量子コンピューティングクラウド「Fixstars Amplify」、東芝の量子インスパイアード最適化ソリューション「SQBM+」を標準マシンに追加してサービス提供開始
023年11月28日
各
位
株
式会社フィックスターズ
代
表取締役社長 三木 聡
コード番号: 3687 東証プライム)
(
問
合せ先 取締役管理本部長 堀 美奈子
電話番号:03-6420-0751)
(
量
子コンピューティングクラウド「Fixstars Amplify」、
東
芝の量子インスパイアード最適化ソリューション「SQBM+」を
標
準マシンに追加してサービス提供開始
株式会社Fixstars Amplify(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:平岡卓爾)および東芝
デ
ジタルソリューションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:岡田俊輔)は、株
式
会社Fixstars Amplifyが運営する量子コンピューティングクラウドサービス「Fixstars Amplify
」
において、ベンダ各社と個別にマシン利用契約を行うことなく利用できる標準マシンに、東
芝
デジタルソリューションズ株式会社が提供する量子インスパイアード最適化ソリューション
「
SQBM+」を追加し、Fixstars Amplifyのサービスとして提供を開始したことをお知らせしま
す
。これにより、大規模な組合せ最適化問題を高速に解くことができるSQBM+をより手軽に利
用
できるようになります。
Fixstars Amplifyは、組合せ最適化問題注1] 解決するシステムを開発・運⽤できるク ウド
[
を ラ
サ
ービスです。従来型のコンピュータと量⼦コンピュータの両⽅を同様に使える互換性と、汎
⽤
性の⾼いアプリケーションを簡単に開発できる便利なSDK(Software Development Kit)が特
です注2] 各社が提供している組合せ最適化問題に特化した量子アニーリング注3] イジング
徴 [
。 [
・
シン注4] 数理最適化ソルバー注5] ゲート式量子コンピュータ注6] 、それぞれの専門知識が
マ [
や [
、 [
を
な
くてもクラウド環境で手軽に利用することができます。
SQBM+は、株式会社東芝が開発した技術「シミュレーテッド分岐アルゴリズム」注7] 用い
[
を
組合せ最適化ソルバー「シミュレーテッド分岐マシン」を核とした量子インスパイアード注8]
た [
適化ソリューション注9] す。既存の計算機を使用して、複雑で大規模な問題の高精度な近似
最 [
で
解
(良解)を短時間で得ることが可能です。各分野の専門知識を持つパートナーと連携・共創
し
、金融取引の最適化、産業用ロボットの動作の最適化、輸送トラックの移動経路や送電経路
の
最適化、創薬のための分子設計などさまざまな領域で複雑化する課題解決に向けた活用が期
待
されています。これまでも、Fixstars AmplifyでSQBM+をソルバーとする計算実行は可能でし
が注10] お客様にて個別にSQBM+サービスの実行環境を準備する必要がありました。
た [ 、
今回、SQBM+が標準マシンに追加され、ユーザー登録・契約・サポートまでワンストップで
対
応する標準サービスとなりました。Fixstars Amplifyの利用者は、SQBM+サービスの実行環境
の
準備や管理が不要となり、SQBM+をクラウド環境で手軽にお使いいただけます。
SQBM+を使用する際の価格は、Fixstars Amplifyのオプションサービスとして月額30万円(税
抜
)からとなり、購入後すぐにご利用いただけます。また、評価・検証フェーズ⽤に無料プラ
ン
(1カ月)も提供します。価格の詳細や無料プランのお申込みについては、こちらをご参照く
だ
さい。
h
ttps://amplify.fixstars.com/ja/pricing
東
芝デジタルソリューションズの岡田俊輔取締役社長は、次のようにコメントしています。
「
最適化問題への量子コンピューティングの活用は多くの実績と成果を生み始めています。今
回
、注目を集めている量子コンピューティングクラウドサービス「Fixstars Amplify」に当社の
量
子インスパイアード最適化ソリューションSQBM+が標準として組み込まれ、皆様にSQBM+
の
強力な能力を使い勝手良くご利用いただける環境をご提供できることを大変嬉しく思いま
す
。世界的に期待されている量子技術の産業化のために、さまざまな領域での利用が加速され
る
ことを期待しています。」
F
ixstars Amplifyの平岡卓爾代表取締役社長CEOは、次のようにコメントしています。
「
この度、SQBM+の連携先として、Fixstars Amplifyサービスをご採用いただき大変嬉しく思い
ま
す。研究と技術開発が絶えず進化を遂げるこの業界において、実用的なソリューションを提
供
することで、お客様が直面する問題を明らかにし、解決へと繋がる道筋を一緒に探求するこ
と
が重要だと考えています。量子技術と現在の高速コンピューティング技術を適切に組み合わ
せ
て、社会実装をさらに推し進め、両社のお客様の業務課題に対する解決策をより手の届くも
の
にしてまいります。」
両社は今後も、本環境を通じて、さまざまな分野で社会が抱える最適化問題をワンストップ
で
解決できるプラットフォームの実現を目指してまいります。
東芝デジタルソリューションズ株式会社について
■
東
芝グループのデジタルソリューション事業を担う企業としてIoTや人工知能(AI)などのデジ
タ
ル技術や量子技術を活用した事業をグローバルに展開しています。東芝グループの幅広い事
業
領域で生まれるさまざまなデータの力を最大限に活用し、プラットフォーム化を推進するこ
