経済産業省「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業」に参画の件

NEWS RELEASE


2020 年6月1日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 グ リ ム ス
代 表 者 名 代表取締役社長 田 中 政 臣
(JASDAQ・コード 3150)
問 い 合 わ せ 先 経営企画部部長 阿 部 嘉 雄
T E L 03-5769-3500


経済産業省「需要家側エネルギーリソースを活用した
バーチャルパワープラント構築実証事業」に参画の件
~アグリゲーションビジネスが実証から商用へ~


当社の連結子会社であります株式会社グリムスソーラー(以下、グリムスソーラー)は、2020 年5月
29 日、経済産業省が実施する「令和 2 年度 需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワー
プラント(注1)構築実証事業費補助金/VPP アグリゲーター事業」
(補助事業者:一般財団法人環境共創
イニシアチブ)
(以下 本実証事業)に採択されたことをお知らせいたします。


グリムスソーラーは、2018 年度から経済産業省「バーチャルパワープラント構築実証事業」に参画
してきましたが、本年度が実証事業の最終年度となります。
実証内容は、共通実証として、三次調整力①・②制御(注2)
、市場価格連動上げ下げ DR 制御を実
施し、商用化に向けた成功率向上のための技術検証を行います。
また、独自実証として、家庭用蓄電システムによる周波数調整制御を実施し、アグリゲーションビ
ジネスの領域拡大に取り組みます。




実施体制は、昨年度に続き、株式会社エナリス及び KDDI 株式会社がアグリゲーションコーディネー
ターとなるコンソーシアムに参画し、中国電力株式会社、東邦ガス株式会社、京セラ株式会社、株式
会社ナンワエナジー、株式会社スマートテック、三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社のほ
か、新たに、西部ガス株式会社、JXTG エネルギー株式会社、MUL ユーティリティーイノベーション株
式会社、株式会社 Sassor、JRE オペレーションズ株式会社、株式会社レノバ、会津電力株式会社が加
わり、16 社体制となります。


グリムスソーラーは、本実証事業の成果を活用して、FIT 買取期間が満了したご家庭の太陽光発電
システムから余剰電力を買い取るサービスや太陽光発電システムの自家消費提案などを開始してお
り、2021 年4月の需給調整市場開設に向けて市場参入を検討しております。
グリムスソーラーは、引き続き分散型エネルギーを活用したアグリゲーションビジネスを実現し、将
来のエネルギー社会の高度化に貢献してまいります。


詳細は別紙をご参照ください。

以 上
NEWS RELEASE
<別紙>

■本実証事業について
1. 実施内容
(1) 三次調整力①・②制御の検証(共通実証)
来春開設予定の需給調整市場の参入に向けた三次調整力制御の検証を行います。コンソーシアムに
参加する事業者の多様なエネルギーリソースを対象に、昨年までの実証課題や市場要件も踏まえ、
需要家の負荷変動に合わせた制御技術を検証し、制御成功率向上を目指します。


(2) 市場価格連動上げ下げ DR の検証(共通実証)
多様なエネルギーリソースに対して、市場価格(スポット、時間前)と連動したディマンドレスポ
ンス(DR) (注3)を実施し、小売電気事業者に及ぼす経済効果を検証します。


(3) 周波数調整制御の機能開発と検証(独自実証)
負荷変動に起因する周波数変動を検出して自動的に出力制御を行う機能を開発し、家庭用蓄電シス
テムや自家発電機を用いて、その有効性を検証します。


2. 各社の役割
 アグリゲーションコーディネーター(株式会社エナリス、KDDI 株式会社)
リソースアグリゲーターなどと連携して統合管理を担当し、電力小売や電力市場などでの取引を
想定した実証を行います。

 リソースアグリゲーター(株式会社エナリス、中国電力株式会社、東邦ガス株式会社、西部ガス株
式会社、JXTG エネルギー株式会社、株式会社ナンワエナジー、株式会社スマートテック、株式会社
Sassor、MUL ユーティリティーイノベーション株式会社、京セラ株式会社、グリムスソーラー)
お客さまと蓄電システムなどの制御に関する契約を締結し、アグリゲーションコーディネーター
などと連携して蓄電システムや自家発電機などの遠隔制御および統合管理を実施します。

 実証協力事業者(三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社、 オペレーションズ株式会社、
JRE
株式会社レノバ、会津電力株式会社)
アグリゲーションコーディネーターやリソースアグリゲーターを技術面からサポートします。


3. 実施地域
東京電力エリア、中部電力エリア、関西電力エリア、九州電力エリア


4. 制御対象リソース
家庭用蓄電システム


5. 実証期間
2020 年5月 29 日~2021 年 2 月 26 日
NEWS RELEASE
(参考)


平成 30 年度成果報告
・平成 30 年度需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業
(https://sii.or.jp/vpp30/uploads/B_1_6_eneres.pdf)

平成 31 年度成果報告
・平成 31 年度需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業
(https://sii.or.jp/vpp31/uploads/B_1_6_eneres.pdf)

「令和 2 年度需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業費
補助金」の公募要領(https://sii.or.jp/vpp02/uploads/R2VPP_kouboyouryou.pdf)

(注 1)高度なエネルギーマネジメント技術により、電カ網上に散在する再生可能エネルギー発電設備、蓄電池な
どの蓄エネルギー設備、およびディマンドリスポンスなど、お客さま宅のエネルギーリソースを統合的に制
御することで、あたかも一つの発電所のような機能を仮想的に構成したもの。
(注2)需給バランスを調整するための電源を「調整力」という。応動時間が 15 分以内、継続時間3時間の高速枠
の調整力を三次調整力①、
応動時間が 45 分以内、
継続時間3時間の低速枠の調整力を三次調整力②という。
(注3)お客さま側の電力消費パターンを変化させることで、電気の需給バランスを調整すること。
電力不足の際に電力使用を抑制することを「下げ DR」
、電力過多の際に電力使用を促進することを「上げ
DR」と呼ぶ。



以 上

8152