アストロスケールとセック、ADRAS-Jに関するマーケティングパートナーシップを締結

報道関係者各位
2022 年 8 月 2 日
株式会社アストロスケール
株式会社セック


アストロスケールとセック、ADRAS-J に関する
マーケティングパートナーシップを締結

持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ、以下、デブリ)除去を含む軌道上サービスに取
り組む株式会社アストロスケールホールディングス(本社:東京都墨田区、創業者兼 CEO 岡田 光信)の子
会社で人工衛星の製造・開発を担う株式会社アストロスケール(本社:東京都墨田区、以下「アストロスケ
ール」)はこの度、株式会社セック(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長 櫻井伸太郎、以下「セッ
ク」)と、アストロスケールの商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J(アドラスジェー、Active Debris Removal
by Astroscale-Japan の略)」に関するマーケティングパートナーシップ契約を締結いたしました。


本パートナーシップは、セックによるアストロスケールの ADRAS-J プロジェクトへの支援を通じて、宇宙の
持続可能性(スペースサステナビリティ)の実現を共に目指していくものです。アストロスケールは、世界
初の大型デブリ除去等の技術実証を目指す、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の商業デブリ除去実証
(CRD2*1)フェーズⅠの契約相手方として選定、契約締結され、ADRAS-J を開発しています。ADRAS-J は
2022 年度内に Rocket Lab のロケット「Electron(エレクトロン)」による打上げを予定しており、軌道投入
後、非協力物体である日本のロケット上段への接近・近傍運用を実証し、長期にわたり放置されたデブリの
運動や損傷・劣化状況の撮像を行います。


アストロスケール代表取締役の伊藤美樹は、以下のように述べています。
「長期的かつ安全に宇宙開発を続けるには、その環境を守ることが必要不可欠です。ADRAS-J のミッション
は、スペースサステナビリティを実現するための軌道上サービスを確立する上で非常に重要なものであり、
このプロジェクトに係るセックのご支援に感謝いたします。」


セック代表取締役社長の櫻井伸太郎は、以下のように述べています。
「宇宙環境、ひいては地球環境の保護と持続可能な開発のためには、スペースデブリの問題を避けて通るわ
けにはまいりません。当社は、ADRAS-J のミッションの意義に深く賛同するとともに、社会が安全でかつ発
展していくことができるように、この重要な活動を支援してまいります。」




アストロスケール について
アストロスケールは、宇宙機の安全航行の確保を目指し、次世代へ持続可能な軌道を継承する為、全軌道に
おける軌道上サービスに専業で取り組む世界初の民間企業です。 2013 年の創業以来、軌道上で増加し続ける
デブリの低減・除去策として、衛星運用終了時のデブリ化防止(EOL*2)、既存デブリの除去(ADR*3)、故障
機や物体の観測・点検(ISSA*4)、寿命延長(LEX*5)など軌道上サービスの実現を目指し技術開発を進めてき
ました。また、長期に渡り安全で持続可能な宇宙環境を目指す為、技術開発に加え、ビジネスモデルの確
立、複数の民間企業や団体、行政機関と協働し、宇宙政策やベストプラクティスの策定に努めています。
本社・R&D 拠点の日本をはじめ、シンガポール、英国、米国、イスラエルとグローバルに事業を展開してい
ます。
アストロスケール本社ウェブサイトはこちら:https://astroscale.com/ja/


※1 CRD2:Commercial Removal of Debris Demonstration の略称
※2 EOL:End-of-Life の略称
※3 ADR:Active Debris Removal の略称
※4 ISSA:In Situ Space Situational Awareness の略称
※5 LEX:Life Extension の略称


セック について
セックは、「社会の安全と発展のために」をスローガンとするリアルタイム技術専門のソフトウェア会社で
す。交通・防衛・医療・環境エネルギーなどの「社会の安全を支える社会基盤分野」から、科学衛星・ロボ
ット・車両自動走行・MR などの「社会の発展に貢献する宇宙先端分野」まで、リアルタイムソフトウェアを
提供しています。
システムズエンジニアリング(システム工学)やリアルタイム技術を活かし、科学衛星・惑星探査機に搭載
されるソフトウェアや、観測データの解析システム、宇宙ステーション関連システムなどを開発し、創業当
初から、宇宙分野の発展に貢献しております。
セックウェブサイトはこちら:https://www.sec.co.jp/




【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社セック 広報担当
TEL:03-5491-4770 e-mail:info@sec.co.jp

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