と
で価値あるサービスを次々に生み出し、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーの
実
現に貢献していきます。東芝グループの経営理念「人と、地球の、明日のために。」のも
と
、お客さまやパートナーの皆さまとともに、新しい価値を持続的に創造していきます。
h
ttps://www.global.toshiba/jp/company/digitalsolution.html
株式会社Fixstars Amplifyについて
■
量
⼦コンピュータ等の最先端技術と社会をつなぐ架け橋となるべく、量⼦コンピューティング
ク
ラウド事業で社会課題に取り組んでいます。組合せ最適化問題に特化したクラウドサービス
の
提供とシステム開発サービス、コンサルティングによって、最適化された社会への歩みを加
速
していきます。
h
ttps://amplify.fixstars.com/ja/
注
1:組合せ最適化問題
組
合せ最適化問題は、製造、物流、⾦融など様々な業界で計算ニーズの⾼い問題です。考えら
れ
る組み合わせのパターンの中から、⽬的に対して最適な組み合わせを探します。例えば、物
流
の輸送計画や製造計画などの最適なパターンを計算できれば、事業活動の効率化や投資対効
果
の予測に役⽴ちます。⼀⽅で、考慮すべき変数や条件が増えるほど組み合わせパターンが急
増
する特徴があります。
注
2:Fixstars Amplifyを用いたプログラミング
通
常のプログラミングで必要となる「論理モデルの変換」「物理モデルの変換」「求解の実
行
」の3つのステップを自動化することで、より直観的な量子アニーリングプログラミングの
ワ
ークフローを実現しています。
h
ttps://amplify.fixstars.com/ja/sdk#workflow
注
3:量子アニーリング
金
属の性質を熱処理により改善する「焼きなまし(アニーリング)」をソフトウェアでシミュ
レ
ーションして最適化するために開発された「シミュレーテッドアニーリング」というアルゴ
リ
ズムを量子の世界に応用して組合せ最適化問題を解くというアイデアが「量子アニーリン
グ
」です。
注
4:イジングマシン
イ
ジングモデル(統計力学において、スピンを持つ原子の格子によって磁性体の磁化の振舞い
を
説明するモデル)の形式に変換した組合せ最適化問題を解くハードウェアやソフトウェアで
す
。
注
5:ソルバー
数
学の問題を「解決」するソフトウェアライブラリーをソルバーと呼びます。
注
6:ゲート式量子コンピュータ
量
子ビット(qubit)を用いて情報を処理するコンピュータです。量子の重ね合わせという性質
を
利用して、複数の状態を同時に扱うことができます。これにより、計算の並列性を高め、膨
大
な計算問題を効率的に解決できます。また、量子もつれと呼ばれる特性を利用して、複数の
q
ubit間の相関を作り出すことができます。これにより、高度な計算を行うことが可能となりま
す
。さらに、量子回路(ゲート)を設計・開発することで、qubitの状態を変換し、最適化や機
械
学習、シミュレーションといったさまざまな用途に汎用的に適用できます。
注
7:シミュレーテッド分岐アルゴリズム
世
界最速・最大規模の組合せ最適化を可能にする画期的なアルゴリズムの開発について
h
ttps://www.global.toshiba/jp/technology/corporate/rdc/rd/topics/19/1904-01.html
注
8:量子インスパイアード
量
子力学の原理に基づく計算手法(量子計算)から導出もしくは直接的な着想を得て開発され
た
新しい計算手法のことで、疑似量子と呼ばれることもあります。
注
9:量子インスパイアード最適化ソリューション「SQBM+™」の提供開始について
h
ttps://www.global.toshiba/jp/company/digitalsolution/news/2022/0302-2.html
注
10:SQBM+の活用を加速するFixstars Amplify SDK
h
ttps://amplify.fixstars.com/ja/customers/voice-sqbm
*
SQBM+は、東芝デジタルソリューションズ株式会社の日本またはその他の国における登録商標または
商
標です。
*
Fixstars Amplifyは、株式会社Fixstars Amplifyの日本またはその他の国における登録商標または商標で
す
。
*
その他、本文章に記載されている社名および商品名はそれぞれ各社が商標または登録商標として使用し
て
いる場合があります。
*
ニュースリリース/トピックスに掲載されている情報(サービスの内容/価格/仕様/関連リンク/お
問
い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめ
ご
了承ください。
量子コンピューティングクラウドサービス「Fixstars Amplify」
■
(
株式会社Fixstars Amplify)
h
ttps://amplify.fixstars.com/ja/product
量子インスパイアード最適化ソリューション「SQBM+」
■
(
東芝デジタルソリューションズ株式会社)
h
ttps://www.global.toshiba/jp/products-solutions/ai-iot/sbm.html
報
道関係のお問い合わせ
株
式会社フィックスターズ 広報担当
E
mail: ress@fixstars.com
p
T
el: 03-6420-0751
14110
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