「平成28年度農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業」における連携プロジェクト実施計画の承認のお知らせ

平成 28 年4月 22 日
各 位
会 社 名 株式会社 大和コンピューター
代表者名 代表取締役社長 中村 憲司
(JASDAQ・コード3816)
問合せ先 常務取締役 企画管理本部長 林 正
電話番号 072(676)2221


「平成 28 年度農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業」における
連携プロジェクト実施計画の承認のお知らせ


当社は、農林水産省の「平成 28 年度農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業(以下「実証事業」
という)に「メロン養液栽培による循環型農業確立コンソーシアム(以下「コンソーシアム」という)を経済界側
代表として応募し、平成 28 年4月 21 日に先端農業連携創造機構(一般社団法人日本食農連携機構と有限責任あず
さ監査法人が構成員)より承認されましたのでお知らせいたします。

1.先端農業連携創造機構とは
農林水産省による農業界と経済界をつなぐ事業を通じて国家の再興に貢献する事を背景に、農業を営む法人や
個人と、農業以外の業種の企業等が連携して、農業分野における生産コスト低減や収益性向上を目的とした、先
端技術・ノウハウの実証事業を、「農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業」とし、その連携
プロジェクトの公募、進捗管理、評価、広報、構築支援などを実施する機関です。

(ご参考)農林水産省ホームページ URL:http://www.maff.go.jp/j/keiei/keiei/sentan_model/sentan_model.html


2.当社の取り組みと役割
当社は、「ITで結ぶ農業『i-農業®』※」をテーマに、静岡県袋井市にて 11,177 ㎡の農地に 3,348 ㎡のハウ
スを確保し農作物の生産・販売と統合環境制御システムや流通トレーサビリティーシステムの構築など農業の
ICT 化に取り組んでおります。
メロン養液栽培に 2009 年から取り組み、日射比例等による養液潅水装置なども自社で作成し実証を繰り返し、
2015 年にはポット耕での安定生産が可能となりました。これらの実績から地域の農家や行政等の後押しもあり、
メロン養液栽培の本格的な普及展開を行う為に地元農家や企業(豊田肥料株式会社等)と共にコンソーシアムを
立上げ、本実証事業を進めていきます。
普及展開を確実なものにするために、メロン養液栽培の販売、保守等を行う企業として設立されたサンメロウ
株式会社(平成 28 年4月 11 日設立)にも出資しております。


※i-農業®は(株)大和コンピューターの登録商標です。(登録商標第 5243687 号)
3.コンソーシアムについて
今回のコンソーシアムでは、養液栽培の利点を実証し、より多くのメロン農家の方が重労働から解放され高齢
化しても活躍し続けることで「メロン産地の再生」を行うことを大きな目的としています。また、ICT 化によっ
て複数の生産者の経験値を蓄積することにより、潅水作業の「匠の技」をデータ化し栽培の自動化を進めること
で、後継者の早期育成、新規参入を容易にすることも目的としています。最終的には、メロンの生産者戸数の増
加や単位面積あたりの生産性を大きく向上させることを狙うものであります。
さらに、養液栽培の実施にあたっては設備費用の初期コストや養液そのもののランニングコストがかかること
から、経済的負担を下げる観点と環境面への貢献をかねて、使用済養液を有価物として回収し液肥を分析調整し
て、他の植物の肥料等として再利用を行う循環型農業を確立させます。この使用済養液の循環が可能となれば、
今後増加していく植物工場や施設園芸の養液栽培に於いて循環型農業の一つのモデルとして期待できます。


【コンソーシアム構成員及び役割】
(農業界の構成員)
・山田 宏:統括代表者及び農業界の代表者
・近藤 稔:大和コンピューターの委託メロン農家
(経済界の構成員)
・株式会社大和コンピューター:経済界の代表者及びIT企業兼農業法人
メロン養液栽培の潅水装置等の開発及びセンサー類のクラウド管理を担当
・豊田肥料株式会社
回収した使用済養液の再利用のモデル化を担当
(実証協力農家等)
・久野 英敏:実証協力メロン農家
・浅井 保彦:実証協力メロン農家
・寺田 政治:実証協力メロン農家
・遠州中央農業協同組合:普及展開等の協力
(研究機関)
・静岡理工科大学
・静岡理工科大学 アグリニクス研究会
回収した使用済養液の再利用のモデル化における分析検査等の協力
(行政)
・袋井市
各種情報提供、団体間の調整等の協力


4.実証事業の期間
平成 28 年4月 22 日から平成 31 年3月 31 日
5.今後の業績見通し
本事業の展開により、農業に関する活動の推進に寄与することと考えておりますが、当社の平成 28 年7月期
の業績に与える影響は、現時点においては軽微となる見通しであります。


(ご参考)サンメロウ株式会社の概要
静岡県袋井市下山梨2110-2
サンメロウ株式会社
代表取締役社長 山田 宏
資本金:1000万円
[出資者]
・豊田肥料株式会社(静岡県袋井市:代表取締役社長 豊田 富士雄)
・株式会社大和コンピューター(大阪府高槻市:代表取締役社長 中村 憲司)
・山田 宏
・近藤 稔


以上

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