日本サード・パーティ、特定非営利法人ADDS と獨協医科大学の共同研究による「ロボットを使った自閉症療育セラピスト育成プログラム」において技術協力を実施

公益財団法人 財務会計基準機構会員



2018 年 9 月 6 日
各 位
会 社 名 日本サード・パーティ株式会社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 森 豊
( JASDAQ・ コ ー ド 2488)
問合せ先 取 締 役 管 理 本 部 長 伊達 仁
( 電 話 03-6408-2488)


日本サード・パーティ、特定非営利法人 ADDS と獨協医科大学の共同研究による
「ロボットを使った自閉症療育セラピスト育成プログラム」において技術協力を実施

日本サード・パーティ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:森 豊、以下:JTP)は、特定
非営利法人 ADDS(本部:東京都新宿区、共同代表:熊 仁美、竹内 弓乃、以下:ADDS)の研究プロジェ
クトである「発達障害児に対する早期療育のためのロボットと virtual reality を活用した人材育成プ
ログラムの開発事業」 (以下:本事業)において、ソフトバンクロボティクス株式会社 (本社:東京都港区、
代表取締役社長 兼 CEO:冨澤 文秀)のヒューマノイドロボット NAO を活用した自閉症療育セラピスト
の育成プログラム開発の実証実験への技術協力を行ったことを、2018 年 9 月 6 日に発表いたしました。

本事業は、公益財団法人三菱財団による「第 48 回(平成 29 年度)三菱財団社会福祉事業並びに研究助
成」の一環として、ADDS と獨協医科大学(栃木県下都賀郡壬生町)による共同研究(共同研究者:坂田
信裕)として実施されています。

本事業は、 自閉症療育において、 効果の高い応用行動分析(ABA)に基づく早期療育のセラピスト養成を、
ロボットや Virtual Reality (以下:VR)を使用し効率化することによって、全国の子供たちへエビデン
スに基づいた療育の提供を促進することを目的としています。

エビデンスに基づいた自閉症療育を行うことが出来る支援機関やセラピストはまだ全国的にも限られ
ていることが現状です。また、その育成においては、実技研修のキャパシティの限界や親子への負担、講
師派遣のコストなどの課題があります。ロボットや VR といったテクノロジーを活用することで、育成を
行う機会を増やし、よりセラピストの育成を行いやすい環境を作ることが出来ます。

JTP は、本事業において、 ロボットを使った自閉症療育セラピストプログラムの開発の技術協力を行い、
実証実験は 2018 年 7 月から 2018 年 8 月下旬に行われました。
<実証実験の様子>

プログラムは、ヒューマノイドロボット NAO が自閉症児役となり、応用行動分析(ABA)に基づいた療育
セッションの「タクト」 「受容」
「模倣」のそれぞれの課題のフローを、NAO の動作としてプログラムして
います。セラピストは、NAO の前に立ち、NAO を子ども役に見立てセッションを実施すると、NAO の上部
に設置したモーションキャプチャーカメラによって、正しい動きができているかを判定し、誤っている
場合は、NAO がその場でフィードバックを行います。学習記録は管理画面に保存することができます。




<NAO とモーションキャプチャーカメラによるセラピスト育成プログラム>

実証実験では、計 7 名のセラピスト研修生が被験者として参加し、ロボットを使ってトレーニングを
行うことが十分に可能であるとの回答を得ることが出来ました。

今後の展開としては、音声認識の精度向上を図り、よりスムーズなセッションを行えるように改良を行
い、実用化に向けて開発を続けてまいります。
<自閉症について>
自閉症(自閉症スペクトラム)は、 先天的な発達障害の一つであり、 社会性や対人関係の形成の困難さ、
コミュニケーションや言葉の発達の遅れ、行動や興味が狭く特定されるなどの症状があります。
2010 年に行われたアメリカ疾病予防管理センター(CDC)の調査によると、アメリカでは、1000 人あた
りに 16.8 人の子どもが自閉症と診断され、この数字は年々増加しています。また、日本においても、厚
生労働省の 2014 年の調査では、全体で 144,000 人(人口の約 1.13%)が「自閉症、アスペルガー症候群、
学習障害(LD)等」と診断されています。

<自閉症療育と応用行動分析(ABA)について>
これらの症状には、薬物療法や食事療法、作業療法の他、治療と教育を合わせた療育によって改善する
ことができます。療育には、応用行動分析(ABA)や、TEACCH(Treatment and Education of Autistic and
Related Communication Handicapped Children)などがあり、これらはエビデンスに基づき実証実験が行
われ、効果が証明されています。

その中でも、ADDS では、応用行動分析(ABA)に基づいた療育を推進しています。ABA とは、行動の原因
を解明し行動の法則を発見することを目的とした行動分析学を、療育の分野において、適切な行動の獲
得の支援に応用した学問です。

<日本サード・パーティのロボティクス事業について>
日本サード・パーティ株式会社(JTP)は、日本に進出する海外の IT ベンダーやライフサイエンスメー
カー向けに、テクニカルサービス、ヘルプデスク、トレーニングなどの技術サービスのアウトソーシング
を提供する会社として、1987 年に設立されました。

2015 年よりロボティクス事業へのサービスへの展開を進め、ロボットの販売、アプリケーション開発
をはじめとする活用支援を行い、これまで大学などの研究機関や学校などの教育現場、医院や介護施設
などの医療介護領域、受付やイベントなどでのプロモーションなど、幅広い場面で導入を進めてまいり
ました。

特に医院や介護施設、 療育分野において、ロボットを活用した施設運営の効率化や従業員の負担削減を
実現するソリューションの展開に注力しており、2016 年には、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構
(AMED)による「ロボット介護機器開発に関する調査」において実証実験を行いました。

自閉症療育の分野においては、本事業のほか、自閉症療育ロボットアプリケーション「Ask NAO」の販
売を 2018 年 8 月より開始しています。

詳しくはこちらをご覧ください。

日本サード・パーティ、ヒューマノイドロボット NAO の自閉症療育プログラム「Ask NAO」の取り扱い
を開始
https://www.jtp.co.jp/aboutus/pr/2018-08-21-001/
また、2018 年 9 月に開催される「第 1 回 介護&看護 EXPO」へ出展し、医療介護分野のロボットソリ
ューションの展示を予定しております。

第 1 回 介護&看護 EXPO 開催概要
開催展名 第 1 回 介護&看護 EXPO [東京](ナーシング ケア 東京)
Web サイト https://www.ns-tokyo.jp/ns/
会期 2018 年 9 月 12 日(水)~14 日(金)
会場 幕張メッセ
主催 リード エグジビション ジャパン 株式会社
共催 一般社団法人 日本介護協会

■本リリースに関するお問い合わせ先
日本サード・パーティ株式会社 コーポレートコミュニケーション室
TEL:03-6408-1688 FAX:03-6859-4797
E-mail:pr@jtp.co.jp

以上

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