コーポレート・プライベートエクイティ(CPE)第一弾、ギフト業界NO.1のシャディの株式共同取得に関して

PRESS RELEASE


株式会社ロコンド



コーポレート・プライベートエクイティ(CPE)第一弾、
ギフト業界 NO.1 のシャディの株式共同取得に関して

靴とファッションの通販サイト、LOCONDO.jp を運営する株式会社ロコンド(本社:東京都渋谷区、代表
取締役社長:田中 裕輔、以下「ロコンド」)はコーポレート・プライベートエクイティ(CPE)を主たる事業
とする L Capital TOKYO 株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:田中 裕輔)、以下「LCT」
)を設
立し、同子会社を通じてギフト業界の NO.1 企業であるシャディ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役
社長:井原 章善、以下「シャディ」
)の株式 100%を取得(取得額: 20 億円)した事、更にファッション事
業における業務提携パートナーでもあるラオックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:羅 怡文、
以下「ラオックス」)に対して LCT の第三者割当増資を実行し、LCT をラオックスとのジョイントベンチャ
ーへ移行させる事、と致しましたのでご報告致します。


2018 年 4 月 27 日以降の資本構造図




ロコンドは EC 事業の LOCONDO.jp に加えまして、業務のデジタル化およびオムニ戦略の実現を可能に
する様々なプラットフォームサービス(BOEM、e-3PL、LOCOCHOC、LOCOPOS)を活用し、多くのファッ
ション企業の EC 売上および収益性向上を実現して参りました。
グローバルファストファッションブランドのマンゴ日本事業に関しても、昨年、日本事業を譲り受けた後、
同ブランドの EC 事業売上高(LOCONDO.jp、LOCOMALL)を昨年度対比で 3.2 倍に大きく成長させただけ
でなく、初年度から黒字化する事に成功して参りました。
MANGO の LOCONDO.jp/LOCOMALL 売上高推移




このインフラやノウハウを活用し、ファッション領域にかかわらない様々な企業のデジタル化、オムニ化
を促進し、通常の業務支援以上の大きな価値向上を実現すべく、LCT を設立致しました。LCT はプライベー
トエクイティとして、投資前のコンサルティング収入や投資後の売却益(Exit)の最大化ミッションは担うも
のの、主目的はそれだけではありません。Post-merger management の一環としてロコンドの EC、プラッ
トフォームサービスを導入し、投資先とロコンドの取扱高・収益を向上させる「Win-Win」を築く事が最大
のミッションです。


具体的にはロコンドが提供中の各種プラットフォームサービスに加えて、開発中の基幹システム「Masters
(仮称)」も導入し、IT システムの内製化を実現する事によってシステム費用を大幅に削減し、また業務の
生産性も大幅に向上させます。更に、 年度までにシャディの EC 取扱高比率
20 (LOCONDO.jp、LOCOMALL、
BOEM 等)を 8%程度向上させ、EC 売上高を 50 億円(2017 年度売上概算: 626 億円)まで引き上げる目
標を掲げております。


ロコンド、LCT の両代表取締役を務める田中裕輔がシャディの「取締役会長 兼 経営改革プロジェクトリ
ーダー(仮称)
」に就任し、シャディの現代表取締役社長である井原章善と共に、経営改革をスピーディに実
行して行きます。現時点での経営改革スケジュールは以下の通りです。


1. 18 年 4 月~5 月: 経営改革計画の詳細プランニング(各拠点の実地調査を含む)
2. 18 年 6 月~: PhaseⅠ ロコンド経営をシャディに導入し、固定費用の削減(目標削減額: 1 億円/月)
A) システム内製化による、システム費用の大幅抑制
B) オペレーション内製化による、外部委託費用の抑制(例: 業務委託費用)
C) 支払いの緊縮化(仕入を除く 10 万円以上の支出は全て会長承認とし、費用対効果に見合わない
支出や投資は徹底的に削減する予定です。

D) プロフェッショナルな成果主義に基づく職位制度の導入と給与水準適正化(各人の給与は全て会
長承認とする予定です。

3. 18 年 9 月~: PhaseⅡ IT×Global での売上の増加
A) EC サイト最適化および EC 販売網の拡大による、EC 取扱高増
B) ファッションや電化製品等、取扱商品ラインナップ拡大による、既存オムニ店舗網での売上増
C) ラオックス店舗網での取扱開始による、インバウンド×グローバル売上増
■ シャディの業績に関して


ギフトの市場規模はここ数年、10 兆円で推移しており、この市場規模はアパレルの市場規模(9.2 兆
円)を上回ります(共に矢野経済研究所調べ)。
その中、ここ数年間のシャディ売上高は下降傾向にありましたが、2017 年度下期からは販売チャネル
の拡大策等が寄与し、17 年度第3四半期以降、売上高成長率は「プラス」で推移しております。


