日本サード・パーティ、ヒューマノイドロボットNAOの自閉症療育プログラム「Ask NAO」の取り扱いを開始

公益財団法人 財務会計基準機構会員



平成 30 年 8 月 21 日
各 位
会 社 名 日本サード・パーティ株式会社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 森 豊
( JASDAQ・ コ ー ド 2488)
問合せ先 取 締 役 管 理 本 部 長 伊達 仁
( 電 話 03-6408-2488)


日本サード・パーティ、ヒューマノイドロボット NAO の
自閉症療育プログラム「Ask NAO」の取り扱いを開始

日本サード・パーティ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:森 豊、以下:JTP)は、ソ
フトバンクロボティクス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:冨澤 文秀)のヒュ
ーマノイドロボット「NAO」に搭載した自閉症療育プログラム「Ask NAO」の取り扱いを開始する
と、2018 年 8 月 21 日に発表しました。


Ask NAO (Autism Solutions for Kids)は、自閉症療育、特別支援教育向けのアプリケーションをヒュ
ーマノイドロボット「NAO」に搭載したソリューションです。療育プログラムのアプリケーションが搭
載された NAO と、NAO を操作するタブレット「Ask NAO Tablet」によって構成されており、ERM
Automatismes (本社:フランス、CEO:Cyril Liotard)によって開発され、日本語版のアプリは、株式会
社エアネスト(本社:東京都港区、代表取締役:井原 公之)によって開発されています。




© SoftBank Robotics Corp.
<ヒューマノイドロボット NAO>
自閉症は、先天的な発達障害の一つであり、認知・言語・社会性・対人関係などの主機能に影響を及
ぼす発達障害です。これらの症状は、行動療法などのエビデンスに基づいた早期療育を行うことによっ
て行動改善が見られ、療育を受けた子供は一般学級に入ることができるまで症状を改善することができ
た事例もあります。


しかしながら、実際には、エビデンスに基づいた療育を受けることができる施設が限られている、療
育を行うセラピストが不足しているなどの問題により、自閉症児が療育を受けられる環境が十分に備わ
っていないと言われています。


ヒューマノイドロボットは、会話が可能で、なおかつ毎回同じ動作で一定の刺激を子どもに与えるこ
とができるため、自閉症療育において、社会性を身に着ける助けとなり、活用可能性が高いと考えられ
ています。また、NAO においては、手足を自由に動かすことができ、模倣などの非言語コミュニケー
ションの学習にも効果が高いと期待されています。




自閉症療育アプリ「Ask NAO」と、その操作ツール「Ask NAO Tablet」は、実験に基づき有効性が
実証されている療育方法をアプリとして実装し、また NAO に実装したソリューションです。
アプリには、主に次のような機能が含まれています。


【Ask NAO の主な機能】
次の 4 つのカテゴリの「アプティビティ」(楽しみながら学べるアプリ)を提供
 教育用ゲーム
NAO がクイズを出し、正解すると NAO が褒めてくれる
 身体活動
NAO の関節自由度を活かした、ヨガなどの動作を使ったアクティビティ
 読み聞かせ
読み聞かせを行い、子どもの注意力を刺激する
 ご褒美
子どもが学んだあとに、NAO がダンスなどを行い、子どもを楽しませるアプリ
また、ビジュアルプログラミングツール「Choregraphe (コレグラフ)」を活用し、動作を追加するなど
のカスタマイズが可能です。


その他の詳細につきましては、下記のページをご覧ください。


ヒューマノイドロボットによる自閉症療育の支援
https://www.jtp.co.jp/solutions/autism-solution-kids/




<Ask NAO 画面イメージ>


JTP は、今後、療育施設を中心に Ask NAO の導入を進め、ロボットを使った、エビデンスに基づい
た医療介護の提供や、従事者の負担削減を実現する一助となることを目指します。


<自閉症と自閉症療育について>
自閉症(自閉症スペクトラム)は、先天的な発達障害の一つであり、社会性や対人関係の形成の困難
さ、コミュニケーションや言葉の発達の遅れ、行動や興味が狭く特定されるなどの症状があります。
2010 年に行われたアメリカ疾病予防管理センター(CDC)の調査によると、アメリカでは、1000 人あ
たりに 16.8 人の子どもが自閉症と診断され、この数字は年々増加しています。また、日本においても、
厚生労働省の 2014 年の調査では、全体で 144,000 人(人口の約 1.13%)が「自閉症、アスペルガー症候
群、学習障害(LD)等」と診断されています。
これらの症状には、薬物療法や食事療法、作業療法の他、治療と教育を合わせた療育によって改善す
ることができます。療育には、応用行動分析(ABA)や、TEACCH(Training and Education of Autistic
and Related Communication Handicapped Children)などがあり、これらはエビデンスに基づき実証実験
が行われ、効果が証明されています。
<日本サード・パーティのロボティクス事業について>
日本サード・パーティ株式会社(JTP)は、日本に進出する海外の IT ベンダーやライフサイエンスメー
カー向けに、テクニカルサービス、ヘルプデスク、トレーニングなどの技術サービスのアウトソーシン
グを提供する会社として、1987 年に設立されました。


2015 年よりロボティクス事業へのサービスへの展開を進め、ロボットの販売、アプリケーション開
発をはじめとする活用支援を行い、これまで大学などの研究機関や学校などの教育現場、医院や介護施
設などの医療介護領域、受付やイベントなどでのプロモーションなど、幅広い場面で導入を進めてまい
りました。


特に医院や介護施設、療育分野において、ロボットを活用した施設運営の効率化や従業員の負担削減
を実現するソリューションの展開に注力しており、2016 年には、国立研究開発法人 日本医療研究開発
機構(AMED)による「ロボット介護機器開発に関する調査」において実証実験を行いました。


また、2018 年 9 月に開催される「第 1 回 介護&看護 EXPO」へ出展し、医療介護分野のロボットソ
リューションの展示を予定しております。


第 1 回 介護&看護 EXPO 開催概要
開催展名 第 1 回 介護&看護 EXPO [東京](ナーシング ケア 東京)
Web サイト https://www.ns-tokyo.jp/ns/
会期 2018 年 9 月 12 日(水)~14 日(金)
会場 幕張メッセ
主催 リード エグジビション ジャパン 株式会社
共催 一般社団法人 日本介護協会


■本リリースに関するお問い合わせ先
日本サード・パーティ株式会社 コーポレートコミュニケーション室
TEL:03-6408-1688 FAX:03-6859-4797
E-mail:pr@jtp.co.jp

以上

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