台湾当局の技術情報持ち出し事案の捜査にFRONTEOのAIが寄与

2019 年 5 月 14 日
報道資料
株式会社 FRONTEO




台湾当局の技術情報持ち出し事案の捜査に
FRONTEO の AI が寄与
プログラミング言語のコード解析におけるKIBITの有用性を実証


株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本正宏)は本日、台湾当局
の調査に、当社の人工知能(AI)「KIBIT」(キビット)が採用されたことを発表します。
通常、自然言語処理に使用されるKIBITですが、今回はプログラミング言語のコード解析で
もその有用性が実証されました。

背景
本事案は、台湾国内で発生した機密情報漏洩事件に関するものです。会社員A氏はB社を
退職し、C社に転職。その際にB社からプログラミングコードを含む機密情報を持ちだした
疑いが指摘され、台湾当局が調査に乗り出したものの、調査対象がプログラミングコードで
あったことから、AIを用いたテキスト解析を主業務としているFRONTEOに調査協力の依頼
がありました。

解決策
B社に帰属するオリジナルのコードデータを入手。フォレンジック調査ソフト「Lit i View
XAMINER」に搭載されているKIBITにオリジナルのコードデータを教師データとして学習さ
せ、A氏が所有していたC社の膨大なデータセットに対してスコアリングを実施。KIBITのス
コアリング結果の精度を確認したところ、スコアリング上位にオリジナルのコードデータと
内容が酷似するコードデータが含まれている事を確認しました。



FRONTEOリーガルビジネス本部 本部長 野﨑周作のコメント
「FRONTEOが通常KIBITを用いて解析している対象は、電子メールや電子ファイルなど、
自然言語で記述された文書ではありますが、この度台湾当局の要請を受け、ハードウェア記
述言語の調査に協力する機会が得られました。新たな試みではありましたが、プログラミン
グ言語のコード解析にもKIBITが貢献できることを示すことができ、非常に嬉しく思いま
す。お客さまからも、KIBITが導き出した結果は、短期間で調査結果を法廷に提出するのに
大いに役立ったという声をいただいております。」



FRONTEO は今後も、大量のデータの中から「必要なデータ」を探したいというお客様の
要望にお応えすべく、新たな課題にも果敢に挑戦し、AI を駆使したリーガルテックソリュー
ションの拡充を目指してまいります。




■KIBITについて
FRONTEOが開発・提供する「KIBIT」は、専門家や業務熟練者の経験に基づく「暗黙知」を学
習し、その判断軸に沿ってテキストデータを高い品質で効率的に評価する人工知能で、小規模な
計算資源と少量の教師データによる短時間での解析が可能です。従来のテキストマイニングや検
索技術と一線を画した独自の機械学習アルゴリズムを用いており、異なる表現でも類似性や文脈
を捉え、文章の特徴量を抽出できるなど、高い自然言語処理技術と実践的な結果を得られる点が
高く評価されています。

■FRONTEO について URL: http://www.fronteo.com/
株式会社FRONTEOは、独自開発の人工知能エンジン「KIBIT」により、ビッグデータなどの情
報解析を支援するデータ解析企業です。国際訴訟などに必要な電子データの証拠保全と調査・分
析を行うeディスカバリ(電子証拠開示)や、デジタルフォレンジック調査を支援する企業とし
て2003年8月に設立。自社開発のデータ解析プラットフォーム「Lit i View(リット・アイ・ビュ
ー)」、日・中・韓・英の複数言語に対応した「Predictive Coding(プレディクティブ・コーデ
ィング)」技術などを駆使し、企業に訴訟対策支援を提供しています。このリーガル事業で培わ
れ、発展した「KIBIT」を始めとする独自の人工知能関連技術は、専門家の経験や勘などの「暗
黙知」を学び、人の思考の解析から、未来の行動の予測を実現します。ヘルスケアやビジネスイ
ンテリジェンスなどの領域に展開し、FinTechやRegTechに加え、「働き方改革」でも実績をあ
げています。2007年6月26日東証マザーズ、2013年5月16日NASDAQ上場。資本金2,507,346千
円(2018年3月31日現在)。2016年7月1日付けで株式会社UBICより現在の社名に変更しており
ます。



<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社 FRONTEO 広報担当 河本、瀧川
TEL: 03-5463-6380 FAX: 03-5463-6345 Email: pr_contact@fronteo.com





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