シャディ売上高推移 (億円; 年度調整後数値)
※ 1Q=3~5 月、2Q=6~8 月、3Q=9~11 月、4Q=12~翌年 2 月として算出




営業利益面でも 2017 年度第4四半期の調整後営業利益は「黒字」計上、となっております。又、
シャディの会計年度変更の影響を調整し、親会社への経営指導料を控除した後の 2017 年度(17 年 3
月~18 年 2 月)調整後営業利益(弊社見込値)は-3.1 億円となっております(同 16 年度数値は-
0.7 億円、15 年度数値は+0.3 億円)



シャディ営業利益推移 (億円; 親会社への経営指導料控除後; 年度調整後数値)
■ ロコンド代表取締役社長 田中裕輔のコメント


この度、創業 7 年のベンチャー企業であるロコンドが、売上 626 億円、創業 92 年目のシャディの経営を
担う機会を頂く事ができました。我々を信頼頂いてシャディ株式を売却頂いたニッセン様、そして、今後シ
ャディ株式の 60%を保有するにもかかわらずロコンドに経営を任せて頂いたラオックス様に対し、感謝の気
持ちで一杯です。誠にありがとうございます。
私とシャディとの出会いは 30 年前の事でした。わたしの父親は銀行員で、行内の社員や取引先様の結婚
式によく参加していました。ほろ酔いの父親が帰宅すると、真っ先にわたしが確認していたのは「今日のお
土産は何?」でした。そしてそのお土産がシャディのカタログギフトだった時、私は「やった~!」と飛び
跳ねて、翌日、何を選ぶかの家族会議をしていた事は、今でも覚えています。
シャディは間違いなく、お客さまに感動を届けられる会社、届けている会社だと思います。わたしは心底、
信じています。実際、子どもの時のじぶんがシャディのお土産で歓喜し、感動していたのですから。この原
体験こそが今回の決断に至りました。


しかし、今のシャディの業績は決して良くありません。何故、シャディが売上を下げたのか。何故、赤字
になってしまったのか。何故、顧客様を失っていったのか。
それは決してお客さまに感動を与えられなくなったから、ではないと思います。端的に言えば、時代の変
化についていけなくなったから、この一言に尽きます。ギフト業界 NO.1 の地位に甘んじた面も否めません。
それをもう一度、ロコンドが構築・開発している IT インフラと中国市場に強いラオックス様の店舗網を通
じ、時代の最先端に引き上げる。そしてもう一度、たくさんのお客さまに「ハート」を届ける会社になる。
それを実現したいと思います。
わたしはロコンドの創業に参画する前は頭でっかちの経営コンサルタントでした。しかし、この 7 年間、
時には営業担当、時にはシステム担当、時には物流担当…として様々な部門で現場を経験して来ましたし、
今も全ての部門において現場に入り込んでいます。どれだけ多忙でも倉庫に行かない月はありません。
これらの経験を活かし、わたし自身、全身全力でこのシャディの経営改革にコミットし、あの時のキラキ
ラしたシャディを取り戻します。これはシャディのためでもありますし、株主としてのラオックス様やロコ
ンドのためでもありますが、最終的な目標はロコンドのビジョン「業界に革新を、お客さまに自由を」の実
現です。老舗企業とベンチャー企業が本格的に手を組んで成功事例を作る事ができれば、その社会インパク
トは計り知れない。そう信じています。


今、ロコンドメンバーと共有している、いわば、経営の価値観とも言えるものは以下の 7 個です。この価
値観をシャディメンバーとも共有し、共に歩んで行きたいと考えています。
1. ビジョンを共有するメンバーだけでチームを構成し、離脱を恐れない。
2. 個人の成果にコミットし、チームの成果に貢献する。
3. 常にスピードとフレキシビリティをもって実行する。
4. 費用対効果、時間対効果が合わないものは思いきって止める。
5. 内製化によって QCD を大幅に向上させる (Quality, Cost, Delivery speed)。
6. 透明である事、公平である事、正義である事。
7. 利益を創出し、利益を社員へ還元する。


シャディグループの皆さん、これからの経営改革は決して平坦な道ではありません。でも 1,000 人以上の
Team シャディが結束すれば間違いなくその道を歩んで行ける、そう信じています。


共に頑張ろう、共に戦おう。
会社名 株式会社ロコンド
代表者 田中 裕輔
所在地 〒151-0062
東京都渋谷区元代々木町 30-13 グラスシティ元代々木 8 階
電話 03-5465-8022
URL https://www.locondo.co.jp/
設立 2010 年 10 月 22 日



<本件に関するお問合せ> 株式会社ロコンド IR 担当 E-mail ir@locondo.co.jp

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