子会社における静岡物流センター稼働について

2021 年 3 月 12 日
各 位

会 社 名 アルフレッサ ホールディングス株 式 会 社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 荒川 隆治
問 合 せ先 執 行 役 員 コーポレートコミュニケーション部 長 根本 壮一
(TEL:03-5219-5102)


子会社における静岡物流センター稼働について
~災害に強い最新鋭の医薬品物流拠点が稼働~

当社の子会社であるアルフレッサ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:福神
雄介、以下「アルフレッサ」といいます)は、2021 年 5 月 6 日に「静岡物流センター」を稼働する予
定ですので、下記のとおりお知らせいたします。





1.開設の趣旨
アルフレッサグループは、「2019-21 中期経営計画 さらなる成長への挑戦 ~健康とともに、
地域とともに~」において、医療用医薬品等卸売事業の重点施策として、グループ物流の「高度
化」、「効率化」と「標準化」を掲げ、推進しております。
アルフレッサがこの度稼働する「静岡物流センター」は、交通の要所である静岡県藤枝市に位
置し、静岡県全域と愛知県の一部をカバーする最新鋭の物流拠点となります。同センターは、厳
格な温度管理等が求められる GDP ガイドライン※1 に準拠し、RFID※2 タグを使用したトレーサビリ
ティや庫内作業における作業負荷を軽減するためのロボットなどの設備を導入しております。ま
た、再生医療等製品保管庫※3 を設置し、再生医療等製品の保管・輸送業務に対応する体制を構
築しております。さらに災害対策として、建物全体に免震構造を採用し、72 時間稼働する大型非
常用電源を設置しており、災害時でも持続可能な物流センターとなっております。
静岡物流センターは、高度な物流機能を有し、かつ災害に強い当社グループの中核的な物流
拠点の一つとして、地域医療に貢献してまいります。


2.施設の概要
(1) 名 称 静岡物流センター
(2) 所 在 地 静岡県藤枝市岡部町内谷 933-1
(3) 敷地面 積 15,118 ㎡(4,573 坪)
(4) 建築面 積 7,706 ㎡(2,331 坪)
(5) 延床面 積 26,285 ㎡(7,951 坪)
(6) 構 造 鉄骨造 4 階建
(7) 保管品 目 最大 25,000 品目



3.センターの特徴
(1)交通アクセスの良いロケーション
交通の要所である静岡県藤枝市に位置し、東名高速道路および新東名高速道路へのアク
セスも良い場所に位置しております。同センターより静岡県全域および愛知県の一部の医薬
品の配送をカバーいたします。


(2)GDP ガイドラインに準拠した管理体制
GDP ガイドラインに準拠し、厳格な温度管理と衛生管理を行っております。全ての入出荷
口にドックシェルターや二重シャッターを設置し、また空調設備のバックアップ機能や、防虫・
防鼠対策などを行っております。


(3)RFID の導入等によるトレーサビリティの向上
RFID タグをスペシャリティ医薬品等へ貼付することで個包装単位でのトレース管理が可能
な設備を導入しております。また、庫内管理システムの高機能化により、ロット別商品管理
によるトレーサビリティを可能にしております。


(4)自動設備等の導入
負荷の高い作業の削減を目的にパレット自動倉庫内にデパレタイズロボット※4 を設置してお
ります。またクロスベルトソーター※5 の採用により、仕分作業の生産性と出荷精度を向上させ
ております。


(5)再生医療等製品保管庫の設置
液体窒素を用いたマイナス 150℃対応の貯蔵タンクやマイナス 80℃対応の超低温フリーザ
ーを導入した再生医療等製品保管庫を設置し、超低温保管や輸送・輸送資材供給に対応
する環境を構築しています。


(6)BCP 対応
震度 6 強などの地震の際も建物への被害が軽微なレベルに抑えることができるような対策
として、建物全体に免震構造を採用しております。また、72 時間稼働が可能な大型非常用
電源や、給水・排水が遮断された場合を想定して受水槽設備を設置するなど、災害時にお
いても継続的に医薬品供給することのできる体制を整えています。


4.設備投資額
総額 123 億円(土地、建物、物流機器等)


5.カバーエリア
静岡県全域、愛知県の一部




6.出荷能力
180 億円/月


7.稼働予定日
2021 年 5 月 6 日


※1 GDP(Good Distribution Practices)ガイドライン: 2018 年 12 月に厚生労働省より示された、医薬品の流通過
程における品質保証を目的にした基本的な指針


※2 RFID(Radio Frequency IDentification): 情報を埋め込んだ RF タグから、電磁界や電波などを用いた近距
離(周波数帯によって数 cm~数 m)の無線通信によって情報をやりとりするもの


※3 再生医療等製品保管庫: 液体窒素を用いたマイナス 150℃対応の貯蔵タンクやマイナス 80℃対応の超低
温フリーザーに加えて、在庫管理用システム等の標準化された設備が導入された専用スペース


※4 デパレタイズロボット: パレット自動倉庫内に設置するアーム型のロボットで、パレットに積載された商品を積
み下ろして出庫する機能を持つ


※5 クロスベルトソーター: 短いベルトコンベヤで構成されたトレイで商品を移載・搬送し、配送先別に商品を自
動で仕分けるシステムで、高い仕分精度を持っている


【参考】
2021 年 1 月 27 日
「再生医療等製品に対応した超低温保管・輸送設備の全国展開について」
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2784/tdnet/1922050/00.pdf


以 上





静岡物流センター外観





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