ごぼう茶が大腸憩室炎の再発を予防する可能性を確認 (研究成果がオンライン科学誌『Scientific Reports』に掲載)

News Release
各 位
株式会社あじかん
〒733-8677 広島市西区商工センター七丁目3番9号


2019年7月11日



ごぼう茶が大腸憩室炎の再発を予防する可能性を確認
(研究成果がオンライン科学誌『Scientific Reports』に掲載)

株式会社あじかん(社長:足利 恵一、本社:広島市西区)は、一般財団法人神奈川県警友
会 けいゆう病院消化器内科部長の水城啓医師 (現:東京シーフォートスクエアクリニック院長)
と島根大学医学部第 2 内科教授木下芳一医師(現:社会医療法人製鉄記念広畑病院 病院長)と
の共同研究において、 ごぼう茶の飲用により、 大腸憩室炎の再発を予防できる可能性を確認した
ことをお知らせします。

【 背景と目的 】
大腸憩室症は、欧米化・文明化した社会でよくみられる疾患です。加えて、近年の高齢化の進
行により、その罹患率は増加しています。大腸憩室症の主な合併症には、大腸憩室出血(以下、
「憩室出血」という)と急性大腸憩室炎(以下、 「憩室炎」という)があり、どちらも治療後の
再発率が高いという問題があります。そのため、消化器学分野では、憩室出血と憩室炎の再発を
予防する方法を確立することが求められています。
本研究では、 憩室出血および憩室炎の再発防止に対する、ごぼう茶の有効性について検討しま
した。

【 研究内容と結果 】
新たに診断された憩室出血(91 名)または憩室炎(70 名)の患者さんを、無作為に 2 つのグ
ループに分け、一方のグループにのみ、1 日 3 回(毎回 1 包分)のごぼう茶を飲用してもらいま
した。
憩室出血に関しては、ごぼう茶飲用による、再発の予防効果は認められませんでした。一方、
憩室炎の再発に関して、ごぼう茶を飲用しないグループでは、再発率が 31.8%であったのに対
し、ごぼう茶飲用グループでは、10.6%と低下しました。また、憩室炎の再発までの期間に関し
ても、ごぼう茶を飲用しないグループでは、再発までの期間が 45.1 ヵ月であったのに対し、ご
ぼう茶飲用グループでは、59.3 ヵ月と延長されました。
以上の臨床試験の結果、 ごぼう茶を毎日飲用することにより、 憩室炎の再発を予防できる可能
性があることが示唆されました。
なお、本研究成果は、オンライン科学誌『Scientific Reports』 (2019 年 5 月 1 日)に掲載さ
れております。(https://www.nature.com/articles/s41598-019-43236-0)


≪本報道に関するお問い合せ先≫
株式会社あじかん 開発本部 (担当:井上、高柳) 【TEL】 082-277-6044
以 上

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