高機能セルロースナノファイバーパイロットプラント建設のお知らせ

2019 年 5 月 15 日
各 位
会 社 名 中越パルプ工業株式会社
代表者名 代表取締役社長 加藤 明美
(コード番号3877、東証第1部)
問合せ先 執行役員開発本部長 永田 健二
(TEL.0766−26−2472 )


高機能セルロースナノファイバーパイロットプラント建設のお知らせ


当社は、2017 年 6 月に川内工場において CNF 第一期商業プラントを稼働させ開発営業展
開を丸紅株式会社と共同で進めてきました。また CNF の更なる展開として、これまで高機能
CNF 品開発の取組も進めてきましたが、今般、高機能性の確立を達成したため、量産化へ向
けたパイロットプラントの建設を決定いたしました。
本建設では、以下の 3 プラントを建設します。
1.サンプル販売を進めてきた疎水化 CNF「nanoforest-M」品の量産化設備に向けたパイ
ロットプラントの設置(2021 年稼働予定)
2.高解繊 CNF の量産化設備の設置(疎水化用 CNF の製造並びに高機能材料や高付加価
値品への用途展開を目指した高解繊 CNF 製造販売。2021 年 4 月稼働予定)
3.CNF100%成形体品の量産化設備設置に向けたパイロットプラントの設置(2022 年稼働
予定)
CNF 表面を化学修飾することにより疎水化し、オイルや有機溶剤といった疎水性溶剤等
との分散性を始めとする機能性を飛躍的に向上させることが可能となり、これまでのサン
プル展開において疎水化 CNF ニーズも多く、量産化に向けた検証を進めます。
また、高解繊 CNF は低解繊 CNF よりコスト高となるため、消費地に近い高岡工場に建設
することで低濃度スラリー品提供における運送コストの低減及び販売力強化を図ります。
脱水濃縮しブロック状に成形した CNF100%成形体は、軽量高強度の特性を持ちながらも
切削加工が容易であり、医療用材料や工業製品、楽器類・音響機材などへ新素材として利用
展開を目指します。
今後、高機能 CNF(疎水化 CNF、高解繊 CNF、CNF100%成形体)を新たに製品ラインナップ
に加えることにより「nanoforest®」商品群の幅を広げ、営業展開の強化を図って参ります。


【設備概要】
生産能力 : 年間約60トン(2025 年度目標 CNF 生産量)
稼働予定 : 2021 年 4 月
設置場所 : 当社高岡工場内(富山県高岡市)
投資総額 : 約24億円
延床面積 : 約 1,650 ㎡


以 上

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