凍り豆腐の糖尿病予防効果を世界で初めて確認

2016年10月5日




NEWS RELEASE
 凍り豆腐の糖尿病予防効果を世界で初めて確認!

   旭松食品株式会社(本社:大阪市淀川区 代表取締役:木下 博隆)は、輝山会記念病院
  (長野県飯田市 理事長:土屋 隆)と共同で凍り豆腐の健康機能性について研究を進め、
  「凍り豆腐(こうや豆腐)の長期摂取による糖尿病予防・改善効果」についての成果を発表
  しました。

1.研究内容及び成果

これまで凍り豆腐の健康機能性について、コレステロール低下や食後中性脂質低下など
脂質代謝改善効果について多くの研究例がある。そのメカニズムとして、凍り豆腐に含まれ
る成分「レジスタントタンパク」の作用が考えられている。脂質代謝に加えて、この度の研究
成果では糖質代謝(糖尿病)にも改善効果があることが示された。
凍り豆腐の含め煮を1日当たり1枚、3か月間続けて摂取した期間の血中HbA1c(ヘモグロ
ビンA1c:糖尿病の指標)を調べた。その結果、図に示すように、凍り豆腐摂取によって
HbA1cが有意に低下するという結果が得られた。
レジスタントタンパクが健康機能性を発揮するメカニズムの一つは、腸管内において胆汁酸
と結合し、排出させるという効果にあると考えられている。胆汁酸には脂肪の消化・吸収を
助けるという役割の他に、体に「食事をした」というシグナルを伝え、エネルギー代謝を亢進
する役割がある。このシグナルの伝え方は新しい胆汁酸の方が強いと考えられ、レジスタン
トタンパクによって胆汁酸を排出し新しく作り変える効果により、より強くシグナルを伝え、エ
ネルギーを消費しやすい体になった可能性を考えている。
凍り豆腐摂取による血中HbA1cの変化
6.4



6.2
HbA1c (%)




6.0



5.8



5.6
摂食前 4週後 8週後 12週後

2.論文掲載誌
    本研究を著した論文:Anti-diabetes Effect of Kori-tofu が Japnese Pharmacology
    & Therapeutics (薬理と治療) vol.44 no.9 2016 に掲載されました。

   【報道関係者からのお問い合わせ】
      旭松食品株式会社 研究所 担当:石黒 TEL:0265-26-6492
   以 上

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