FRONTEO、AIレビューツール「KIBIT Automator」を活用した不正調査支援を開始

2019 年 5 月 9 日
報道資料
株式会社 FRONTEO




FRONTEO、AI レビューツール「KIBIT Automator」
を活用した不正調査支援を開始
文書レビュースピードを 2倍向上※させ、調査時間の削減を目指す


株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本正宏)は本日、電子証拠
開示手続きにおける電子文書のAIレビュー作業に特化したソフトウェア「KIBIT
Automator」(読み:キビットオートメーター)を活用した不正調査支援を開始したことを
発表します。

「KIBIT Automator」は、米国民事訴訟の公判手続きで必要となる証拠開示(ディスカバ
リ)の中でも特に、電子証拠開示(eディスカバリ)における文書レビュー作業の効率向
上、作業担当者の負荷軽減、費用削減を目的として開発されたAIツールで、2019年3月にリ
リースされました。ディスカバリで使われる調査手法を応用し、AIを活用して証拠資料であ
る大容量の電子メールや電子ファイルの審査・分析を行います。近年、企業に求められてい
る、短期での情報開示への対応も期待されます。

企業を取り巻く状況は年々変化してきており、従前の商習慣、企業風土ではよしとされ、
問題視されずにきたことが、意図する・しないに関わらず、様々な不祥事、不正につながっ
てきていることは、ここ数年の企業の不祥事、不正の露見からも明らかとなっています。

FRONTEOに寄せられる調査案件も、コンプライアンス違反、品質不正、不正会計、談
合、セキュリティインシデント発生など多岐にわたり、調査対象となるデータも大容量化し
てきています。不正調査の初動(不正行為者や、不正の手口、不正行為が行われていた期間
などの特定)においては、電子メールや電子ファイルの解析が多くを占めますが、その中で
もメールの解析(文書レビュー)をいかに効率よく短期間で行うかが、その後の対応にも影
響してきます。

この度FRONTEOは、不正調査に「KIBIT Automator」を活用することで、既存のレビュ
ーツール「Lit i View」(読み:リット アイ ビュー)のみで対応した場合と比較して、文章
を読む量を30%カットし、レビュースピードの向上を見込んでいます(当社比)。これは、
証拠としての関連性あり(relevant)/関連性なし(not relevant)の可能性をAIが提案した
り、読む必要性のない文章を除外したりするなど、同AIレビューツールの特長をうまく機能
させているためです。

KIBIT Automatorの特長
 Assisted Learning:「読まなくてもよい文章」を判断するカットオフ機能を搭載す
ることで、文章を読むスピードの大幅な向上を実現
 ハイブリッドサンプリング:文章の特徴をうまくとらえ、質のよい教師データを自動


的に抽出
 確認が必要な個所をハイライト表示:レビュー担当者が実際に読まなければならない
文章量を減らすことが可能
 関連性あり・なしの提案:人工知能「KIBIT」が算出した関連度を示すスコアを元に、
「関連性あり・なし」の分類を提案。人間では人によって判断がぶれるような案件
も、AIがきちんとサポート



Assisted Learning機能によって「読まなくてよい文章」として
レビュー対象から外される文章の割合




レビュー対象外
30%
レビュー対象
70%




FRONTEO は、本ツールを用いた不正調査支援を行うことで、抜け・漏れなく調査を行
い、短期間での事態収拾と情報開示を目指す企業の期待に応えます。2022 年には文書レビ
ュースピードを現在の 20 倍にし、さらに将来的にはレビューはすべて機械が行い、人間は
レビュー結果に基づいて、信頼回復に向けた戦略の立案やコミュニケーションに専念できる
世界を実現したいと考えています。

※2 倍の根拠:KIBIT Automator の Assisted Learning 機能により、本来調査対象として収集した文書のうち約
1/3~1/2 を「読まなくてよい文章」として対象から外したり、読むべき文章を先に集中して調査したりすること
で、調査期間の短縮を図ることが可能。人間のレビューアーが読む速度は平均的に1時間で 30~50 ドキュメン
トであるのに対して、80 ドキュメント以上読むことを達成できるようになる(調査対象ドキュメントの中で読む
べきドキュメントの割合が占める割合が 20%以下である場合を想定)。




■KIBITについて
FRONTEOが開発・提供する「KIBIT」は、専門家や業務熟練者の経験に基づく「暗黙知」を学
習し、その判断軸に沿ってテキストデータを高い品質で効率的に評価する人工知能で、小規模な
計算資源と少量の教師データによる短時間での解析が可能です。従来のテキストマイニングや検
索技術と一線を画した独自の機械学習アルゴリズムを用いており、異なる表現でも類似性や文脈
を捉え、文章の特徴量を抽出できるなど、高い自然言語処理技術と実践的な結果を得られる点が
高く評価されています。



■FRONTEO について URL: http://www.fronteo.com/
株式会社FRONTEOは、独自開発の人工知能エンジン「KIBIT」により、ビッグデータなどの情
報解析を支援するデータ解析企業です。国際訴訟などに必要な電子データの証拠保全と調査・分
析を行うeディスカバリ(電子証拠開示)や、デジタルフォレンジック調査を支援する企業とし
て2003年8月に設立。自社開発のデータ解析プラットフォーム「Lit i View(リット・アイ・ビュ
ー)」、日・中・韓・英の複数言語に対応した「Predictive Coding(プレディクティブ・コーデ
ィング)」技術などを駆使し、企業に訴訟対策支援を提供しています。このリーガル事業で培わ
れ、発展した「KIBIT」を始めとする独自の人工知能関連技術は、専門家の経験や勘などの「暗
黙知」を学び、人の思考の解析から、未来の行動の予測を実現します。ヘルスケアやビジネスイ
ンテリジェンスなどの領域に展開し、FinTechやRegTechに加え、「働き方改革」でも実績をあ
げています。2007年6月26日東証マザーズ、2013年5月16日NASDAQ上場。資本金2,507,346千
円(2018年3月31日現在)。2016年7月1日付けで株式会社UBICより現在の社名に変更しており
ます。



<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社 FRONTEO 広報担当 河本、瀧川
TEL: 03-5463-6380 FAX: 03-5463-6345 Email: pr_contact@fronteo.com





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