リアルテックファンド、iPS細胞の再生医療によって重症心不全患者の治療を行う「iHeart Japan株式会社」に出資を実施

News Release

2016 年 5 月 16 日

リアルテックファンド、iPS 細胞の再生医療によって重症心不全患者の治療を行う
「iHeart Japan 株式会社」に出資を実施

株式会社ユーグレナインベストメント


株式会社ユーグレナインベストメント(本社:東京都港区、代表:永田暁彦)は、ベンチャーキャピタ
ルファンド「リアルテックファンド」の新たな投資先として、iPS 細胞の分化誘導技術を駆使して重症心
不全患者の治療をおこなう iHeart Japan 株式会社(以下、iHeart Japan 社)への出資を実施したことを
お知らせします。
※分化誘導技術…生物の特定の組織などが、自然にもしくは人為的に別の組織や細胞の分化を引き起こすこと。



心臓は全身に酸素を含んだ血液を送り出す重要な機能を持つ臓器ですが、心臓疾患を原因とする日
本人の死亡数は第 2 位(196,000 人、2012 年厚労省調べ)となっており、心臓移植を必要とする重症心
不全患者は 20 万~30 万人と推計されています。しかし、心臓移植の待機患者リストに載っているのは掲
載条件をクリアした約 400 人で、その中でも実際に心臓移植を受けられるのは年間約 35 件というのが現
状です。
iHeart Japan 社は、京都大学の山下潤教授が開発した iPS 細胞の分化誘導技術によって、心臓の再生
医療をおこなうベンチャー企業です。iHeart Japan 社では、iPS 細胞の分化誘導技術を用いて心臓を形
成する心筋細胞、血管の外壁になる壁細胞と血管の内壁になる内皮細胞の 3 種類の心血管系細胞を作り
出します。そして、その 3 種類の細胞をブレンドすることで血管増殖因子の分泌量が増加した細胞シート
を心臓に貼り、心機能の改善を行う治療法の確立を目指して研究開発を進めています。なお、iHeart
Japan 社では細胞シートを積層化することにも成功しており、京都大学の動物実験にて細胞シートが長
期間にわたって心筋細胞として安定した働きをすることを確認しました。この積層化技術は心臓に限ら
ず肝臓など多くの臓器の再生医療にも応用できる技術として期待されます。
今回リアルテックファンドは、iHeart Japan 社が第三者割当増資により発行する株式を引き受けるこ
とで資金提供を行うとともにリアルテックファンドの一員である株式会社リバネスの代表取締役 CEO で
ある丸幸弘が技術顧問に就任し、同社が持つ iPS 細胞の分化誘導技術における再生医療事業の展開を支
援していく予定です。
詳細は以下のとおりです。
iHeart Japan 株式会社への出資について


■ iHeart Japan 株式会社と支援内容について
設立年月:2013 年 4 月 18 日
所 在 地:京都市左京区聖護院川原町 53 京都大学メディカルイノベーションセンター
代 表 者:代表取締役 角田健治
資 本 金:446,755,000 円(資本準備金含まず)
H P:http://www.iheartjapan.jp
事業内容:iPS 細胞を使った細胞医薬の研究開発
支援内容:リアルテックファンドの一員である株式会社リバネスの代表取締役 CEO である丸幸弘が
技術顧問として就任し、研究開発や大学等の研究機関との連携を支援
出資時期:2016 年 4 月


■リアルテックファンドについて(HP:www.euglena-investment.jp)
ユーグレナ社の 100%子会社であるユーグレナインベストメント、SMBC日興証
券、リバネスが 3 社 で設立した「合同会社ユーグレナSMBC日興リバネスキャピ
タル」が管理運営するベンチャーキャピタルファンドで、リアルテックベンチャーの
投資育成を主目的としています。参加企業は合計 23 社、ファンド規模は 75 億円
(2016 年 5 月現在)で、日本最大級のリアルテック特化型ファンドです。出資者で
ある以下事業会社とともに、リアルテックベンチャーへの投資・育成を行っています。


出資企業:株式会社ユーグレナインベストメント、株式会社リバネス、SMBC 日興証券株式会社、
日本たばこ産業株式会社、三井不動産株式会社、株式会社吉野家ホールディングス、ロート
製薬株式会社、鐘通株式会社、株式会社電通、東京センチュリーリース株式会社、協和発酵
キリン株式会社、藍澤証券株式会社、清水建設株式会社、株式会社三井住友銀行、ANA
ホールディングス株式会社、THK 株式会社、東洋アルミニウム株式会社、第一生命保険株式
会社、CQ ベンチャー株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、日本ユニシス株式会社、株式会社
JCU、東洋紡株式会社(計 23 社、2016 年 5 月現在)


以上

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