子会社ビットワンにおける採掘(マイニング)技術検証に関するお知らせ

平成 29 年 8 月 30 日
各 位

会 社 名 株式会社ファステップス
代表者名 代表取締役社長 髙橋 秀行
(コード番号 2338 東証第 2 部)
問合せ先 取締役管理部長 村山 雅経
T E L 03-5360-8998(代表)


子会社ビットワンにおける採掘(マイニング)技術検証に関するお知らせ


当社の子会社である株式会社ビットワンは、仮想通貨取引所開設に向けた準備作業を順調に行ってお
りますが、それと並行し以下の技術検証を行うことといたしましたので、お知らせいたします。



1. 技術検証の趣旨
ビットワンでは、仮想通貨取引所開設に向けて、取引所システムの開発および運用体制の確立、当局へ
の申請作業を順調に進めておりますが、それと並行して、ビットコインに次ぐ時価総額を持つ仮想通
貨であるイーサリアムを中心に、採掘※1(マイニング)の技術検証を実施します。昨今、仮想通貨
の需要が高まる中、ビットコインだけでなくアルトコインとよばれる仮想通貨の価格も高値で推移
しており、マイニングによって得られる利益が向上している状況にあります。そのため、ビットワ
ンではマイニング事業も収益の柱になりうると考え、本技術検証の実施を行います。また、本技術
検証を行う事により、電力料金が安価な海外におけるより大きなマイニングプールの開発など、新
ビジネス展開へ繋げる事を目標とします。

2. 技術検証の内容と目的
2017年4月1日、仮想通貨に関する改正を盛り込んだ資金決済に関する法律の改正法(改正資
金決済法)が施行され、日本国内においても数多くの仮想通貨取引所が開設され、今後も複数の企業
による事業参入が予定されています。このような複数の競合他社がひしめく中、ビットワンではユ
ーザーにわかりやすい仮想通貨取引所の開発に力を入れておりますが、これとは異なる収益事業と
してイーサリアムのマイニング事業を検討しており、今回その技術検証を行うこととします。
あまたある仮想通貨の中で時価総額が最大であるものはビットコインですが、そのマイニング手法
の一つに AsicBoost※2 とよばれる特許技術があり、一部の採掘者(マイナー)がより少ないコンピュ
ータ資源を使ってマイニングを行うことができてしまっています。本来仮想通貨は、中央集権的なし
くみを排除し、マイニングに貢献した有志が公平な環境のもとそのコストに見合う公平な対価を受け
取るしくみによって成り立っていますが、AsicBoost のようなしくみは不公平な状況を作り出してい
るとも言えます。
そのため、ビットワンでは、より公平なマイニング環境をもつイーサリアムのマイニングの技術検
証を行い、その収益性とスケールアップの可能性を検討いたします。

※1
仮想通貨の取引記録の管理および作成は、有志のコンピュータリソースを借りる事で成り立って
います。取引記録の作成に参加して成功した場合には、報酬として新たに発行された仮想通貨が報
酬として支払われます。この一連の仕組みを採掘(マイニング)と言います。
※2
ビットコインのマイニングでは、新しいブロックを生成する権利を得るために SHA-256 というハ
ッシュ関数の計算を繰り返す必要がありますが、AsicBoost はこのアルゴリズムの特徴をうまく利
用して計算量を削減する手法で、計算コストを 20~30%節約することができると言われています。
以 上

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