連結子会社の一部事業譲渡独占交渉に関する基本契約締結のお知らせ

2024年4月30日


各 位
会 社 名 株式会社 クラレ
代表者名 取締役社長 川原 仁
(コード:3405、東証プライム)
問合せ先 経営企画室
IR・広報部長 滝沢 慎一
(TEL. (03) 6701-1070)



連結子会社の一部事業譲渡独占交渉に関する基本契約締結のお知らせ



当社は、米国子会社 Calgon Carbon Corporation(以下、カルゴン・カーボン社)が欧州子会社で手掛ける
珪藻土およびパーライト事業の譲渡を決定し、フランスの Imerys S.A.(以下、イメリス社)と独占交渉に関
する基本契約を締結しましたのでお知らせします。
なお、本件は東京証券取引所の適時開示基準に該当しないため、開示事項・内容を一部省略しています。


1.事業譲渡の理由
当社は 2018 年に世界最大の活性炭メーカーであるカルゴン・カーボン社を買収し、現在では瀝青炭系、木質
系、ヤシ殻系の幅広い活性炭や活性炭再生サービスを提供し、水・大気の浄化におけるトータルソリューショ
ンプロバイダーとして、自然環境、生活環境の向上に貢献する活性炭ビジネスの拡大を図っています。


カルゴン・カーボン社は、欧州子会社である Chemviron S.A.(以下、ケムバイロン社)において木質系活性
炭、活性炭再生事業および珪藻土、パーライト*事業を運営していますが、活性炭の製造・販売ならびに活性炭
再生事業をコア事業として展開しており、珪藻土、パーライト事業はノンコア事業と位置づけています。
この度当該事業の譲渡を決定し、ケムバイロン社とろ過助剤業界における世界最大手であるイメリス社の間
で、現地時間4月 26 日に基本契約を締結しました。


クラレグループは中期経営計画「PASSION 2026」において、事業ポートフォリオの高度化を重要施策と位置
づけ、コア事業への重点的な資源配分と、縮小・撤退事業の見極めを進めています。社会・環境価値、経済価
値を考慮の上、事業・製品の組み換えを継続することによりポートフォリオの高度化を実現していきます。


珪藻土、パーライト 珪藻土は、
: 植物プランクトンの一種である珪藻が堆積して化石化した土。パーライトは、
真珠岩や黒曜石を高温で加熱発泡させた無機材料。当社製品の主な用途は、飲料・食品
の製造工程、潤滑油のろ過助剤。


2.譲渡先の概要
(1) 名 称 Imerys S.A.
(2) 所 在 地 フランス パリ(ユーロネクストパリ証券取引所上場)
(3) 代表者の役職・氏名 Alessandro Dazza (CEO)
(4) 事 業 内 容 鉱物資源、合成鉱物などの製造・販売
(5) 設 立 年 月 日 1880 年
3.譲渡元の概要
(1) 名 称 Calgon Carbon Corporation(カルゴン・カーボン)
(2) 所 在 地 米国ペンシルベニア州ピッツバーグ
(3) 代表者の役職・氏名 Stevan R. Schott(CEO)
(4) 事 業 内 容 活性炭および水処理機器の製造・販売
(5) 設 立 1942 年
(6) 資 本 金 618,000 USD(クラレホールディングス USA100%)


(1) 名 称 Chemviron S.A.(ケムバイロン)
(2) 所 在 地 ベルギー
(3) 代表者の役職・氏名 Reinier Keijzer(President)
(4) 事 業 内 容 活性炭および水処理機器の製造・販売
(5) 設 立 1970 年
8,952,000 EUR
(Calgon Carbon Corporation 64.83%, Calgon Carbon Investments *
(6) 資 本 金
35.17%)

Calgon Carbon Corporation の 100%出資子会社



4.日程
(1) 契 約 締 結 日 2024 年 4 月 26 日
(2) 事 業 譲 渡 期 日 2024 年末(予定)



5.今後の見通し
本譲渡による当社の連結業績に与える影響等につきましては、軽微と見込んでおります。今後、業績予想の
修正等、公表すべき事項が生じた場合には速やかに開示いたします。




以 上

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