スマート農業の推進に向けた知的財産権の無償開放に関するお知らせ

2020 年5月 29 日
各 位
会 社 名 株式会社 大和コンピューター
代表者名 代表取締役社長 中村 憲司
(JASDAQ・コード3816)
問合せ先 取締役専務執行役員 林 正
電話番号 072(676)2221



スマート農業(i-農業®)の推進に向けた知的財産権の無償開放に関するお知らせ

当社は、以前より広くスマート農業(i-農業®(※1))の推進に努めて参りましたが、このたび、その一環として、
スマートフォン等の携帯端末を利用した特許「農作業管理システムおよび農作業管理方法」を無償開放することと
いたしました。
今回の対象となる特許を使用するにあたり、当社の承認や契約等は必要ありません。これらの複雑な手続きを不
要とすることで、より早く、容易に対象特許を使用できるようになります。

<特許の概要>
農作業の現場における作業記録を管理するコスト削減と手間を軽減出来るよう、当社は 2012 年からスマートフォ
ンで RFID(電子タグ)をタッチすることで管理できる農作業管理システムの開発に着手しました。その後、現場の
意見を取り入れながら改良を重ね、作業場所と作業内容をコード化した開始タグ・終了タグをタッチするだけで、
画面操作を必要としない一連の作業を管理するシステムを完成させました。我が国の農業就業者の高齢化が進み、
平成 31 年の統計では 65 歳以上の占める割合が約7割を占めています(※2)。作業者が高齢化している事で、画面操
作が難しくなる場面がある為、タッチだけでの操作なら作業の記録が比較的容易となります。また無線ネットワー
クがない環境や WiFi 等の電波状況が良くない所も想定し、システムはアプリケーション化して情報は携帯端末に蓄
えて、ネットワーク回線との接続が確立するとデータを送信するようにしています。
本特許では、RFID 以外に1次元(バーコード)
、2次元(QR コード)と幅広く対応しておりますので、無償開放
することで様々な農業管理システム等で応用・活用され、新しい形の農業が展開されることを期待しています。


1. 対象となる特許
【 発 行 国 】 日本国特許庁(JP)
【公報種別】 特許公報(B1)
【特許番号】 特許第 6656634 号(P6656634)
【 登 録 日 】 令和2年2月7日(2020.2.7)
【 発 行 日 】 令和2年3月4日(2020.3.4)
【発明の名称】 農作業管理システムおよび農作業管理方法
※詳細な内容は、J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/にてご確認ください。
2.今後の業績見通し
本件が、当社の農業に関する活動の促進に寄与することと考えておりますが、2020 年7月期の当社業績に与
える影響は、現時点においては軽微となる見通しであります。
以上
(※1)i-農業®は、大和コンピューターの登録商標です。
(登録商標第 5243687 号)
(※2)農林水産省「統計情報、農林水産基本データ集、農業労働力に関する統計」より

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