシングサービスを利用して働いている人のうち、本業と同じ仕事をしている人は51%に
とどまり、49%の人が本業とは違う仕事で収入を得ています。

●本業と違う仕事をする理由は?
本業と同じ職種で収入を確保するだけでなく、スキ
ルアップのために副業で実績を積む、趣味で稼ぎた
いという意見も。
▼副業している理由の一例
• 30代女性
本業:会社勤め(派遣社員)
副業:データ入力検索
メインの仕事と違う仕事をすることで気分転換するため

• 40代女性
本業:会社勤め(派遣社員)
副業:WEBデザイン・グラフィックデザイン・
その他デザイン
本業は印刷や製版のオペレーティングだが、キャラク
ターデザインの仕事にも興味があったため

3:3人に1人が副業収入年間10万円以上
●副業で得ている収入額は?
もっとも多いのは、お小遣い稼ぎとして兼業・副
業している収入1万円未満のゾーンです。その一方
で、兼業・副業で年間10万円以上の収入を得てい
る人は全体の35%に上ります。
アンケート回答やフリマアプリの活用などによる
お小遣い稼ぎ、スキルを活かして仕事を受託、な
ど個人のライフスタイルに合わせた兼業・副業が
浸透してきています。




4:正規雇用者の副業時間は週に平均7.4時間、コアタイムは週末の20〜24時
●正規雇用者が副業する理由は?
正規雇用者が副業する理由として挙げているのは、
主に収入のため。勤務先で働き方が見直されたた
めに収入減を補いたいという声や、急な出費にそ
なえて貯蓄したいという声も。また、すきま時間
にゲーム感覚で稼ぎたいという可処分時間の活用
法として副業を選択する人も増えてきています。

●正規雇用者の副業時間は?
本業に支障が出ないことを優先するために、主に
週末の20~24時、週7.4時間程度を副業に充てて
いるという声が多く目立ちます。


【本件に関するお問い合わせ先】
㈱クラウドワークス 広報担当 上田(ウエダ)
TEL:03-6450-2926 FAX:03-3280-1185
Mail:pr@crowdworks.co.jp

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